スイカズラ(忍冬)とは?白い花の特徴・種類や花言葉をご紹介!

スイカズラ(忍冬)とは?白い花の特徴・種類や花言葉をご紹介!

スイカズラ(忍冬)という植物をご存知ですか?忍冬の名前の由来とは?180種もあるとされる近縁種について、ジャスミンに似た香りを持つ花の特徴、そっくりなのに猛毒なヒョウタンボクとの違いは?スイカズラの花言葉や育て方、効能まで幅広く解説していきます。

記事の目次

  1. 1.スイカズラ(忍冬)とは?
  2. 2.スイカズラ(忍冬)の特徴
  3. 3.スイカズラ(忍冬)の仲間
  4. 4.スイカズラ(忍冬)の花言葉
  5. 5.スイカズラ(忍冬)の入手方法
  6. 6.スイカズラ(忍冬)の育て方
  7. 7.スイカズラ(忍冬)の効能
  8. 8.まとめ

スイカズラ(忍冬)とは?

Photo bylzh7

スイカズラ(忍冬)の基本情報

属性 スイカズラ科スイカズラ属の半常緑つる性低木
学名 Lonicera japonica thunb.(ロニセラ)
英名 Japanese honeysuckle(ハニーサックル)
分布 日本から東アジア
開花期 5月から6月
樹高 3mから4m
耐寒性 あり
耐暑性 あり

名前の由来

スイカズラは、甘い香りを持つ半常緑つる性の植物です。寒い冬に耐え忍ぶように葉をつける姿から、別名を忍冬(にんどう)といいます。主に日本全国から東アジアに分布し、忍冬のほかにも、金銀花(きんぎんか)となどと呼ばれ、風水学的に縁起の良い植物とされています。また忍冬酒や忍冬茶など生薬として、解熱や皮膚疾患などに効能があるとされ古くから用いられてきました。一方、ヨーロッパやアメリカなどの一部では、野生化したスイカズラが異常繁殖し、農作物に被害を与える植物といった見方もあるようです。いろいろな見方のあるスイカズラですが、実際どのように扱えばよいのでしょう?

ボタニ子

ボタニ子

想像するとちょっと大変そうですよね。でも大丈夫。限られた場所で、人の手が加えられている状態であれば、ガーデニング向きの育てやすい植物なのです!

スイカズラ(忍冬)の特徴

Photo by Bonnie Council

スイカズラはつる性の低木で、つるは太くなると木化する事があります。鈍頭で楕円形の葉は対生し、茎、葉ともに有毛がみられますが、茎の毛は徐々に消えます。どういった条件でそうなるかはわかっていませんが、稀に波状に中裂した葉が混ざることがあります。寄り添うように2つづつ並んだ花序は筒状で、上4枚下1枚の花弁が開くと、中央から大きな葯のついた雄しべが伸びます。よく見ると上の4枚はくっついていますね。花頭だけ4つに分裂しているのがわかります。白い花はしだいに黄色へと色を変え、梅雨の季節に明るい色のコントラストを見せてくれます。秋になると光沢のある黒い実をつけます。

スイカズラ(忍冬)の仲間

Photo by Charles Haynes

スイカズラにはたくさんの近縁種があります。園芸作出種などの品種改良や交配種などを含めると北半球まで分布を広げ、その数およそ180種以上と言われています。ちょっとピンとこない数ですよね?自然交配なのでしょうか、品種不明のものが販売しているなんてこともあるようです。なんとも追求しがいのある植物です。次に、比較的日本でも手に入りやすい、ツキヌキニンドウやハニーサックル ゴールドフレーム、ヒョウタンボクというスイカズラによく似た有毒植物の特徴をそれぞれ解説していきたいと思います。

ツキヌキニンドウ

出典:写真AC

ツキヌキニンドウとは、北アメリカ原産の同じスイカズラ属の品種で、花筒の先端がラッパ状に開くことから、別名ではトランペット・ハニーサックルと呼ばれています。朱色の筒状の花序を広げるようにして咲いていますね。内側は黄色く正面から見ると星型に見えます。横から見ると確かにトランペットの形に見えます。葉序は互生しますが一番先端の葉は合着しており、それを突き抜く形で花序を出す事からツキヌキニンドウと呼ばれるようになったようです。また茎を囲むように集結する形で赤い実をつけるのが特徴です。

ハニーサックル ゴールドフレーム

スイカズラの近縁種であるハニーサックルは、葉が斑入りのものから四季咲きのものなど大変多くの品種が出ています。例えば、日本でも人気の、ハニーサックルのゴールドフレームという品種は四季咲きで、他の品種よりもコンパクトなのが特徴で場所を選びません。紅色、桃色と薄橙色の花を咲かせその色合いは絶妙です。実はツキヌキニンドウと同じように集結した赤い実をつけます。

スイカズラ(忍冬)に似た毒性の植物

出典:写真AC

ヒョウタンボクとは、スイカズラ科スイカズラ属の植物で日本、中国、韓国、ロシアに分布します。花は2つ並ぶように咲き、咲き進めるにつれて色を変える特性は、スイカズラによく似ていますが、それらの違いは、スイカズラが上に4つ、下に1つと分かれて花弁をつけるのに対し、ヒョウタンボクの花弁は5つきれいに分かれて咲きます。よく見ると細い花弁が全て独立していますね。よく見ないと違いがわからないほど似ていますが、ヒョウタンボクは猛毒をもち、「嫁殺し」というおそろしい名でも呼ばれています。特に、2つの赤い実が結合した瓢箪型の実に猛毒を含むので、この特徴を覚えておきましょう。

出典:写真AC

ヒョウタンボクの実は、名の通り瓢箪のような形をした赤い実をつけます。つややかでとても可愛らしい実ですよね。本来、実りの秋、実を持つ植物には鳥や動物たちが集まり、冬に備えて木から木へと冬までに食べ尽くしていきますが、猛毒を持つヒョウタンボクは冬になってもキレイに実をつけています。動物がどのようにしてその毒性に気づいたかはわかりませんが、冬になっても残っている実には注意が必要かもしれませんね。ヒョウタンボクは、下痢、嘔吐、痙攣、摂取量によっては命にも関わる大変危険な植物です。

ボタニ子

ボタニ子

ちなみに、スイカズラの黒い実には毒性がなくて鳥たちも大好きな実なんだって!自然界ってすごい!

スイカズラ(忍冬)の花言葉

出典:写真AC

スイカズラ(忍冬)の花言葉は、愛の絆、献身的な愛、友愛があげられます。つるを伸ばし、寄り添う木へ絡まり繋がっていく様が所以となっており、固く結ばれた愛や人との繋がりを示す表現としてさまざまな物語にも用いられてきました。また薬草として人々の傷や痛みを和らげる事から献身的という表現に繋がったとされます。どちらにしても、絆という部分に大きな意味が込められていると言えます。

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スイカズラ(忍冬)の入手方法

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