花はフランス語でなんという?
はじめに、花はフランス語で「fleur(s)」(フルール)といいます。英語の「フラワー」とよく似ているのは、どちらもラテン語の「flos」に由来しているためです。フランスには日ごろから花束をプレゼントしあう習慣があり、花屋の数も非常に多いです。特に「花の都パリ」には多くの花屋や花を片手に歩く人々の姿が見られ、日本とはまた違った形の花文化が親しまれています。
日本で有名・人気な花を「フランス語」で:①さくら
桜はフランス語でfleur de cerisier(読み方:フルール ドゥ スリズィエ)といいます。cerisier は「桜の木」を意味し、その「花」ということでfleur de cerisier となります。春にはフランスの各所で桜を楽しむことができ、パリのエッフェル塔の側には小さな八重桜があります。
さくらの花言葉
モコモコした花びらが可愛らしい桜の花言葉は「精神の美」「優雅な女性」です。
日本で有名・人気な花を「フランス語」で:②スズラン
スズランはフランス語でmuguet(読み方:ミュゲ)といいます。フランスでは5月1日に愛する人や、お世話になっている家族や友人にすずらんを贈る「ミュゲの日」というものがあります。この日にスズランを受け取った人には、幸運が訪れるといわれています。
スズランの花言葉
鈴蘭の花言葉は、「再び幸せが訪れる」「純粋」「純潔」「謙遜」です。
日本で有名・人気な花を「フランス語」で:③かすみ草
ウェディングでも人気のかすみ草は、フランス語でGypsophile(読み方:ジプソフィル)といいます。花屋では「Gypso(ジプソ)」と、少し省略した名で売られている光景をよく見かけます。ちなみに、英語ではBaby's-breath(赤ちゃんの吐息)といい、かすみ草の見た目に似合ったなんとも可愛い名前です。
かすみ草の花言葉
かすみ草の花言葉は、「永遠の愛」「無邪気」「親切」「純潔」です。結婚式にもぴったりですね。
日本で有名・人気な花を「フランス語」で:④ひまわり
続いては元気いっぱいなイメージのひまわりです。フランス語では tournesol(読み方:トゥルヌソル)といいます。「向きを変える」を意味する動詞 tourner(トゥルネ)と、「太陽」を意味する名詞 soleil(ソレイユ)を合わせたような名前です。日本語の「向日葵」も日の方を向く花の意味なので、同じ考え方ですね。
ひまわりの花言葉
ひまわりの花言葉は、「憧れ」「あなただけを見つめる」です。ひまわりは太陽の光を追う性質から、ある対象に対する継続的でポジティブな気持ちを表しています。敬老の日などに憧れの意味を込めて、ひまわりを贈るのもおすすめです。
日本で有名・人気な花を「フランス語」で:⑤秋桜
秋桜はフランス語でcosmos(読み方:コスモス)と、日本語と同じ名前です。語源は、「秩序」「調和」を意味するギリシャ語の「kosmos」に由来します。スペインの聖職者がコスモスの花を初めて見た際、その花びらが整然とバランスよく並んでいることから、「調和」を意味する「コスモス」と名前を付けたといわれています。
秋桜の花言葉
秋桜の花言葉は、特徴的な花びらが語源にもなった「調和」と、「乙女の純真」です。
日本で有名・人気な花を「フランス語」で:⑥梅
最後に、梅の花はフランス語でfleur de prunier(読み方:フルール ドゥ プリュニエール)といいます。さくら(fleur de cerisier)のように、梅は「梅の木の花」としてfleur de prunierと表現されます。
梅の花言葉
梅の花言葉は、「上品」「高潔」「忍耐」「忠実」です。花言葉の 由来は、梅の花の最盛期が寒さの厳しい2月であるため、極寒の中にも凛と咲き誇る、梅の姿にちなんでつけられました。
今回ご紹介した花のフランス語一覧
- さくら…fleur de cerisier(フルール ドゥ スリズィエ)
- すずらん…muguet(ミュゲ)
- かすみ草…Gypsophile(ジプソフィル)
- ひまわり… tournesol(トゥルヌソル)
- 秋桜…cosmos(コスモス)
- 梅…fleur de prunier(フルール ドゥ プリュニエール)
まとめ
いかがでしたか?日本で人気な花をフランス語とその語源、そしてフランス文化を交えて紹介しました。これらの花を目にした際はぜひ思い出してみてくださいね。
出典:筆者撮影