キツネノマゴとは?その特徴や名前の由来・花言葉・薬効などをご紹介!

キツネノマゴとは?その特徴や名前の由来・花言葉・薬効などをご紹介!

キツネノマゴは、夏の終わりから秋にかけて道ばたや草地など身近なところで見ることができる日本で昔から親しまれてきた野の花です。そのユニークな名前の由来、ちょっと意外な花言葉、キツネノマゴ科の仲間の育て方や薬草としての効果などを紹介します。

記事の目次

  1. 1.キツネノマゴとは
  2. 2.キツネノマゴの特徴
  3. 3.キツネノマゴの開花時期
  4. 4.キツネノマゴの花言葉
  5. 5.キツネノマゴの種類
  6. 6.キツネノマゴの仲間
  7. 7.キツネノマゴの薬効
  8. 8.キツネノマゴのまとめ

キツネノマゴの仲間

キツネノマゴが属するキツネノマゴ科の植物には約3600種ほどの仲間がいます。主に熱帯産で中南米や東南アジアなどに多くみられます。今回は、日本でも園芸植物として人気のあるキツネノマゴ科のコエビソウとアカンサスの特徴と育て方を紹介します。野の花のキツネノマゴの仲間だということを知らない人も多いのではないでしょうか。知っておくとより愛着がもてますよ。

コエビソウ

コエビソウはキツネノマゴ科キツネノマゴ属の多年草です。名前の由来は見た目のとおり、色や形が小エビの姿に似ているから。とてもユニークな植物ですね。日本でも鑑賞用の植物として人気があります。冬越しに気をつければ1年中楽しむことができる植物です。コエビソウの特徴と育て方を紹介します。

特徴

コエビソウの基本情報
園芸分類 熱帯植物
形態 多年草
原産地 メキシコ
別名 ベロペロネ、シュリンプ・プラント、ファルス・ホップ
樹高 30cm〜2m
開花時期 15℃以上であれば1年中
耐寒性 比較的強い

エビの胴体のような部分は、花ではなく葉っぱが変形してできた赤褐色の苞(ほう)が重なったものです。本当の花はその間から飛び出るように咲いている白い花です。この花の開花は一定の気温があれば、1年を通して楽しむことができます。日本では主に夏に開花することが多いです。熱帯植物ですが、比較的寒さには強く関東地方よりも南の平地であれば、戸外での冬越しが可能となります。しかし、霜や凍結には弱いので3℃以下になるようならば、ベランダや日当たりのよい室内で管理するのがよいでしょう。また、夏の強い日差しでは葉焼けすることがあります。夏場は明るい日陰に移動させるなど対策を施しましょう。

育て方

一般的には鉢植えのほうが管理がしやすいですが、温暖な気候であれば地植えでも大丈夫です。日当たりのよい場所ではコンパクトに育ちますが、日照が足りないと茎が間延びすることがあります。その場合は適度に切り戻しましょう。水やりは表面が乾いたらたっぷりとあたえます。多湿も嫌うので水のやりすぎには注意が必要です。寒さで葉が散ってしまっても切り戻せば、春に新しい葉が出てきます。また、挿し木で簡単に増やすことも可能です。4月〜9月ごろに枝を5cmほどに切って、清潔で肥料分のないバーミキュライトや鹿沼土などに挿し木します。

挿し木用の土

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アカンサス

アカンサスはキツネノマゴ科ハアザミ属の植物で、雄大な濃い緑の葉とスッと立った花穂が目を引く植物です。アカンサスの特徴と育て方を紹介します。

特徴

アカンサス
Photo by sybarite48

アカンサスの基本情報
園芸分類 草花
形態 多年草
原産地 地中海沿岸地方
別名 葉薊(ハアザミ)
樹高 60cm〜200cm
開花時期 6月〜9月
耐寒性 強い

アカンサスの名前はギリシャ語の「とげ」が由来となっています。別名のハアザミ(葉薊)にもありますが、葉っぱがアザミのようにとげとげしているからついた名前です。しかし、アザミのように鋭いとげではありません。寒さにも暑さにも強く、よほどの寒地でないかぎり育ちます。また太い根が地中まではり、広がるので植える場所には注意が必要です。まわりの植物との兼ね合いもよく考えて植えるようにしましょう。開花時期は6月中旬ごろからで、高さ2mほどの花茎に穂状に花をつけます。

育て方

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地植えで育てる場合はほとんど水やりの必要はありませんが、鉢植えで育てる場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水をやります。植え付けの際に肥料を土に混ぜ込んでおけば、その後の肥料はあまり必要ありません。根伏せ、株分けで増やすことができます。育て方もそんなに難しくはないので初心者でも挑戦しやすい植物ですね。

キツネノマゴの薬効

身近なところにも生えているキツネノマゴですが、昔から薬効があり民間薬として使われていました。薬草としてのキツネノマゴの薬効を詳しく紹介します。

漢方薬
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薬草としての歴史

キツネノマゴの薬草としての歴史は古く、平安時代に植物と薬効について著された日本で最古の薬物辞典『本草和名(ほんぞうわみょう)』にも記載があります。キツネノマゴの生薬名は爵床(しゃくじょう)といいます。これは中国での名前です。現在でも身近なところでみられるキツネノマゴが平安時代にも存在していたなんてちょっと不思議な感じがしますね。今では薬草としてのイメージは薄いキツネノマゴですが、古くから日本の暮らしに関わってきました。

どんな薬効があるの?

神経痛、リウマチ、腰痛、かぜ熱などに薬効があり、リウマチにはすりつぶして患部にはったり、解熱には煎じて飲んだり、腰痛には煮汁を入浴剤にして使用されていました。開花の時期に全草を乾燥させたものを用います。清の時代には目薬としても利用されていたそうです。しかし、現在では薬草としてはあまり利用されていません。

キツネノマゴのまとめ

キツネノマゴ
Photo byadege

いかがでしたか?キツネノマゴはユニークな名前の身近な植物です。かわいらしい花をつけ、女性をほめたたえる花言葉をもつ植物でもあります。また、昔から薬草としても利用されるなど私たちの生活に深く関わってきたキツネノマゴ。詳しく知ることで、より愛着が持てるようになったのではないでしょうか。

のんみー
ライター

のんみー

ガーデニング初心者。散歩と野の花が好き。

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