クフェアの育て方⑦剪定
植え替えや成長期間に剪定する
剪定は、植え替えの期間や5月~10月の成長期におこないます。剪定が必要な枝はつぎの通りです。
- 伸びて飛びだしている枝
- 葉が少ない枝
- 病気などで傷んでいる枝
剪定の役割
クフェアは1mほどの高さになる低木なので、室内で育てるものは大きさを抑えるため剪定が必要になります。また適度に剪定することで新しい芽や枝を伸ばし、植物の姿を整える役割もはたします。
クフェアの育て方⑧冬越し
明るく暖かい室内で冬越し
耐寒性が弱いクフェアは、冬の時期、窓辺など気温の変化が激しい場所を避け、明るく暖かい室内で冬越しさせます。地植えは外の気温が5度以下にならない温暖な地域の場合そのまま外で冬越しできますが、10月に株を掘り上げて鉢植えに植え替え、暖かい室内で管理すると安定して冬越しができます。翌年、地植えに戻すことも可能です。
クフェアの育て方⑨病気
「立ち枯れ病」に注意!
クフェアがかかりやすい病気は「立ち枯れ病」です。立ち枯れ病は高温多湿の時期に「糸状菌」というカビが原因でおこる病気で、立ち枯れ病になると葉の変色や葉が落ちるなどの症状があらわれ、ひどい場合は枯れることもあります。
病気の対処
立ち枯れ病になった枝を見つけたら、早急に付け根部分から切り取って捨てます。根も病気になっているようであれば傷んでいる部分を切り落として株を新しい用土に植え替え、以前の土は切り落とした根と一緒に燃やして処分します。
クフェアの育て方⑩害虫
クフェアの主な害虫
クフェアにつく害虫にはつぎのようなものがあります。
- アブラムシ
- カイガラムシ
害虫の対処
数が少ないときはピンセットなどでひとつひとつ取り、多いときはそれぞれの虫に効果のある殺虫剤で駆除します。
クフェアの増やし方は?
挿し木での増やし方
成長期に切り戻しや剪定で落とした枝を使い、挿し木で増やすことができます。
挿し木のやり方
- 葉が2枚~3枚ほどついた部分の枝を切ります。(長さ約5cm~7cm)
- 1時間~2時間ほど水につけて水揚げします。
- プラポットや小ぶりの鉢植えに清潔な用土(鹿沼土またはバーミキュライト)を入れて枝を挿し、風の通る半日陰に置きます。
- 根がでるまで触らないように管理しましょう。
- 根が伸びて茎がしっかりしたら植え付けして育てます。
クフェアの品種
代表的な品種を紹介
赤やピンク、黄色などたくさんの花色や、さまざま形があるクフェア。代表的な3品種を紹介していきます。
品種①ヒッソピフォリア
こんもりと育つヒッソピフォリア
枝つきもよく、こんもりと大きく育つヒッソピフォリア。花色は紫・ピンク・白などがあり、小さな花びらが軽く波打つのが特徴です。花柄の数が多く花芽も多数つけるので、切れ間なく花を咲かせていきます。
ボタニ子
ヒッソピフォリアは花壇の仕切りや、低い生け垣として育てるのがおすすめです!
品種②ミクロペタラ
1mほどの高さになるミクロペタラ
ミクロペタラはうねるような枝振りで、成長すると1mほどの高さになります。花のように見える部分は花ではなくガクで、レモン色と付け根近くのオレンジ色という2色をもち、時間がたつとガク全体がオレンジ色に変わっていきます。
ボタニ子
高さもあり色も特徴的なミクロペタラは、単体で育てるのが管理しやすいです。
品種③イグネア
赤色や珍しい白のガク色をもつ
ミクロペタラと同じく細い筒状のガクが花のようにみえるイグネアは、50cmほどの高さに成長し、赤色や珍しい白のガク色をもちます。一般的に流通が多いのは赤色のほうで、和名の「紅丁字(ベニチョウジ)」はガク色や形が由来になっています。
ボタニ子
ほどよい高さで花色もくっきりのイグネアは、鉢植えにおすすめです!
まとめ
育てやすく花の期間も長いクフェア。ガーデニング初心者でも管理しやすい植物なので、お気に入りの品種を見つけて楽しんでくださいね。
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病害虫は、切り戻しや剪定で風通しをよくすることが予防につながります