藤(フジ)とは?特徴・種類や色別の花言葉をご紹介!

藤(フジ)とは?特徴・種類や色別の花言葉をご紹介!

この記事では藤の色別の花言葉や花言葉の使われ方について解説します。また、藤の花の基本情報や特徴、種類や海外での花言葉などについても解説します。この記事を読むことで藤の花を贈るべきシーンやどのような人にプレゼントすべきかなどが理解できます。

記事の目次

  1. 1.藤(フジ)とは?
  2. 2.藤の花の特徴
  3. 3.藤の花言葉
  4. 4.まとめ

藤(フジ)とは?

Photo byLuster2739

藤の花はうすい紫色をした花をぶどうの房のように咲かせる植物です。藤は古来より日本に自生する植物で、清らかで華やかな美しさが古くから日本人の心を魅了し続けています。うすい紫色を表現する「藤色」もこの花の色を由来とするほど多くの人に愛される花で、古くから和歌や短歌などでも主題とされる存在です。

藤の基本情報

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名前
別名 野田藤
学名 Wisteria floribunda
科・属名 マメ科フジ属
原産地 日本
園芸分類 庭木・花木
形態 つる植物
花色 紫、白、ピンク
耐寒性/耐暑性 普通
草丈・樹高 つるの長さが10センチ以上に成長する
種類によっては何倍もの長さに成長するものもある
開花時期 4〜6月
最盛期 5月

藤の花の特徴

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藤の花は一本のつるから垂れ下がり咲く特徴があり、藤棚と呼ばれる木や、竹などで作られた棚から吊るされているのを目にすることが多い植物です。藤の花はその姿から、振り袖姿の女性に例えられ文学的表現上でも清楚な女性を意味する使われ方で表現されることがあります。名所は日本全国にあり、埼玉県春日部市にある樹齢1200年を超えて天然記念物に指定された「牛島の藤」は特に有名な藤の名所です。

実は藤棚はなくても大丈夫?

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藤棚のイメージが強い藤ですが、実は藤棚を作らなくても栽培できる植物です。そのため、ベランダやガーデニングなどの小さなスペースでも鉢植えにして支柱につるを這わせることで比較的簡単に栽培できます。鉢植えの場合は根詰まりしやすいため、年に一回程度植え替えすることがおすすめです。

藤の花の種類

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

藤の種類には大きく分けてノダフジとヤマフジの2種類があり、一般的に目にする多くはノダフジという種類です。それぞれの違いはつるの巻き方で、ノダフジは右巻きでヤマフジは左巻きという特徴があります。さらに花の色や花房の形状などでいろいろな種類が日本には存在しています。

ノダフジ

ノダフジは日本で最も目にする藤の種類で本州を中心に全国で自生しています。薄紫色の繊細な色をした花をさかせ、つるが右巻きの品種です。ノダフジ の発祥は現在の大阪市福島区野田にちなんで命名されました。ノダフジ は今でも福島区の花としても親しまれています。

ヤマフジ

ヤマフジは別名カピタンフジとも呼ばれ、近畿よりも西の地域に自生している品種です。ひとつのつるに両面に細かい白い毛密生した小さな葉が9〜13枚ほど生え、つるが左向きであることが特徴です。ノダフジとは違い、花や葉をはじめ全体的に小さめに育ちます。ピンク色に近い淡い紫色の花を咲かせる品種です。

ノダナガフジ

ノダナガフジは花房が70〜80センチもの大きさに成長することから、6尺藤とも呼ばれている品種です。

アケボノフジ

白い花を咲かせる品種であるアケボノフジは、つぼみの色は淡い赤色をしており開花すると花の先が赤色になる姿が口紅に似ていことから口紅フジとも呼ばれる品種です。

アカバナフジ

アカバナフジは別名桃色藤とも呼ばれる淡く赤い花を咲かせる品種です。開花間も無くは強めの赤色をしていますが、時間と共にピンク色へと赤色が薄くなっていく様が美しい藤です。

シロバナフジ

シロバナフジは中心部が黄緑色で白い花弁が美しい品種です。他の品種に比べて房が長いことも特徴で、花房が優雅に長く垂れ下がる上品な藤です。

ヤエフジ

ヤエフジは別名八重黒龍とも呼ばれている品種です。他の品種とは異なり八重咲きの藤で、濃い紫色の花を咲かせます。日本国内でも珍しい品種です。

ボタニ子

ボタニ子

続いて、藤の花言葉を紹介

藤の花言葉

出典:BOTANICA

藤の花言葉には「優しい」「佳客」などのいろいろな言葉がありますが、最も有名な花言葉は「歓迎」です。藤の花が頭を垂れる様がおもてなしをする振袖の女性に似ていることから「歓迎」という花言葉がつけられました。ことわざでも「下がるほど人が見上げる藤の花」という使われ方をされ、謙虚なそがたが立派であるという意味のことわざです。

色別藤の花言葉

出典:BOTANICA

藤の花には大きく分けて紫と白の花を咲かせるものがあり、色の違いによって花言葉も異なります。「歓迎」という言葉はどちらの色の藤にも使われる花言葉ですが、色によって少しずつイメージの違う言葉の使われ方がされており、プレゼントされた藤も色によって込められた意味が違う場合があります。

白藤の花言葉

白藤の花言葉は「可憐」「懐かしい思い出」などです。白い花を咲かせる藤は清楚なイメージがありこのような花言葉がつけられました。また、「懐かしい思い出」もイメージされることから懐かしさを込めて白藤を贈る場合もあります。

紫藤の花言葉

紫藤の花言葉は「愛に酔う」です。紫の藤は濃密な愛のイメージがありこのような花言葉とされました。恋人や夫婦での愛が深まっているという意味で贈られる場合があります。
 

海外での藤の花言葉

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藤の花は英語では「ウィステリア」といいます。「歓迎」という花言葉は日本と同じですが、海外では他にも「確固たる」「しっかりした」「忠実な」といった花言葉もつけられています。誠実な仕事をこなすそんな人物に敬意の念を持って贈られることのある花言葉です。

まとめ

Photo by けんたま/KENTAMA

日本古来より清楚なイメージで文学作品にも登場するなど多くの日本人に愛されてきた藤は、花言葉もとてもすてきなものです。花を贈るのもひとつの方法ですが大切な人と立派な藤棚を見に行き、思いを伝えるのもすてきな方法かもしれません。

西澤 佳宣
ライター

西澤 佳宣

「書くこと」「伝えること」をメインの仕事にしています。他にも日々子供たちと接する仕事を通して、やさしい世界で楽しく生きるための環境づくりをしています。

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