サワグルミとは?実は食べられる?オニグルミとの見分け方もご紹介!

サワグルミとは?実は食べられる?オニグルミとの見分け方もご紹介!

クルミといっても日本には4種類のクルミ科の植物が自生していると言われています。この記事では見分けが難しいサワグルミとオニグルミの違いをご紹介します。サワグルミの特徴や特性をおさえながらそのポイントについて確認してみましょう。気になる実についても解説します。

記事の目次

  1. 1.サワグルミとは
  2. 2.サワグルミの特徴
  3. 3.サワグルミとオニグルミの見分け方
  4. 4.まとめ

サワグルミとは

学名 Pterocarya rhoifolia
分類 クルミ科サワグルミ属
別名 カワグルミ、ヤマギリ、フジグルミ

クルミ科の植物は、日本の山や雑木林、里山などに数多く自生しています。今回ご紹介するサワグルミもクルミ科の1つです。柔らかく加工がしやすいという特性を持つため、軸や箸、下駄などに利用されてきた歴史を持ちます。

サワグルミの実はおいしい?

クルミと名はついているため、食べられるような気がするかもしれませんが、サワグルミは実を食べられません。私たちがクルミとして食べているものはオニグルミの実です。

サワグルミの花言葉

サワグルミの花言葉は「あなたに夢中」や「至福の時」という恋する乙女の気持ちをうたったようななんともかわいらしいものです。クルミと聞くと実ばかりを想像しがちですが、サワグルミの花はとてもかわいらしい姿をしています。このあと詳しく見ていくことにしましょう。

サワグルミの特徴

日本に自生するクルミ科の植物には、オニグルミ、ヒメグルミ、ノグルミ、そして今回ご紹介するサワグルミが存在します。サワグルミの特徴をおさえていきましょう。

特徴①葉

サワグルミの葉は小葉と呼ばれる葉の集合からできています。小葉が向かい合うようにして軸から生えており、これが5~10対で1枚の葉とします。葉の先端に向かうほど、小葉が大きくなっていくのが特徴です。そのほかの葉の特徴としては、小葉の周りが「きょ歯」といわれる「ギザギザ」の形で囲まれていることでしょう。

特徴②花

別名「フジグルミ」と呼ばれている理由は花の形にあります。藤の花のように、小さな花を房のようにつけ、下に向かって垂れ下がるようにして咲かせます。サワグルミは雄と雌の株が異なる「雌雄異株」という生態をもちます。雄の木から花粉が飛び、雌の木になった花に受粉し、実を作ります。

特徴③実

藤の花のような下に垂れ下がる形で花を付けた後は、その花の一つひとつのあとに実をつけます。6月~8月の夏の時期に、上を見上げるとブドウのようにサワグルミの実がなっているのを見られるでしょう。

特徴④樹皮

大きく育ったサワグルミの樹皮はごつごつとして、木肌から自然に剥がれ落ちます。色は暗い灰色で、観賞価値が高く「寿光皮」と呼ばれるほどです。若い木の樹皮はごつごつとしておらず、滑らかな見た目をしています。

特徴⑤冬芽

夏から秋にかけて芽を作り、その姿で冬を越すものを冬芽(とうが)といいます。サワグルミも新芽を作り、冬芽として冬を超えます。落葉樹ですので、冬の間に観察が簡単にできます。枝の先端にまるで絵筆のようなフワフワとした毛に覆われた冬芽を見つけられるでしょう。

特徴⑥樹形

サワグルミは樹形が美しいと評される植物の1つです。大きな樹高に成長するサワグルミはそのすらりとまっすぐ上に伸びる姿が実に美しいです。落葉樹ですので、冬を迎えて葉をすべて落としたあとには、梢までその美しい姿が見られます。

次のページ

サワグルミとオニグルミの見分け方

関連記事

Article Ranking