ガランガルとは?タイ料理にも使われるハーブの特徴や効果・食べ方!

ガランガルとは?タイ料理にも使われるハーブの特徴や効果・食べ方!

ガランガルは日本では聞きなれない名前ですが、タイ料理のトムヤンクンやグリーンカレーにも使われるハーブで、東南アジアでは普段よく使われるスパイスになります。ガランガルは生姜の仲間ですが味や特徴、効果や使い方、食べ方についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ガランガルとは?
  2. 2.ガランガルの効果と使い方
  3. 3.ガランガルの大小の特徴
  4. 4.ガランガルの料理
  5. 5.まとめ

ガランガルとは?

ガランガルを知っていますか?日本ではあまり馴染みがありませんが、ショウガの仲間でナンキョウ、リョウキョウ(コウリョウキョウ)、バンウコン、オオバンガジュツの植物をさしています。主にタイ料理などのエスニック料理に必要なハーブのひとつです。上の写真でもわかるように、見た目は日本のショウガにそっくりです。

基本情報

学名 Alpinia Galanga
ショウガ科
ハナミョウガ属
種類 多年草
原産地 インド東部(大ガランガル)中国南部(小ガランガル)

ガランガルの品種

ガランガルはショウガ科に含まれている仲間です。ナンキョウ、リョウキョウ(コウリョウキョウ)、バンウコン、オオバンガジュツの植物をさしています。順番に4つの品種を紹介していきます。

ナンキョウ(南薑:南姜)

ナンキョウの原産地は東南アジアです、大ガランガルに含まれている薬草で根茎を使用します。多くの葉と赤い実が付けます。高さは大きいものでは2mにも成長します。根茎部位はタイ料理のグリーンカレーやトムヤンクンやなどでは一般的に使われるスパイスです。

リョウキョウ:コウリョウキョウ(高良薑:高良姜)

リョウキョウは中国南部の林に分布しています。リョウキョウは生薬名で、効果は生姜と同じように胃を温めて血行をよくしてくれます。根と茎を使用します。4~10月には小さな花が咲きます。果実は熟すと赤くなり、大きさは1cmほどです。小ガランガルに含まれる植物です。

オオバンガジュツ

オオバンガシュツはショウガ科のウコン属に含まれる植物です。別名は紫ウコンといいます。根が食用に用いられ、さらにオオバンガジュツ抽出物には美容、抗肥満作用に効果があることがわかってきました。夏には紫桃色の花が咲きます。球根の中身は青紫ぽい白色をしています。

バンウコン

バンウコンは別名をカチュールスガンディといいます。インド原産で日本に伝わったのは江戸時代です。花は朝のみ咲き、午後にはしぼみます。主にスパイスとして使用されます、日本では生薬名で山奈(さんな)とよばれています。 

ガランガルの効果と使い方

ガランガルには最近の研究でガンの予防効果が高い、ジアリルヘプタノイドという成分含まれたいることがわかってきました。また、日本の生姜と同じように血行をよくしてくれる効果もあります。東南アジアでは栄養ドリンクに使われています、ガランガルをすりおろして使います。

使い方①スパイス

ガランガルの使い方として多いのは、料理のときにスパイスとして加えます。ガランガルの茎や根を乾燥させて、粉末にしたもの使うのが利用しやすいです。風邪の予防や食欲がないとき、消化不良など胃の調子が悪いときには、改善が効果が期待できます。また生姜と同じように身体を温めてくれて、冷え性にも効果期待できるハーブです。

使い方②精油

Photo byMareefe

ガランガルは精油として活用され、優れた効果があります。ジンジャーのスパイシーさに少し甘さが加わったような香りです。神経疲労やストレスを感じているときに使用すると、リフレッシュ効果が期待できます。また風邪予防や喉や鼻の不調減らす効果があり、お風呂に精油を数滴入れることで冷え性対策の効果にも期待できます。

使い方③生薬

ガランガルは、中国で古くから生薬として利用されていたと伝わっています。小ガランガルが生薬に使用されており、胃炎や鼻炎に薬効があると考えられていました。タイやインドネシアでは食欲不振、消化不良、吐き気に効果がある植物と知られています。

