ピレアとは
ピレアは常緑性の葉が美しく、葉の形もかわいらしいため観葉植物としても人気があります。世界中の熱帯に約650種が自生していて、種類ごとに葉の模様が異なるのが特徴です。そんなピレアの種類や特徴、育て方や増やし方などをご紹介します。
ピレアの基本情報
科名 | イラクサ科 |
属名 | ミズ属 |
和名 | アサバソウ |
形態 | 多年草 |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
ピレアの名前の由来
ピレアの名前は「ピロス」という言葉が元です。ピロスとはラテン語で「フェルトで作られた帽子」を意味しています。ピレアの品種のなかに、ガクの形がこの帽子に似ているものがあることから付けられた名前といわれています。
ピレアの花言葉
ピレアには「少女の恥じらい」「救われる人々」という花言葉がついています。ピレアは小さくてかわいらしい蕾や花を付ける植物です。ピレアの控えめな咲き姿のイメージから、この花言葉がついたといわれています。
ピレアの特徴
ピレアは熱帯・亜熱帯地方で自生している植物です。シルバーツリーやシルバーリーフとも呼ばれ、葉を楽しむリーフプランツとしても人気があります。そんなピレアの葉や花の特徴をご紹介します。
ピレアの葉
ピレアはたくさんの品種がある植物です。どの品種も個性的な葉の模様を楽しめ、観葉植物のなかでも人気があります。また、ピレアは常緑性のため、1年を通して葉を観賞できる「リーフプランツ」として、インテリアなどに利用されている観葉植物です。
風水としても利用される
ピレアの葉は、丸い形をしているものがあります。丸い葉の形は、風水では気持ちを落ち着かせ、リラックスさせる効果があるそうです。また、つたを這わせる性質をもつピレアは、人間関係をアップさせるアイテムとして用いられます。人間関係をつかさどる東南の方向に飾るとよいとされています。
ピレアの花
ピレアは葉のイメージが強いですが、上手に育てると控えめで小さな花を咲かせます。蕾もとてもかわいらしく、霧吹きなどで優しく水をかけると、次々と開花するのが特徴です。ピレアは葉だけでなく、花も愛でられます。
ピレアの種類
ピレアは、日本だけでもたくさんの品種があり、葉の色や模様、葉の大きさや形までさまざまです。そのため、自分のイメージに合った種類を選び、部屋のインテリアとして利用するのもおすすめです。代表的なピレアの種類をいくつかご紹介します。
ピレア・ペペロミオイデス
ピレア・ペペロミオイデスは、まん丸の葉の形がとてもかわいらしい品種です。中国では「チャイニーズマネープラント」とも呼ばれ、少し多肉質の葉をしています。ピレアのなかでも人気があり、30cmほどのテーブルサイズで、室内でも気軽に育てられる品種です。
ピレア・カディエレイ
ピレア・カディエレイは「アルミニウムプランツ」とも呼ばれています。名前のとおり、アルミニウムのような、銀色や白色の光沢のある班模様が入った品種です。ピレアのなかでも小型の品種で、喫茶店など、お店の観葉植物としても人気があります。
ピレア・ディプレッサ
ピレア・ディプレッサは、小さな葉がたくさん生い茂る品種です。密集した葉がかわいらしく、陶器の入れ物で育てるとおしゃれなインテリアになります。しかし、あまり葉が増えすぎてしまうと風通しが悪くなり、植物全体が枯れ込んでしまうため、適度な剪定が必要です。
ピレア・グラウカ・グレイジー
ピレア・グラウカ・グレイジーは、葉の色が少し灰色がかっているのが特徴です。つるを長く伸ばす性質を持っている品種のため、ハンキングなどにして上から吊り下げて育てると、美しい葉をさらに楽しめます。
ピレア・エレン
ピレア・エレンは「インドネシアシルバーリーフ」や「シルバーツリー」とも呼ばれている品種で、光沢があり、メタリック調に見える葉が特徴です。また、個性的な模様も魅力で、葉の色も濃い緑から、淡い黄緑色までさまざまな色が楽しめます。
ボタニ子
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