銀木犀(ギンモクセイ)とは?特徴・育て方や金木犀との違いを解説!

銀木犀(ギンモクセイ)とは?特徴・育て方や金木犀との違いを解説!

ギンモクセイは、白い花と淡い香りが特徴の常緑樹です。古くから庭木として親しまれてきました。キンモクセイは知っていても、ギンモクセイは知らないという人も少なくありません。今回はギンモクセイの概要や特徴、育て方のポイント、キンモクセイとの違いを紹介します。

記事の目次

  1. 1.ギンモクセイ(銀木犀)とは
  2. 2.ギンモクセイの特徴
  3. 3.キンモクセイ(金木犀)との違い
  4. 4.ギンモクセイの花言葉
  5. 5.ギンモクセイの育て方
  6. 6.控えめで可憐なギンモクセイを観賞しよう

ギンモクセイの育て方

出典:写真AC

花姿も香りも、キンモクセイに比べると控えめな印象のギンモクセイですが、その控えめな美しさと香りに魅力を感じるという方も少なくありません。ギンモクセイは環境さえあえば、管理は楽で育てやすい植物です。環境を整え、育て方のポイントをしっかり押さえて、美しく健やかに育てましょう。

栽培スケジュール

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え付け
肥料
剪定
植え替え
開花

育て方のポイント①栽培環境

Photo by naitwo2

日当たりのよい場所が絶対条件

ギンモクセイは日光を好む植物です。日当たりが悪いと生育不良を起こして、花つきも悪くなってしまいます。鉢植えでも地植えでも、必ず日当たりのよい場所を確保しましょう。病気や害虫の発生を抑えるために、風通しのよい場所であることも重要です。

肥えた土を好む

水はけのよい肥えた土壌がギンモクセイの好みです。鉢植えなら、市販の庭木用培養土でかまいません。自分で土を作る場合は赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で作るのがおすすめです。地植えの場合は、植え穴を掘った土に元肥として堆肥や腐葉土を2~3割ほど混ぜ込んでおきましょう。

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育て方のポイント②植え付け・植え替え

出典:写真AC

苗から育てるのが一般的です。植え付けの適期は鉢植え、地植え共に3月~5月です。ギンモクセイは生育旺盛で、剪定しなければ5m以上に成長します。また、植え替えの際に根が傷むと開花しなくなる恐れもあるため、広い場所で地植えするのがおすすめです。鉢植えにする場合は、苗よりも一回り~二回り大きい鉢に植え付けましょう。8号以上の大鉢がおすすめです。苗よりも高さや幅が2倍の植え穴を掘りましょう。

鉢植えも地植えも植え付ける際は、苗の根鉢を崩さないようにして植え付けてくださいね。

鉢植えの植え替えの周期と適期は?

ギンモクセイは生育旺盛で、根が回るのが早いです。1~2年に1回は植え替えましょう。適期は植え付けと同じく3月~5月です。一回り大きな鉢に、植え付け時と同じ手順で植え替えます。あまりにも大きくなって鉢に収まりきらなくなったなら、地植えに変えたほうがよいでしょう。

育て方のポイント③水やり

Photo byMcRonny

鉢植えは土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えるのが基本です。土が湿っているときに水やりすると、根腐れを起こすため注意しましょう。地植えの場合は、根付くまでは土が乾いたら水やりします。根付いた後は水やりは不要です。ただし、日照りが続いたときや真夏の乾燥がひどい時期は、水を与えてくださいね。

育て方のポイント④肥料

Photo by salchuiwt

2月~3月に、寒肥として鶏糞や堆肥、油粕などの有機質肥料を施しておきます。根に当たると肥料焼けを起こしてしまうため、地植えの場合は株の周囲に穴を掘って混ぜ込みましょう。鉢植えは水やりの際に肥料分が流れてしまうことから、5月に緩効性化成肥料を与えておくと、花つきがよくなります。

育て方のポイント⑤剪定

出典:写真AC

剪定は4月までに終わらせよう

剪定は適期の2月~3月のうちに済ませましょう。ギンモクセイは秋に花を咲かせるため、春以降に準備が始まり、夏に花芽ができます。つまり、剪定が4月以降にずれ込むと、花芽を切り落とすことになってしまい、その年の花が咲かなくなってしまいます。剪定作業は適期を外さないように注意しましょう。

剪定すべき枝とは?

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基本的には花が咲き終わった枝を5cm~10cmほど切り戻して、全体的に円筒形の樹形になるように整えていきます。弱々しい枝、枯れかけている枝、混み入っている枝葉を優先的に切り落としましょう。また、樹高が高過ぎると管理しにくくなるため、3年~4年に1回は大きく切り詰める強剪定を行います。強剪定をすると、その年の花つきが悪くなることがありますが、健全な生育のためと割り切りましょう。

育て方のポイント⑥病気・害虫対策

注意すべき病気は?

ギンモクセイで注意すべき病気は、褐斑病や炭疽病などのウイルス性の病気です。病気にかかると葉や茎が変色し、枯れていきます。さらに一度病気にかかった箇所は治療できません。病気にかかった箇所は早急に切り落とし、薬剤を散布して拡大を食い止めましょう。これらは日当たりや風通しが悪いと発生しやすいため、栽培環境を最初からきちんと整えることが予防策です。

注意すべき害虫は?

出典:写真AC

注意すべき害虫はカイガラムシ、ロウムシ、ハダニです。いずれも風通しの悪い場所に発生しやすいため、剪定で密集した枝を除去し、風通しをよくしておきましょう。このなかでもっとも厄介な害虫はカイガラムシです。幼虫も成虫もギンモクセイにつきますが、特に成虫は体が硬い殻で覆われているため、殺虫剤が効きにくいという特徴を持っています。歯ブラシなどで株からこすり落としましょう。

病気も害虫も、よく整えられた栽培環境、普段からの地道な観察、定期的な薬剤散布が予防対策の基本です。

控えめで可憐なギンモクセイを観賞しよう

出典:写真AC

ギンモクセイは環境さえ整っていれば、管理しやすい庭木です。加えて、清楚な白い花と控えめな芳香は、庭を素敵な癒しの空間に変えてくれることでしょう。また、いにしえの中国の美女たちにならい、ギンモクセイの花を酒に浮かべて香気を楽しむのも一興です。ギンモクセイの花と香りを、好みの方法で楽しみましょう。

ヒイラギキンモクセイの育て方!植栽の時期や上手な剪定の方法を紹介! | BOTANICA
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Laylah
ライター

Laylah

バラや百合のような美しくて香り高い花も好きですが、スミレやタンポポのような野に咲く可憐で強い花も好きです。

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