インテリアグリーンとしてのリプサリス
リプサリスは直射日光が苦手なため、室内の明るい場所で育てることができる植物です。室内管理することで葉焼けや寒さで枯れるリスクも減り、冬越しも安心です。風水ではリプサリスは邪気を払う効果があるとされ、実際に室内の空気を浄化したりシックハウス対策にもなると言われています。ハンギングで吊るしたり鉢植えにして棚に飾り、リプサリスをインテリアグリーンとして楽しみましょう。
リプサリスのハンギング
成長するにつれて茎が垂れ下がるタイプのリプリサスは、目線に合わせてハンギングで空間に吊り下げることで魅力がひときわ引き立ちます。ハンギングにすれば鉢植えで棚に並べるよりも通気性が良くなり、低い場所よりも空気が温かいので、冬越し中のリプサリスも美しい姿を維持できます。
リビング
リビングにリプサリスをハンギングするなら、シンプルなマクラメ編みのプラントハンガーやバスケットタイプがおすすめです。部屋にある他のインテリアの邪魔をすることもなく、リプサリスの魅力をよりナチュラルに演出してくれます。
キッチン
女性にとってなにかと忙しいイメージのキッチンですが、植物の緑の力はイライラした気持ちを穏やかにしてくれます。よく目に入る場所にリプサリスのハンギングを吊るしたり、さりげなく水挿しを置いておけば、キッチンで過ごす時間が楽しくなるでしょう。
リプサリスの鉢植え
リプサリスを鉢に植えて飾るなら、浅いものよりも高さのある鉢がおすすめです。成長につれて茎が伸び、鉢から溢れるように葉が落ちる様子はハンギングとはまた違った趣があります。鉢植えのメリットは移動させやすいこと。置き場所を変えるだけで、部屋の雰囲気が変わります。
浴室
リプサリスが育った熱帯雨林の高温多湿な環境を自宅で再現するなら、ぴったりなのが浴室です。浴室の窓は擦りガラスになっている場合が多く、直射日光を遮ることができるのもメリットの一つ。こんもりと茂ったリプサリスを見ながら湯ぶねに浸かれば、リラックス効果も高まりそうですね。
リプサリスの種類
リプサリスには60種類以上の品種があり、
- 上に向かって伸びるタイプ
- 横に広がって行くタイプ
- 茎が伸びて垂れ下がるタイプ
- 表面に短い毛が生えているタイプ
- 平べったい幅広の葉を持つタイプ
リプサリス カスッサ
現在最も流通しているリプサリスの代表的格、カスッサ。リプサリスと聞くとこの品種を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ハンギングにぴったりの大型種で、「糸葦」「天の川」とも呼ばれています。ところどころに刺の付いた細長い紐状の葉を伸ばし、成長すると軽く1mを超えるものも珍しくありません。春には白い花を咲かせます。
リプサリス ピロカルパ
「朝の霜」「髭赤葦」の呼び名でもお馴染みのピロカルパ。濃い緑色の茎がうっすらと白く短い毛に覆われているところがまるで砂糖をまぶしたように見えるからか、「フロストシュガー」とも呼ばれています。ボリュームのある茎がモコモコと垂れ下がり、ハンギングで飾るとゴージャスな印象に。冬から春にかけて、黄色みがかった白い花を咲かせます。
リプサリス ラムローサ
園芸名『梅が枝』で広く知られているラムローサ。紫色を帯びた赤い色に紅葉することから「レッドリプサリス」という呼び名もあります。シャコバサボテンのような、縁がギザギザした平たく幅広い葉とクリーム色っぽいピンクの花が特徴です。成長すると枝の長さが60cmくらいになるので、ハンギングで吊り下げたりスタンドの上に置くいて高さを出すことで、美しさがさらに引き立ちます。
リプサリス ケレウスクラ
園芸名「青柳」の名前で人気のケレウスクラ。鮮やかな若緑色のプクプクとした小さな円筒形の茎は、表面が柔らかい毛に覆われ細かく節別れしています。こんもりとしたフォルムを形成しながら上下左右に枝を伸ばし、ハンギングでも鉢植えでも楽しめる品種です。春に白い花を咲かせます。
まとめ
リプサリスは多肉植物やサボテンでありながら、そのどちらにもない魅力を持っています。春には可憐な花を咲かせて冬の終わりを告げ、夏には涼しげに葉を茂らせるリプサリス。どんな場所にも自然になじみ、そこにあるだけで癒しを感じさせる不思議な植物です。あなたもお気に入りの品種を見つけて、玄関やリビング、窓辺にリプサリスのある生活を送ってみませんか。
出典:写真AC