クリスマスローズの「植え替え方法」を初心者にもわかりやすく解説!

クリスマスローズの「植え替え方法」を初心者にもわかりやすく解説!

俯いて咲く姿に気品が漂うクリスマスローズ。丈夫で育てやすいので初心者にもおすすめの植物です。クリスマスローズの初めての植え替えに失敗しないためにも、植え替え時期や、必要なもの、手順や注意点など植え替えの基本的な流れについてご紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.クリスマスローズとは
  2. 2.クリスマスローズの育て方
  3. 3.クリスマスローズに植え替えが必要な理由
  4. 4.クリスマスローズの植え替え時期
  5. 5.クリスマスローズの植え替え準備
  6. 6.クリスマスローズの植え替え手順
  7. 7.まとめ

クリスマスローズとは

出典:BOTANICA

クリスマースローズをご存じでしょうか。花が少ない寂しい冬に、クリスマスローズは花を咲かせます。その控えめながら気品に溢れた佇まいから「冬の貴婦人」という愛称がついています。では、そんなクリスマスローズがどのような花なのか基本情報を確認しておきましょう。

クリスマスローズの基本情報

出典:BOTANICA

科名 キンポウゲ科
属名 ヘレボラス属
形態 多年草
草丈 10~50cm
開花期 1~3月
耐寒性 強い
耐暑性 弱い

日本ではヘレボレス属のものを総じてクリスマスローズと呼びますが、本来はクリスマスの季節に開花する「ヘレボレス・ニゲル」のことをクリスマスローズと呼んだそうです。

ボタニ子

ボタニ子

だから「クリスマス」という名前がついているんですね。

豊富なバリエーション

出典:写真AC

クリスマスローズは、1株ごとに異なる花を咲かせる特徴があります。一重咲(シングル)、半八重咲(セミダブル)、八重咲(ダブル)などの形や色のバリエーションが豊富で、好みの色形を探すことはクリスマスローズを育てるうえでの醍醐味の1つといえます。同じ色や形の花が咲かないので、園芸品種名は付けられていません。自分の好みの色があれば、苗の状態で購入するよりも開花した状態で購入すると間違いないでしょう。

クリスマスローズの活動サイクル

出典:BOTANICA

花が咲いているときだけではなく、常緑のクリスマスローズは1年を通して楽しめる植物です。1年を通してクリスマスローズがどのようなサイクルで活動するのかをまとめました。このサイクルに合わせて適切なお手入れをしていくと、立派なクリスマスローズが育ちます。

1~3月 花を咲かせる
4月 花が終わる
5月 種をつける
6~9月 休眠
10~12月 新芽と花芽の準備に入る

冬に花を咲かせて、夏は休み、秋に成長する、と覚えておけば簡単ですね!

クリスマスローズの育て方

出典:BOTANICA

鉢植え?地植え?どちらがおすすめ?

クリスマスローズは寒さに強く、暑さに弱い植物です。丈夫で育てやすいため管理はそこまで難しくはありません。ですが、初めてクリスマスローズを育てる場合は、「鉢植え」で育てると管理しやすいのでおすすめです。花が咲く冬は玄関先などに移動すれば華やかな雰囲気になり、夏は涼しい場所に移動させて休ませることができます。クリスマスローズの性質に合わせて移動できるので、初心者には鉢植えが育てやすいでしょう。植え替え時期は「鉢植え」と「地植え」は基本的に同じ時期になります。

クリスマスローズに植え替えが必要な理由

他の植物に比べて、クリスマスローズは強健で成長が早いために根が多く張ります。それゆえに、植え替えをすることによって、伸びて固まった根をほぐさなければ、新しい根が十分に育たずに成長が止まってしまう可能性があります。ですので、定期的に植え替えしてあげることを心がけましょう。

クリスマスローズの植え替え時期

植え替え時期

出典:BOTANICA

5月と10~11月が適した時期

鉢植え」の場合は、花が終わり花茎を切り終えた5月か、成長が始まる10~11月の植え替えが適しています。「地植え」の場合は、夏の暑さの影響を受けやすいので、涼しくなった秋の10~11月頃の植え替えが適しています。

ボタニ子

ボタニ子

クリスマスローズは特に夏の暑さに弱いから、植え替えの時期は重要ですよ!鉢植えの場合は5月でも大丈夫ですが、基本は涼しい秋がおすすめです。

クリスマスローズの植え替え準備

用土

クリスマスローズの土 12リットル

参考価格: 1,242円

出典: Amazon
Amazon1,242円
楽天

クリスマスローズのために作られた「クリスマスローズの土」という用土が販売されているので、それを使用するのが手軽です。初心者の方には1番おすすめの用土になります。もしも自分でブレンドして植え替え用の用土を作る場合は、次の割合が基本です。

  • 赤玉土中粒:6割
  • 腐葉土:3割
  • 軽石(鹿沼土小粒):1~2割

鉢植えの植え替えは、今の鉢よりも2まわりほど大きな鉢を用意します。たくさんの根が新しい用土に触れ根を張れるように、十分な深さの鉢が必要です。

その他

スコップまたは移植ゴテ:用土を入れるのに使用します。
:硬くなった根をほぐすために使用します。
シート:地面や机を汚さないために使用します。
軍手:手を汚さないために使用します。肌の弱い人は特におすすめです。

クリスマスローズの植え替え手順

準備が整ったら、植え替えを始めましょう。植え方にも手順があります。苗が傷まないように手早く行うことが大切です。植え替え前に、腐ってしまった根や黄色く変色した葉を取り除いておきます。せっかく植え替えをしても、植え方を間違えてしまうと上手に育たないことがあります。植え方のコツも含めて確認してみてください。

植え方①~手順~

  1. 前日に植え替えのための用土を軽く湿らせておきます。
  2. 苗を取り出し、土を軽く落とします。根が詰まって固まっている場合は棒でほぐします。
  3. 鉢の底に軽石を敷き詰めます。
  4. 土を2~4cmほど入れ、苗を入れます。
  5. 周りに土を入れ、苗がぐらつかないように固定します。
  6. 翌朝、鉢から水が流れ出るくらいに水を与えます。

ボタニ子

ボタニ子

固まった根をほぐすことで、新しい用土にたくさん根が触れます。そしてまた大きく伸びていけるんですね!ぐらぐらしないようにしっかり固定して植えましょう!

植え方②~注意点~

植え替えの時や植え替え後に、気をつけたいことがいくつかあります。特に植え替え後は、苗は傷つきやすい状態になっています。注意点に気をつけて適切な管理をすることで、大きな株に育ってくれるでしょう。

気をつけること

  • 鉢の上部に2~3cmのウォータースペースを作る
  • 植え替え後1~2週間は強い風の当たらない半日陰に置く
  • 高温多湿を避け、表面が白く乾いたら水を与える

まとめ

出典:BOTANICA

春を告げてくれるクリスマスローズ。立派な大株に育てるためには、長い時間をかけて定期的な植え替えを行うことがポイントになります。手をかければかけるほど、愛情が湧き、植え替えも上手になっていくでしょう。初めての植え替えでも、「生育旺盛」「暑さが苦手」「10~11月に植え替え」などの要点を押さえておけば、難しいことはありません。構えずに、のびのびとクリスマスローズが育つことを意識して、植え替えをしてみてくださいね。

chacha
ライター

chacha

山野草から観葉植物、樹木など植物全般が好きです。 植物の魅力をたくさんの人に伝えるべく奮闘しています。

関連記事

Article Ranking