デルフィニュームの育て方!枯らさず管理するコツや増やし方などを解説!

デルフィニュームの育て方!枯らさず管理するコツや増やし方などを解説!

デルフィニュームはその可憐な姿からお庭のデザインやブーケにも利用される人気の植物です。名前を知らなくても一度は見たことのある方が多いのではないでしょうか?ガーデニング好きならチャレンジしてみたいデルフィニュームの育て方や管理の仕方をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.デルフィニューム(デルフィニウム)とは
  2. 2.デルフィニュームの育て方
  3. 3.デルフィニュームの増やし方
  4. 4.まとめ

デルフィニューム(デルフィニウム)とは

出典:BOTANICA

デルフィニュームはフラワーアレンジメントからガーデン素材としてまで幅広く人気があります。ブルーの花を咲かせるイメージが強いですが、他にも紫、ピンク、白など色のバリエーションも豊富です。品種によっても花の印象や葉っぱの形、草丈も違う多種多様な植物です。ここではデルフィニュームの特徴や種類をご紹介します。

デルフィニュームの特徴

科名  キンポウゲ科
原産国 ヨーロッパ、北アメリカ、アジア
熱帯アフリカの山岳地帯
花の色 青、紫、白、ピンク、複色
開花期 5月~6月
耐暑性 弱い
耐寒性 強い

デルフィニュームはキンポウゲ科の多年草です。しかし暑さに弱いので、北海道や東北などの寒冷地以外では一年草として扱われることがほとんどです。開花時期は5月~6月で、3~6cmくらいの花を穂状に付けます。実は花弁に見える部分は萼片で、中心部分が本来の花です。デルフィニュームという名前の由来はドルフィン(イルカ)からきており、つぼみがイルカの形に似ていることから名付けられたと言われています。

デルフィニュームの種類

デルフィニュームの品種は大きく3つに分類されます。

エラータム系

出典:BOTANICA

長い穂先に八重花をびっしりと付け、豪華でボリュームがあります。ばらばらに植えて彩りを加えたり、複数本をまとめて植えたりすると主役として立派に活躍します。もっとも育てやすく花の色も豊富なため、お庭や花壇に取り入れやすい品種です。

シネンセ系

出典:写真AC

細い茎にまばらに一重の花を咲かせ、繊細でふんわりとした優しい雰囲気を持ちます。

ベラドンナ系

出典:写真AC

エラータム系とシネンセ系の中間的特徴を持っています。

デルフィニュームの育て方

出典:BOTANICA

デルフィニュームは育てるのがむずかしいイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか?ここでは基本的な育て方を管理方法と一緒に説明します。

育て方①:土作りと肥料

デルフィニュームは水はけが良く肥沃な土を好みます。市販の草花用培養土8:腐葉土2に緩効性化成肥料を元肥として混ぜておきましょう。赤玉土を加えるのもおすすめです。葉っぱが出始めたら、液体肥料や固形肥料を月に一度、規定分量どおり与えます。

育て方②:水やり

植えつけの際にたっぷり水を与えた後、地植えの場合は水やりは不要で雨水のみで十分育ちます。鉢植えの場合は表面が完全に乾いたら鉢底から流れ出るくらいまで水を与えましょう。水を与え過ぎると根腐れを起こしやすいため注意が必要です。

育て方③:切り戻しと剪定

Photo byImageParty

一番花がおわったら、剪定の意味も込めて根元からばっさり切り戻しましょう。種を付ける前に切り戻しを行うことで、次の花をつけるための養分を温存させておきます。温暖地では二番花までが一般的ですが、寒冷地では三番花、四番花・・・と次々と花をつけることもあります。剪定と切り戻しを繰り返し、何度も花を楽しみましょう。

育て方④:害虫や病気の対策

害虫

ヨトウムシやナメクジが花や葉っぱを食害することがあります。見つけたら駆除しましょう。対応が間に合わなければ殺虫剤を散布するのも手です。

病気

うどんこ病や立枯れ病にかかることがあります。土の中に潜む菌やウイルスが原因なので、用土は必ず新しいものを使いましょう。病気を見つけたら早めに殺菌剤を散布し対処します。菌やウイルスは高温多湿を好むので葉っぱが混み合ってきたら風通しをよくするために剪定を行いましょう。

育て方⑤:越夏と越冬

暑さや湿気に弱いので、温暖地では夏までにほとんどの場合は枯れてしまいますが、寒冷地では何もしなくても夏越しできることがあります。鉢植えであれば、気温が高い時期は風通しがよい涼しい場所に移動させると夏越し成功の可能性が上がります。寒さには強いため、氷点下になっても枯れることなく越冬可能ですが、霜柱が降りる地域で地植えしている場合は敷藁をするなどで保温してあげましょう。

デルフィニュームの増やし方

出典:BOTANICA

デルフィニュームは種まき、挿し木、株分けで増やせます。寒冷地で越夏した苗は株分けもできます。ここでは繁殖させるための適切な時期や方法を説明します。

ボタニ子

ボタニ子

是非チャレンジしてみて下さい!

育て方①:種まき

採取した種から発芽させ増やすことができます。花が終わった後も抜かずに置いておき、秋になってさやが茶色くなったら種を採取します。種も高温多湿を嫌うので、乾燥剤を入れて冷蔵庫で保存しましょう。種まきの時期はだいたい10月頃で適正温度は15〜20℃です。そのため温暖地では秋まき、寒冷地では春まきがおすすめです。トレーなどにすじまきし、種が隠れるよう土を被せます。芽がでたら、葉っぱが2〜3枚の小さなうちにポットに植え替えます。2週間後から液肥を週に一度与えましょう。しっかりした苗ができたら定植します。後は上記の育て方と同じです。

Photo by is_kyoto_jp
ボタニ子

ボタニ子

移植を嫌うので、定植後はなるべく植え替えはしないようにしましょう!

増やし方②:挿し木

デルフィニュームも一般的な挿し木の方法で増やすことができます。まずは新芽をつけた茎を選んで挿し穂を作ります。水揚げを行なった後、発根促進剤をつけて赤玉土や挿し木用の土を入れたポットに挿します。上手くいけば1~2ヶ月ほどすると発芽するので、こちらもしっかりした苗になったら好きな場所に植え替えましょう。

増やし方③:株分け

寒冷地で夏越しをして多年草として育てている場合は、株分けで増やすこともできます。大株になると根っこが混み合ってくるので、株をリフレッシュさせる効果もあります。2月ごろに根っこを傷つけないように優しく掘り上げ、土を丁寧に手でふるい落とします。次に清潔なハサミやナイフで芽を2~3個残した状態で切り分けます。そして切り取った根はをポットや鉢に広げ、根っこが安定するまで日陰で育てます。地植えする場合は芽が大きくなり安定してから植え替えましょう。

まとめ

出典:BOTANICA

デルフィニュームは色とりどりの花を咲かせ、イングリッシュガーデン、ローズガーデンとも相性のよく、ブーケとしても利用される人気の植物です。管理さえきちんとしていれば育て方もそれほどむずかしくはありませんし、簡単に種も取れ、挿し木や株分けもでも増やすこともできます。いろいろな植物とも相性が良い植物ですので、是非取り入れてみて下さい。

おその
ライター

おその

まだまだ手のかかる子供たちと一緒にガーデニングを楽しんでいます。 なるべく管理が楽で見栄えのする庭作りがモットーです。

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