ビバーナム・ティヌスの育て方!剪定・挿し木の方法から害虫対策まで解説!

ビバーナム・ティヌスの育て方!剪定・挿し木の方法から害虫対策まで解説!

ビバーナム・ティヌスをご存知ですか?花も実もとても魅力的な常緑低木です。お庭に植えても鉢植えでもガーデンにすっと馴染んで素敵な演出をしてくれるはずです。ビバーナム・ティヌスの育て方、剪定や挿し木の方法、害虫対策を詳しく解説します!

記事の目次

  1. 1.ビバーナム・ティヌス(ビブルナム・ティヌス(ティナス))とは
  2. 2.ビバーナム・ティヌスの魅力① 強健
  3. 3.ビバーナム・ティヌスの魅力② ローメンテナンス
  4. 4.ビバーナム・ティヌスの魅力③ 花
  5. 5.ビバーナム・ティヌスの魅力④ 実
  6. 6.ビバーナム・ティヌスの育て方
  7. 7.ビバーナム・ティヌスの剪定方法
  8. 8.ビバーナム・ティヌスの挿し木の方法
  9. 9.ビバーナム・ティヌスの害虫対策
  10. 10.まとめ

ビバーナム・ティヌス(ビブルナム・ティヌス(ティナス))とは

基本情報

ガマズミ属の常緑性低木

ビバーナム・ティヌス(ビブルナム・ティヌス(ティナス))は地中海原産のスイカズラ科ガマズミ属の常緑性低木で、ビバーナムはビブルナム、ティヌスはティナスと呼ばれることもあります。暑さにも寒さにもよく耐え、肉厚の固いしっかりした葉を繁らせます。冬でも枯れ込んだりすることなく常緑で、冬のグリーンが少ない時期に頼りになる植物です。

生垣にも適している

性質は強健で刈り込みにもよく耐えるので、生垣や狭い場所などの植え込みにも適しています。もちろん鉢植えでも大丈夫です。春先の房状のピンクの蕾は可愛らしく、白い花が満開になると木を覆いつくすように咲き誇ります。また秋には青い実がつき切花としても人気があります。

ビバーナム・ダビディも人気

ガマズミ属の仲間は高木から低木まで様々です。手軽な園芸品種で流通している品種ではビバーナム・ティヌスとビバーナム・ダビディが人気です。ビバーナム・ダビディはティヌスより低くまとまります。葉はティヌスより大きく、大きなはっきりとした筋が入り存在感があり、お庭のアクセントになります。冬には葉が赤みを帯びます。花はダビディより控えめですが、青い実がやはり素敵です。育て方はティヌスと同じと考えてよいでしょう。

ビバーナム・ティヌスの魅力① 強健

ビバーナム・ティヌスは、夏の炎天下にも冬の雪にもへこたれず、暑さにも寒さにも耐え、肉厚の葉をよく繁らせます。どこで切ってもわき芽から新枝が伸び、またかなり強く剪定しても枯れ込むこともなく安定して育てることができます。病気に関しても特に気にする必要がない大変丈夫な植物で、頼りになります。

ビバーナム・ティヌスの魅力② ローメンテナンス

生垣などに使う場合は剪定が必要になりますが、自然樹形でいい場合は放任してもそれほど樹形は乱れないので、不要な枝の整理や形を整えるだけで自然にまとまります。もし全体の樹形から大きくはみ出している枝がある場合は、理想とする樹形の内側で剪定します。

ビバーナム・ティヌスの魅力③ 花

小さな白い花が密集して咲く

ビバーナム・ティヌスは、あじさいのような房状の小さな白い花を上から下まで株いっぱいに咲かせます。春先の庭が花で色とりどりになってくる時期に合わせて満開になるので、他の植物の花色と組み合わせ植えるのも、春の楽しみが増える植栽の方法です。

ピンクのつぼみも魅力

ビーズのようなピンクのつぶつぶが密集して房状につき、株全体を覆うのでとても可愛らしく、花と合わせて二度楽しめます。個人的にはお花が咲いているよりも、この蕾がたくさん木についている様子が可愛らしくて好きです。蕾の時期に切花としても素敵です。

ビバーナム・ティヌスの魅力④ 実

宝石のような青い実

春に房状に咲いた白い花が秋にはたわわな青い実になります。きっと秋のお庭を素敵に演出してくれることでしょう。また花の時期と同様に他の植物との組み合わせを楽しむ植栽にすることができます。

