ローズマリーの育て方
ローズマリーは生命力が強く、繁殖力のあるハーブです。お手入れも簡単ですので初心者でも安心してチャレンジできます。庭に地植えしてもプランターに植えても育てやすいですし、こじんまりも大きくも育てることができます。剪定の仕方や水やりの方法、植え付け方などに注意すれば、可愛い花をそだてることもできますので、ご紹介しましょう。
ローズマリーの育て方①地植え
ローズマリーはあまりお手入れが必要ないハーブですが、いくつかコツがあります。庭に地植えすると育ちすぎるくらい元気に伸びますが、植え付けたばかりの株が小さい時は剪定などをせず、株が育つのを待ちましょう。葉をとりすぎると枯れてしまいます。収穫は最小限です。土は根が深く張れるように、腐葉土などをまぜ、水はけをよくします。乾燥をこのむハーブでなので、風通しのよい場所に植え付けしてください。冬場は寒冷地では藁などをかぶせておくと枯れずに越冬しやすいです。
ローズマリーの育て方②プランター
プランターに植え付けする場合、最低でも20cm以上の深さがあるものを選んでください。また、一つのプランターに2株植えたい場合は間を20~30cmくらいあけるように注意しましょう。プラスチックのプランターは軽くて便利ですが、乾燥を好むハーブですので、できれば、素焼きやテラコッタのものをおすすめします。土は弱アルカリ性を好みますのでハーブ用の土を使ってください。水のやりすぎ、肥料のやりすぎなど手入れをし過ぎると枯れることがあるので注意しましょう。
ローズマリーの育て方③植え替え
育成が非常に旺盛なハーブなので、プランターや鉢植えの場合は1~2年に1度は植え替えをおすすめします。プランターや鉢の後ろをみて、根がはみ出てきている様であれば、時期をまたずに植え替えてあげましょう。そのままだと葉が枯れる原因になります。植え替えの時期は夏や冬などの厳しい季節をさけ、3~5月か10~11月ごろがおすすめです。根を切らないように大きめのプランターや鉢に植え付けたら、新しい芽がではじめるまでは風通しのよい日陰で管理します。
ローズマリーの育て方④剪定
ローズマリーは剪定方法によって大きくも小さくも育てることができます。湿度を嫌いますので風通し良くするために剪定は必要ですが、株が小さいときは育つまで待ちましょう。手入れをしないまま放置すると根本が木質化してしまいますので注意します。木質化したところからは新芽が出づらいです。花が咲き終わったら要らない枝を落とします。先だけを摘芯すると脇から新しい芽が出てきて株が大きくなります。株を小さくしたい場合は枝の分け目あたりから剪定しましょう。
ローズマリーの育て方⑤増やし方
ローズマリーの増やし方には二通りあります。種をまく増やし方と挿し木をする増やし方です。ローズマリーの種は発芽率があまりよくありませんので、挿し木の方が増やしやすいでしょう。5~6月か9~10月ごろ、気温が20~25℃くらいの時期に行います。その年に成長した部分を10~15cmくらい斜めにカットし、下の方の葉を落としてから水に数時間つけてください。その後ポットの土へ挿し木し、新しい芽が出てきたらプランターや地植えに植え替えます。そのまま室内で育ててもよいでしょう。
ローズマリーの寄せ植え
ハーブを寄せ植えするとおしゃれですし、室内で育てる場合もすぐに料理に使えて便利ですが、ハーブ同士の相性が大切ですので注意しましょう。ローズマリーは乾燥を好み、繁殖力が強いので大きなものは寄せ植えには向きません。小さいころでしたら、同じく乾燥を好み、耐寒性も強いセージがおすすめです。それだけでは寂しいという場合は、タイムやオレガノも寄せ植えできます。
花が咲かない時の対処法
最初は花が咲いていたのに、いつの間にか花が咲かないことに気づいたときは、お手入れに注意してみましょう。肥料をやりすぎると葉の育成が盛んになり、花が咲かなくなります。花を咲かせたい場合は肥料は与えず、厳しい環境にしてみましょう。子孫を残すために花をつける種類もあります。また、土に湿度が多すぎたり、日陰で日光不足だったりする場合も花が咲かない状態になります。環境を変えてお手入れしてみてください。
まとめ
ローズマリーの植え替えの時期やお手入れ方法、植え付けや花が咲かない時の注意点などをご紹介しました。丈夫に大きく育つローズマリーは庭やベランダのプランターだけでなく、挿し木をして植木鉢に植え、室内で観葉植物として楽しむこともできます。可憐な花をたくさんつけますので、ハーブとしてだけでなく観賞用としても楽しめます。植え付けの時期や地植えにする時の注意点さえ覚えれば初心者にもおすすめです。活用方法が多いハーブですのでぜひ、挑戦してみてください。
- 1
- 2
出典:pixabay