カランコエとは(育て方のまえに)
カランコエ?不思議な名前だなあ…
響きは面白いけど、かわいい花ですよ!
不思議な響きの名前
カランコエとはベンケイソウの一種の植物で、葉や茎や根に水を蓄えている多肉植物でもあります。「花を咲かせることを楽しめるもの」と「植物らしさ・多肉植物を楽しむもの」と鑑賞方法はわかれます。
カランコエは多年草
ミントやセージに代表されるハーブ、チューリップやアネモネといった球根植物、ガーベラや菊といった植物は多年草に分類されます。多年草とは開花し、実をつけることを2年以上繰り返す植物のことをいいます。カランコエも多年草のため1年では栽培が終わらないことも魅力の1つです。
カランコエの育て方(基礎編)
まずは準備
育て方の準備と方法を考えて道具をそろえます。ジョウロと霧吹き、液体肥料と緩効性肥料、剪定するためのハサミ。苗を育てることが初心者であれば、鉢に植えられたカランコエを買うと育てやすいでしょう。
カランコエの種類は?
美しくも、かわいらしい!幸福を告げる花!
カランコエには、豪華絢爛の八重咲でさまざま色彩で楽しませてくれる「クイーンローズ」、マダガスカルが原産国の、釣鐘型の赤い花を咲かせる「胡蝶の舞」、カランコエのなかでは広く出回っていて星のような形であざやかな「ミリオンスター」といったものがあります。繊細で美しく、小さな花を咲かせるこの植物は、きっとささやかな幸福をもたらしてくれるはずです。
カランコエの色はさまざま
色は白、ピンク、オレンジ、赤とさまざまです。開花の時期は春と秋で、日照時間が短い秋以降に花を咲かせる短日植物です。草丈が20cmより下、また30cmから50cmまで育つ2種類があります。原種は100種類以上もあり園芸用もふくめると、200種類を越えます。
カランコエの原産地と花言葉は?
原産は乾燥地帯の国々です。花言葉は「幸福を告げる」「あなたを守る」といった前向きで愛情にあふれた言葉が多いです。
土選びをしましょう
初めは赤玉土 そのメリットは?
土選びは重要です。多年草とはいえ土がしっかりとしたものを選ばなければ何年も栽培することは難しくなります。そして、植物によって適した土は異なります。カランコエを育てるには、赤玉土を使用するとよいでしょう。
水はけのよい土が向いている
カランコエは熱帯で乾燥地帯の植物なので水はけのよい土が向いています。赤玉土は水はけがよいだけではなくて、水もちもよいという特徴があります。虫や菌類がつきにくいという点でも、赤玉土を使用する栽培方法はこの花には適しているでしょう。
赤玉土のデメリットはあるの?
赤玉土は長期間使い続けると粘土状態になり、かえって水はけが悪くなるので土の状態をよくみて確認しつつ、時期をみて土の交換をしましょう。ホームセンターなどで売られている、多肉植物用の培養土を使うとしっかりと育てることができるでしょう。
どんな肥料を使えばいいのか
また、肥料もとても大事です。緩効性肥料とはゆっくりと効き目が作用し、長期間にわたり効果が続きます。速効性の肥料とは違い、肥料焼けを起こしにくく初心者でも使いやすい肥料です。準備を整えて育てると、多年草の楽しみに触れることができるでしょう。
カランコエの栽培場所とは
太陽は好き、でもあたりすぎには弱い
冬の期間は日光のよくあたる屋内、春と秋の時期は雨が当たらない日光のあたる屋外におくとよいです。夏の時期になると直射日光を浴びると葉が焼けることがあるので、日射しの強い場所での栽培は避けます。短日植物のため日にあたる時間が12時間以下になると花が咲きやすくなります。
屋内で育ててもいいの?
屋内での栽培は蛍光灯の明かりがあるため暗い場所を作ることが難しくなります。なのでダンボールをかぶせ暗所を作り、日のあたる環境を短くするという方法で育てるとつぼみはつきやすいです。
いつ水やりをするのか
土の表面が乾いてきたら花や葉にかからないように多く水を注ぎます。ですが水をやりすぎると根が腐ることがあるのでその点には注意します。原産国がアフリカなどの気温が高く、湿度の低い場所なので水の与えすぎはかえってこの花には良くないです。冬期間の水やりは土の表面が乾いてから2から3日後に与えます。
出典:写真AC