切花としても人気

実のついた枝を数本長めに切って水差しに挿すだけでお部屋の素敵なインテリアにもなります。花器を選ぶのも楽しくなります。蕾、花、実と、とても楽しみの多い樹木なのです。

自宅や庭の目隠しにおすすめの庭木15選!おしゃれで人気な常緑低木は?のイメージ
自宅や庭の目隠しにおすすめの庭木15選!おしゃれで人気な常緑低木は?
家の目隠しとなる生垣や庭木の植え替えは、頻繁にできることではありません。ですから毎日視界に入り生活の潤いとなる庭木には、満足できるものを吟味して選びたいですよね。今回は生垣として外からの目隠しにも最適な常緑低木を中心に、おすすめの庭木をご紹介します。

ビバーナム・ティヌスの育て方

鉢植えでの育て方

地植えで放任すると2メートルほどの大きさになる樹木ですが鉢植えでももちろん育てることができます。小さな鉢よりは少し大きめの鉢で栽培する方が花をや実を楽しむのによいでしょう。購入後は一回り大きな鉢に植え替えをします。土は園芸店で購入できる園芸培養土を使用します。小さな苗のうちはそれほど剪定を必要としません。

地植えでの育て方

自然樹形でまとまる

鉢植えではコンパクトに育ちますが、地植えで放任すると2メートルほどの高さに成長し形よく自然に樹形がまとまります。横幅も成長し2メートルほどになりますので、地植えの場合は十分な広さが必要です。日当たりがいい場所が適していますが、強健なので明るい日陰でも成長します。

生垣としての育て方

刈り込みに強い

地植えでも生垣としての育て方の場合は樹高を調整するため剪定が必要となります。わき芽を残して剪定すれば、必ず芽が伸びてきますので、好きな形に樹形を整えることができます。刈り込みに強いので、かなり強めの剪定をしても枯れこむこともなく元気に新枝を伸ばすので安心です。そのため生垣などでの植え込みに適した樹木と言えます。

ただし花が付かなくなる可能性も

生垣にする場合、長く伸びてくる枝を定期的に整えるために枝の先端をカットするため、花芽を切り落としてしまうことが考えられます。生垣としての体裁を整えるために夏以降に剪定をする場合は翌年の花は諦めましょう。

栽培方法のポイント

  • 鉢植えは一回り大きな鉢に植え替える。
  • 地植えは放任で2メートルほどに成長するため、場所の確保が必要。
  • 生垣の場合刈り込む時期によって花芽を剪定してしまい来期の花が咲かないことも。

ビバーナム・ティヌスの剪定方法

剪定時期

剪定は花が終わったら早い段階に終わらせます。花芽が作られるのは夏です。剪定時期を間違えると花芽がついた枝を切ってしまい翌年の花が咲かなくなってしまいますので、注意が必要です。またどこで切っても芽は出ますが、なるべく不要な枝を枝元から切り落とす透かし剪定で花芽を残しましょう。

剪定位置

自然樹形でキレイに樹形が整います。花芽が多く欲しい場合は、長く伸びた枝をわき芽10個ほど残して剪定すると、花つきが多くなります。また剪定した箇所でわき芽が伸びていくので、枝が込み入ってしまった場合は枝を根元から切り落とす透かし剪定がおすすめです。

剪定のポイント

  • 来期の花芽を残すため剪定時期は花後すぐ。
  • どこで剪定しても大丈夫だが花芽を残すためにできるだけ透かし剪定で。

ビバーナム・ティヌスの挿し木の方法

挿し木の時期は4月から5月に

できるだけ成長したての新しい枝を使い行います。もし先端に花芽がある場合は挿し木の負担になるのでカットします。挿し木は芽を2節ほど含めて10センチほどにカットします。葉は多いとやはり挿し木そのものの栄養状態の負担になるので2枚を残して取り除きます。切り口から3センチほどをメネデールに浸け発根を促し、園芸店で購入できる挿し木用の清潔な用土を3号ポットくらいの鉢に挿します。

明るい日陰で管理

挿し木をして一週間位は明るい日陰で保管しましょう。また水切れを起こさないように注意してください。カラカラに培養土が乾いてしまうとせっかくの発根促進が無駄になってしまいます。また水をあげるときは挿し木が倒れないように水圧を調節してください。残した葉の様子を見ながらその後徐々に日向に移動させ様子を見ながら管理してください。一月ほどしたら根鉢を逆さまにして発根を確認しましょう。しっかりと根が回っていたら大成功です。

