ヒサカキとは?榊(サカキ)との見分け方などの特徴や利用法を紹介!

ヒサカキとは?榊(サカキ)との見分け方などの特徴や利用法を紹介!

神事や仏事でよく見かけるヒサカキですが、榊(サカキ)との違いがわからないという方も多いのではないでしょうか?それもそのはず、地域によって使われ方や呼び名が様々だったのです。今回は、ヒサカキと榊との違いや由来、その特徴や利用法までたっぷりご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ヒサカキとは?
  2. 2.ヒサカキの名前の由来
  3. 3.ヒサカキの特徴
  4. 4.ヒサカキの種類
  5. 5.ヒサカキと榊の見分け方
  6. 6.ヒサカキの利用法
  7. 7.まとめ

ヒサカキの種類

ヒサカキの種類は、アジア南東部に100種類ほどあるといわれています。日本で一般的なのは、ヒサカキとハマヒサカキの2種類で、あとは沖縄などの離島の固有種のものが多くなります。

  • クニガミヒサカキ:沖縄島
  • アマミヒサカキ:奄美大島・徳之島・沖縄島・石垣島・西表島
  • ヤエヤマヒサカキ:石垣島・西表島
  • サキシマヒサカキ:石垣島・西表島
  • テリバヒサカキ:石垣島・西表島
  • ヒメヒサカキ:屋久島

ヒサカキの種類:ハマヒサカキ

ハマヒサカキはヒサカキと似ていますが、宗教的な用途では利用されません。寒風にはやや弱いですが、潮風や乾燥に強いため、海岸近くや街路樹、垣根として利用されることがあります。本州の千葉以南、四国、九州、沖縄に分布しています。常緑の樹木で、高さは5mくらいの低木です。

ハマヒサカキの見分け方

ヒサカキとの見分け方ですが、葉を見ればわかります。葉の大きさは、ヒサカキより小さく丸く肉厚です。ヒサカキには縁に鋸歯とよばれるギザギザがありますが、ハマヒサカキの鋸歯は浅く波状です。葉が裏側に丸く反っているため鋸歯はあまり目立ちません。花の季節は10月~2月ごろです。花の匂いはヒサカキと似て独特です。

ヒサカキの種類:園芸品種

品種改良された、葉に斑が入る美しい園芸種も数種類あります。葉は常緑で光沢があり美しく、鋸歯のあるものが多いです。日陰に強く育てやすいため、庭木や寄せ植え、生け花などにも利用されています。葉の色や形、花の色の違いで、ベニヒサカキ、ホソバヒサカキ、モチバヒサカキ、ツゲバヒサカキ、白覆輪(しろぶくりん)、イエローモトルドなど、たくさんの種類の園芸種があります。

ヒサカキと榊の見分け方

次は、ヒサカキと榊の見分け方をご紹介します。見た目も似ているので、ぱっと見てすぐにわかるという方は少ないのではないでしょうか。でも、見分け方は簡単です。以下を読んでいただければ、すぐに見分けることができますよ。

見分け方:葉の鋸歯

ヒサカキと榊の見分け方は、葉を見ればわかります。まず、葉の大きさは、榊よりヒサカキのほうが小さいです。次に、葉の縁のキザギザの鋸歯の有無を見れば、一目瞭然です。ヒサカキには鋸歯がありますが、榊には鋸歯はありませんので、葉の違いを見るのが一番わかりやすいでしょう。

見分け方:枝・花

また、榊は葉と葉の間隔が広く、ヒサカキは枝葉が密集しています。他にも、開花の季節も違います。ヒサカキの開花の季節は早春の3月~4月ですが、榊は6月~7月の暑い季節に開花します。花の大きさはヒサカキよりも大きく、匂いは優しいジャスミンのような香りです。

最後のページでは、ヒサカキの利用法をご紹介しますね。

ヒサカキの利用法

神事や仏事など、宗教的な用途で利用されることが多いヒサカキですが、生け垣などにもよく使われています。他にも、盆栽や生け花として使われることもあります。また、あまり一般的ではありませんが、樹木は木材として利用され、果実は染料や精油にもなり、幅広い用途で利用できる植物だといえるでしょう。

ヒサカキの用途:神事

神社での神事や神棚には、古来より榊が使われるのが大半ですが、榊が生育しない北海道から関東では、ヒサカキが榊の代用として使われてきました。ヒサカキも榊も生息しない北海道や東北の地域では、イチイ(オンコ)を使ったり、榊の造花を使ったり、本州から榊を取り寄せたりして神事が行われています。

ヒサカキの用途:仏花

地域によって神事にも仏事にも利用されるのが、ヒサカキのややこしいところです。関東より南の榊が生息する地域では、ヒサカキは仏花と組み合わせてお墓や仏壇にお供えするところもあります。呼び名もビシャコやシバなどの地域名でよばれることもあります。

ヒサカキの用途:生垣・庭木

ヒサカキには防火性、耐潮性があり、葉が密生しているので生垣としてもよく利用されています。湿気がある日陰を好みますが、丈夫で日当たりの良いところでもよく育ちます。場所を選ばず育てることができるので、庭木としても使われている植物です。

ヒサカキの用途:木材

ヒサカキは樹木自体があまり大きくならないので、木材の利用はまれです。最近は間伐材の再利用などで、カトラリーや家具小物としても使われています。材は固く、木目は細かくて美しいです。樹皮は黒褐色から灰褐色でなめらかで、不規則な細かいしわがたくさんあります。

ヒサカキの用途:染料

ヒサカキの数種類ある別名のひとつが「アクシバ(灰汁柴)」です。この名前の由来は、その昔ヒサカキの木の灰が、草木染の媒染剤(ばいせんざい)として使われていたからだといわれています。また、果実は草木染にも利用され、落ち着いたブルーグレーのような色に染まります。

ヒサカキの用途:盆栽や生け花

盆栽や生け花に使われることもあります。しかし、宗教的なイメージが強いからなのか、あまり一般的ではありません。フイリヒサカキのような園芸用の種類のものは、常緑で美しく季節を問わず育てやすいため、盆栽や生け花の他に、寄せ植えやリースなどにも使われています。

ヒサカキの用途:精油

変わったところでは、精油やフラワーエッセンスとしても新たに利用され始めています。ヒサカキの花言葉は「神を尊ぶ・治癒・内気」とされ、神聖なイメージです。さらに神事などに使われることのあるヒサカキは、縁起の良い印象もありますね。

まとめ

出典:写真AC

宗教的な用途で使われるイメージの強いヒサカキですが、地域によって数多くの名前を持ち、用途もその土地によって様々に変わる複雑でとても面白い植物ですね。昔から人々の身近にあり、よく利用されてきた植物だったのでしょう。登山やハイキングなどで山に入るときは、どこかにヒサカキがひっそり生えているかもしれません。ぜひとも探してみてくださいね。

fumi-fu
ライター

fumi-fu

山の暮らしを楽しんでいます。

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