バタフライガーデンとは？蝶を呼ぶおすすめの植物を詳しく紹介

「バタフライガーデン」とは、簡単にいえば「蝶の来る庭」です。「〇〇ガーデン」というと、一般的にはいろいろとルールがあって、初心者には難しいイメージがありますね。しかし、バタフライガーデンのルールはただ一つ、「蝶が来ること」です。蝶が好む花や植物、環境さえそろえれば、広い庭はもちろん、小さなベランダでも立派なバタフライガーデンができあがります。

バタフライガーデンを作るためには、蝶が好む花や植物を選んで植える必要があります。しかし、花や植物なら何でもよいわけではありません。蝶が好む花や植物には「蜜源植物」と「食草」の2種類があります。この2種類を上手に組みあわせて植えるのが、美しいバタフライガーデンを作り上げるポイントです。さらに育てやすく手間がかからない植物を選べば、栽培管理も最小限ですみます。

蜜源植物とは、甘い蜜を持ち、虫が好んでやってくる植物全般を指す言葉です。バタフライガーデンでは、特に蝶が好んでやってくる花やハーブを指します。食草は蝶の幼虫がエサとする植物のことです。食草となる植物は、日本の国蝶であるオオムラサキはエノキ、モンシロチョウはアブラナ科の植物というふうに、蝶の種類によって違います。食草は蝶の特性や栽培環境に応じて選びましょう。

植物の種類のほか、蝶が好む環境を整えることも、バタフライガーデン作りの重要ポイントです。多くの蝶は日当たりがよい場所を好みますが、クロアゲハやジャノメチョウのように、日陰を好む蝶もいます。植物もほとんどの種類は日当たりのよい場所を好むため、草木などで日陰になる場所を一部分だけ作るとよいでしょう。蝶やサナギが、強い風や外敵から身を守るための灌木もおすすめです。

さまざまな花色をそろえることも、多くの蝶を呼ぶために重要なポイントです。植物の花色には花粉を媒介してくれる虫を呼び寄せる目的がありますが、蝶の場合、種類によって認識できる色が違います。たとえばアゲハチョウは赤色を認識できますが、モンシロチョウは赤色を認識できません。どの蝶も花を認識できるように、多種類の花色を用意する必要があります。