アオハダってどんな庭木?
アオハダの基本情報
学名 | Ilex macropoda |
別名 | アオサ、ウメモドキ、クマネリ |
科・属名 | モチノキ科モチノキ属 |
原産地 | 北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国 |
分類 | 落葉高木 |
アオハダとは?
アオハダはどこの場所でもなじむ落葉樹で、日本全国の山に生えています。あちこちで見る機会が多く、人気のある庭木です。こまめに剪定する必要もなく、病気や害虫の影響が少ないため、最近ではガーデンのシンボルツリーとしても利用されています。
ボタ爺
山だけではなく、自宅の庭でも育ててる人が多いから、見かけることが多いはずじゃよ。
ボタニ子
へえ、アオハダって人気がある庭木なんだあ、そういえばあちこちで見る機会が多いかも。でも自分で育てることはできるの?
ボタ爺
もちろん可能じゃよ。最初は少し手間がかかるが、ある程度の日数がたったら、あとは楽じゃよ。だから素人にも人気があるんじゃよ。
アオハダの名前の由来
アオハダの樹皮はとても薄いので、簡単にはがれてしまいます。そのアオハダの樹皮をむいたときに、内側が緑色だったので、「アオハダ」と呼ばれるようになりました。
ボタ爺
アオハダの樹皮は爪などで簡単にはがれるから、気を付けることじゃ。昔自分の爪で試しにやってみたことがあるんじゃが、まあ簡単にはがれた記憶があるわい。
もちの木ってなに?
もちの木とはモチノキ科モチノキ属に属する木のことです。もちの木は、日本庭園には必須の植物で、雌雄異株といった特徴を持っています。さらにもちの木の樹皮からは、鳥や虫を捕まえるときに使う物質の「トリモチ」を作ることが可能であり、それが名前の由来にもなっています。ちなみにアオハダはもちの木の1種です。
日本にはもちの木に属する木が23種あります。
アオハダの特徴
ボタ爺
次はアオハダの特徴について説明していくぞい。
アオハダの主な特徴は
- 樹高10m~15mの大きさまで成長する
- アオハダは季節によって表情が変わる
- アオハダの葉は食用としても利用できる
- アオハダの木肌について
- アオハダは日当たりを好む
樹高10m~15mの大きさまで成長する
アオハダは場所や環境によって多少の違いはありますが、順調に成長すれば、樹高10m~15mほどの大きさになります。でも美しく成長するので、樹高がある程度の高さになっても圧迫感などはありません。それも人気の理由の1つです。
ボタニ子
アオハダの樹高って、その高さまで成長するんだあ、びっくり。
ボタ爺
普通に成長すれば、そのぐらいの樹高になるじゃろうなあ。確かわしがやったときは、高さが10mぐらいじゃったかのう。でもその大きさまで成長しても美しいもんじゃよ。
アオハダは季節によって表情が変わる
春には「美しくて濃い緑色の新芽」を、夏には「白くてきれいな花」を咲かせ、秋には「葉が黄色く変化」し、冬には落葉樹なので「葉が落ちます」。このようにアオハダは季節によってさまざまな顔を見せてくれるので、人気があるのです。
ボタニ子
春夏秋冬でそれぞれの顔を見せてくれるなんて最高だわ。人気でるのがわかるなあ。
ボタ爺
そうじゃなあ。さらに、アオハダにはオスとメスがあり、メスの方は受粉をし、秋ごろに赤くてかわいらしい実が咲くんじゃよ。あれは何度も見ても飽きんぞ。
アオハダの葉は食用としても利用できる
アオハダはお茶の葉っぱとして利用され、新芽は食用として利用されています。このようにアオハダは観賞・食用の両方で利用できる庭木なので、無駄がありません。
ボタ爺
わしも昔はお茶の葉っぱとして利用させてもらったわい。
ボタニ子
観賞だけでなく食用としても利用できるなんて驚いたなあ。うまくいけば食費も少し抑えられるかも。
アオハダの木肌について
アオハダの木肌には白い模様(斑)が入っています。これはアオハダの性質によるもので、病気ではないので安心してください。したがって木肌に白い模様(斑)がでても慌てる必要はありません。
ボタ爺
病気ではないので、白い模様がでてもあせらないことじゃよ。
アオハダは光が好き
アオハダは光を好みます。平均樹高の高さまで成長させたいと思ってるかたは、日当たりのよい場所で育てるようにしてください。ただし、西日には弱いので、日当たりがよすぎると葉焼けする可能性があります。その点だけは注意しましょう。
ボタ爺
ほかにもさまざまな特徴があるんじゃが、主な特徴はこの5点じゃ。アオハダを育てる気があるなら、この5点はしっかりと頭に叩き込んでおくのじゃぞ。
ボタニ子
わかりました。今教えてもらった5つの特徴はしっかりと頭に入れておきます。
ボタ爺
よし、では次は庭植えや剪定方法などについてじっくりと紹介していこうかの。
出典:写真AC