リプサリスの管理方法~春・秋
春と秋(4~6月、9~10月)はリプサリスの成長期に当たります。鉢の中の土が乾いたらたっぷりと水やりをし、1~2カ月に一度弛緩性の肥料を与えて成長を促しましょう。植え替えや株分け、挿し木や水挿しを行うのもこの時期です。冬越しを終えたばかりのリプサリスをいきなり屋外に出して直射日光に当てると葉焼けを起こすので、短い時間から少しずつ外の光に慣らしていきましょう。
リプサリスの花はどんな花?
リプサリスの品種の多くは、春に白や薄黄色の花を咲かせます。その後、小さな丸い実を付け、それが種となって土に落ちると発芽することも。花だけでなく可愛い実を見られることや種の発芽の可能性は、リプサリスならではの楽しみの一つです。
リプサリスの管理方法~夏
リプサリスの成長は、夏を迎えるころからゆるやかになります。夏場の育て方は、強い日差しを避け風通しの良い日陰か室内で管理し、水やりの回数は少なめ(月に1~2回程度)にすることです。昼間に気温が上がると鉢の中が蒸れて根腐れを起こし枯れる原因になるので、夕方気温が下がってくるタイミングで水やりをしましょう。
リプサリスの管理方法~冬越し
冬のリプサリスは休眠期に入り、成長が止まります。リプサリスの冬越しは、明るい室内に置いて水やりを極力控えるのが原則です。霜に当たると枯れるので、最低気温が10℃を下回るようになったら室内に取り込み、温かい部屋で冬越しをさせます。暖房器具の温風が直接当たると苗が弱り枯れるので、置き場所に注意が必要です。葉がしなびるようなら少量の水を与えたり、霧吹きで葉水をしながら冬越しをします。
リプサリスの増やし方
リプサリスを増やす方法には
- 挿し木
- 水挿し
- 株分け
- 種撒き
挿し木で増やす
挿し木をする時はリプサリスの葉の継ぎ目の部分を切って、日陰の風通しのいい場所に2~3週間置いて乾燥させたあと、「バーミキュライト」や「葉挿し用の土」に挿しておきます。挿し木から新芽が出てきたら、根が出てきた合図。鉢に植え替えて普通の育て方をすれば、どんどん成長してくれます。切り口をしっかり乾燥させてから土に挿すことが、挿し木を成功させるコツです。
水挿しで増やす
水挿しは土を準備する必要もなく成功率も高いので、挿し木よりも手軽で簡単な増やし方です。水挿しの方法は挿し木と同様にリプサリスの茎を継ぎ目で切り、そのまま空き容器に水を入れて挿しておくだけ。先端から白い根が生えて来たら、土に植えましょう。
リプサリスの水栽培
ワインやウイスキーのボトル、100円ショップで売っているビーカーなど、透明でおしゃれな容器にリプサリスを水挿ししてキッチンやリビングに置くだけで、素敵なインテリアになります。発根した後はそのまま水栽培ができるので、忙しくて植え替えができなくても安心です。玄関やトイレなど、家の中のいろんな場所にさりげなくリプサリスの水挿しを置くことで、空間の雰囲気ががらりと変わります。
株分けで増やす
挿し木や水挿しに比べると少し大変ですが、大きくなりすぎたリプサリスを株分けで増やすこともできます。苗を鉢から抜いて根についた土を苗を落とし、根を痛めないよう気をつけながら適度なまとまりの株に分け、植え替えと同じ要領でそれぞれの鉢に植えていきます。株を分ける時折れた茎は、そのまま挿し木や水挿しに使用できます。
出典:写真AC