ムスカリとは?
ムスカリは、ぶどうの房のように密集して咲きます。栽培しやすいという特徴から園芸植物として人気を集めています。トラブルを引き起こす病虫害も少なく、初心者が初めて栽培する花としてもうってつけです。
ムスカリの基本情報
名前 | ムスカリ |
学名 | Muscari neglectum |
分類 | キジカクシ科ムスカリ属 |
分布 | 南西アジア、地中海沿岸(地中海沿岸が中心) |
ムスカリの特徴
ムスカリの名前の由来は、ギリシャ語の「ムスク」です。香水の香りの一つとして知られる「ムスク」が由来します。一見すると青紫のぶどうのように見えること、加えてヒヤシンスと近縁関係にあることから、グレープヒヤシンスと言われることもあります。
ムスカリの種類
ムスカリはおよそ40〜50種も分布し、濃紫から白まで幅広く花色があります。花色の種類も多いのですが、羽毛のような花が咲くものや、2色咲の花など花姿も豊富です。
ムスカリの開花時期
ムスカリの原産地は地中海沿岸地方や西アジアです。多年草のためいつでも咲いているイメージがありますが、開花時期は3月~5月中旬にかけて咲きます。春先、暖かくなった頃によく見られるでしょう。
ムスカリの花言葉とは
多くの花は「花言葉」をもっています。もちろん、ムスカリにもありますよ。ここからは、ムスカリの花言葉について見ていきましょう。
明るい花言葉
ムスカリの花言葉の中で、明るい意味を持ったものは
- 明るい未来
- 寛大な愛
- 通じ合う心
暗い花言葉も
ムスカリには明るい花言葉だけでなく、全く正反対の暗い花言葉もあります。
- 絶望
- 失望
- 失意
色別の花言葉はない
ムスカリは、明るい花言葉と暗い花言葉両方の意味を持っています。ムスカリには、青紫の他にもピンクや白といった色も存在します。それでは、色別の花言葉はあるのでしょうか?実は、ムスカリは色によって花言葉は分けられていません。ムスカリを代表する「青紫」の意味が、ムスカリ全体の花言葉となっているようです。
次のページではムスカリの種類についてご紹介します!
ムスカリの種類
ムスカリは色だけではなく、種類も豊富です。色によって花言葉が変わらないのと同様に、品種でも変わることはありません。ここでは、ムスカリのいろいろな種類をチェックしてきましょう。
ネグレクタム
ネグレクタムは通称「2色咲」と言われ、花びらが真ん中でちょうど色が変わっているのが特徴です。さらに、成長が進むと一つひとつの花に白い縁が入ります。
アルメニアカム
アルメニアカムは、一般的に知られる「ムスカリ」の別の呼び名です。アルメニアカムは「フラワーバルブ・オブ・ザイヤー2009」を過去に受賞しています。チューリップ以外で受賞した品種は、2000年の開催以来アルメニアカムが初です。
ピンクサンライズ
ピンクサンライズは、花の色が淡いピンクのムスカリです。花は肉厚で、切り花として使われることの多い品種です。柔らかく優し気な印象で人気を集めています。
ゴールデンフレグランス
成長すると、名前の通り「黄金の香り=バナナ似た甘い香り」を漂わせることで有名なムスカリです。ムスカリとは全く別の種類かと間違えられるくらい球根が大きく、花もしっかり黄色です。
ボトリオイデス
見た目にはあまりわかりませんが、ボトリオイデスは草丈10〜15cmとムスカリのなかでは小柄な種類です。他にも「ルリムスカリ」という呼び方もあり、グレープヒヤシンスの呼び方はこの品種に由来しています。
まとめ
ムスカリには多くの色や種類があり、一見きれいな花にも「絶望」などのネガティブな花言葉があることがわかりました。もし道端で見かけたときには、ネガティブな花言葉がある裏には貴族の血統を表すポジティブな花言葉があることも同時に思い出してあげてください。
出典:BOTANICA