挿し木のポイント

  • 時期は4月から5月頃。
  • 発根促進剤を使おう。
  • 清潔な挿し木用培養土を使おう。
  • 水切れは厳禁。

ビバーナム・ティヌスの害虫対策

葉を食害する害虫「サンゴジュハムシ」

食害した後茶色い痕が残る

サンゴジュハムシは小さな茶色の甲虫で、その幼虫も同じく葉を食害します。幼虫は最大で1センチメートルくらいまで成長し、柔らかい芽に集中します。食害された葉は外観が著しく悪くなります。小さな害虫なので、発見が遅れてしまい葉がぼろぼろに食べられてから気づくことも。葉に不規則な小さな穴が開いている場合や芽が黒くぼろぼろになっている場合は注意が必要です。地植えの場合は目が届かず発見が遅れることがあるので注意してチェックしましょう。

捕殺または薬剤を使用しよう

見つけ次第捕殺し、スプレー式の害虫駆除剤をしようしましょう。また土に混ぜるタイプのオルトランなどの害虫駆除用の薬剤を使用すると、アブラムシなどの他の害虫も一緒に防ぐこともできます。地植えの場合、土に混ぜるタイプの使用では周囲の植物に野菜やハーブなどの食べる植物がないか確認しましょう。

サンゴジュハムシの駆除

  • 春先の新芽をチェック。
  • 見つけた幼虫は早めに駆除する。
  • オルトランで予防。

樹液を吸う害虫「カイガラムシ」

成虫は殻に覆われている

カイガラムシは体長が1ミリから10ミリの白い虫で樹木に寄生して樹液を吸って生きています。春先に繁殖し始め増殖し植物を弱らせます。まだ幼虫の時期は農薬が有効ですが、成虫になると固い殻に覆われて農薬が浸透せず全く効果がなくなってしまいます。

もしカイガラムシをみつけたら

ブラシで擦り取りましょう。使い古しの歯ブラシなどで十分ですが、もし大量に発生している場合は、お掃除用の大きなブラシなどで一気に擦り落としてください。その上で、カイガラムシに有効な害虫駆除用の薬剤を使用するといいでしょう。

風通しを良くしよう

葉や枝が密集して過失気味になるとカイガラムシの繁殖に適してしまいます。また隠れやすくなるので、気づくことができず大量に繁殖してしまうことがあります。カイガラムシが大量に繁殖するようであれば、あまり密集させず、風通しがよくなるように剪定をしてあげましょう。鉢植えであれば風通しの良い場所へ移動してあげましょう。

カイガラムシの駆除

  • できれば幼虫のうちに退治する。
  • 成虫を見つけたらブラシで擦り落とす。
  • 発生しないように風通し良くする。

まとめ

魅力的な樹木、ビバーナム・ティヌスに少しでも興味を持っていただいたら嬉しいです。鉢植えでも庭木として地植えでも生垣としても利用でき、蕾、花、実ととても楽しみの多い樹木です。ちなみに私も庭の落葉樹の足元に、樹高を低く調整しながら育てています。道路にも面しているので生垣としても機能している優秀な子です。是非育てて季節ごとに楽しんでみてはいかがでしょうか。

自宅や庭の目隠しにおすすめの庭木15選!おしゃれで人気な常緑低木は?のイメージ
自宅や庭の目隠しにおすすめの庭木15選!おしゃれで人気な常緑低木は?
家の目隠しとなる生垣や庭木の植え替えは、頻繁にできることではありません。ですから毎日視界に入り生活の潤いとなる庭木には、満足できるものを吟味して選びたいですよね。今回は生垣として外からの目隠しにも最適な常緑低木を中心に、おすすめの庭木をご紹介します。
寄せ植えを上手にみせる配色とは?4つのパターンと配色例をご紹介!のイメージ
寄せ植えを上手にみせる配色とは?4つのパターンと配色例をご紹介!
寄せ植えをしてみたけれど思うようにまとまらない経験はありませんか?この記事では、寄せ植えでセンスが良いと感じさせる配色のコツをご紹介します。4つのパターンを覚えて簡単にセンスの良い寄せ植えを作りましょう。また、季節に合わせた配色、花壇の配色もご紹介します。
kamuka
ライター

kamuka

植物や虫や自然が大好きで、暇さえあれば庭に出て植物の成長を楽しんでいます。植物好きから仕事も園芸関係に。役に立つ記事をお届けできるようがんばります!

関連記事

Article Ranking