キルタンサスとは
キルタンサスは南アフリカ原産の球根植物です。かわいらしい花を冬でも楽しめ、育て方や剪定なども簡単で人気です。まずは、そんなキルタンサスの特徴や種類、花言葉から紹介します。
基本情報
分類 | 球根植物、草花 |
形態 | 多年草 |
原産地 | 南アフリカ |
科名・属名 | ヒガンバナ科・キルタンサス属 |
草丈 | 20cm~50cm |
開花期 | 12月~2月、3月~5月、6月~9月など 種類によって異なる |
花色 | 赤、ピンク、オレンジ、黄、白 |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
特徴
英名はファイヤーリリー
キルタンサスは英語でファイヤーリリー(fire lily)といいます。名前の由来は、原産地の南アフリカで春に起こりやすい野火のあとに、原野に咲くところからきています。
日本に入ってきたのは明治末期ごろ
キルタンサスが日本に入ってきたのは明治末期~大正にかけてだといわれています。生産に暖房が必要ない冬の切り花として、重宝されてきました。和名では、角笛草や笛吹水仙とも呼ばれています。
開花期は品種によって異なる
キルタンサスは、12月~2月の冬咲き、3月~5月の春咲き、6~9月の初夏咲き・夏咲きにわかれているのが特徴です。冬にも花が咲き続けるため、冬の花壇を華やかに彩るのにぴったりで重宝されています。
種類
南アフリカには50種類の多種多様なキルタンサスが自生しています。ここでは一般に出回っている代表的な種類を紹介します。
最もよく出回っているキルタンサス・マッケニー
よく流通しているキルタンサス・マッケニーは、秋頃から晩春に白っぽいピンク色の花が咲き、よい芳香がするのが特徴です。キルタンサスのなかでも栽培しやすい種類で、配合種も人気です。
ろうと型の大きな花をつけるキルタンサス・サングイネウス
花はろうと型に大きく開き、オレンジやピンク系の色が特徴です。初夏・夏咲きの代表品種として知られています。多湿や肥料のやりすぎに弱いため、注意しましょう。鉢植えに向いています。
葉がカールしたキルタンサス・スピラリス
キルタンサス・スピラリスは、くるくると巻きが強い葉が特徴です。太い茎の上に細いラッパ型でオレンジ色の花が数輪つきます。冬生育型ですが、環境が整えば常緑種としてスピラリスを楽しむこともできますよ。スピラリスはキルタンサスのなかでもユニークな姿をしていることで人気です。
ベル型の花が魅力のキルタンサス・スミシアエ
キルタンサス・スミシアエの葉は、スパイラル状にカールしているのが特徴です。スミシアエの花色は白やクリーム色・ペールピンクなどで、花弁の中心部に濃いめのピンクや赤・茶色のラインが入っています。夏生育型に分類されるスミシアエは、ユリのようなベル型で大きめの花が咲きます。
キルタンサスの花言葉
キルタンサスは花言葉もいろいろな種類があります。恥ずかしがり屋、屈折した魅力、屈折、はにかみやといった花言葉は、茎に対して折れ曲がったように咲き、うつむいたように見える花姿からきています。
ロマンティックという花言葉もあるので、プレゼントにもよいですね。誕生花として花言葉を添えて贈ることもできますよ。キルタンサスは1月22日、3月15日、11月28日の誕生花として知られています。なかでもキルタンサス・マッケニーは11月1日、11月30日の誕生花です。
次のページでは、キルタンサスの育て方、増やし方をご紹介します。