ガランガルの大小の特徴

ガランガルは根と茎を使用する薬草で、主にエスニック料理に利用されます。タイなどではたいへん馴染みがあるスパイスです。ガランガルは大ガランガルと小ガランガルのふたつに分かれています。どんな違いがあるか紹介します。

特徴①ガランガル大

大きいガランガルの別名はカーといいます。タイではよく使用するハーブで、タイ語でカーといいます。スパイスとして、トムヤンクンなどいろいろな料理に使われています。見た目はショウガですが、香りはコショウに似ています。

特徴②ガランガル小

小さいガランガルは植物としては小さいですが、強い辛みがあるのが特徴です。小ガランガルはインドネシア語で別名ケンチュールと呼ばれているものです。リョウキョウ、コウリョウキョウ(高良薑:高良姜)のことをさします。

ガランガルの料理

ガランガルはアジア料理によく使われるスパイスです。タイ料理をはじめラオス料理、ベトナム料理、インドネシア料理などに幅広く使われるハーブです。生のガランガルは日本で手に入れるのは難しいですが、最近ではネット通販でも購入することができます。ただ簡単に使用できるのは、乾燥した粉末を加えることです。

ガランガルの味

ガランガルはショウガの一種で見た目も似ていますが、味は違っているため、お互い代用としては残念ながら使うことはできません。ガランガルは辛味に深みを与えてくれます。酸味、甘味などをも感じるスパイスです。味というより、ガランガルの香りは爽やかで、肉や魚の臭みを消してくれ、アジア料理に欠かせない風味豊かなスパイスです。

ガランガルの食べ方

ガランガルのを料理に使うときは、丸ごとやスライスしたり、乾燥した粉を使用したりします。ショウガとの違いもひとつ、生のガランガルを薄切りやみじん切りにする場合はとても硬いので取扱いには気を付けてください。主にエスニック料理に使われます。

食べ方①タイ料理:トムヤンクン

タイ料理として知られるトムヤンクンですが、辛くて酸味があるのが特徴です。エビが入って煮て混ぜるスープの意味です。ハーブをたくさん使った料理で、スープ作りにはレモングラス、ガランガルのカー、青唐辛子のプリッキーヌなどの香辛料を入れます。チキンスープで煮てナンプラーなどの調味料とライム果汁で味を調え、仕上げはパクチーの葉を添えます。

食べ方②タイ料理:グリーンカレー

タイ料理のグリーンカレーにもガランガルを使います。生ガランガルが手に入るときは、皮を厚めにむいてみじん切りか薄切りにします。タイ料理では汁物の意味です。香辛料は多くの種類を使い、ハーブはすり潰してペースト状にします。緑色は青い唐辛子とハーブの色です。ココナツミルクと野菜、エビ、魚、肉を煮込み、仕上げにナンプラーを加えます。

食べ方③タイ料理:マッサマンカレー

タイ料理のマッサマンカレー(マサマンカレー)はアメリカの情報サイト『CNNGo』で世界で一番美味しいカレーに選ばれました。そのマッサマンカレーにもガランガルを使います。他のスパイスはカルダモンとシナモン、クローブ、コリアンダー、シード、クミン、ナツメグ、レモングラスなどお好みで、ココナッツミルクで煮込んで、ナンプラーで仕上げます。

食べ方④タイ料理とラオス料理:トムカーガイ

トムカーガイはタイとラオスの料理でココナッツミルクの甘みと酸味が合わさり、辛さ控えめなスープです。名前の中のカーはガランガルの別名で、使うスパイスはレモングラス、コブミカンの葉トウガラシかチリペッパー、コリアンダーかイノンドなどが主に使われます。鶏肉にナンプラー、ライム果汁も加わります。

まとめ

ガランガルは日本では馴染みがないスパイスですが、タイなどでは日本生姜と同じように、よく使用されます。また薬効成分も優れており、最近では材料も手に入りやすくなったので、トムヤンクンやグリーンカレーを手作りして、ぜひガランガルの香りなどを味わってください。。

11bee
ライター

11bee

ハーブやアロマ、ハンドメイドが好きです。日々の暮らしが豊かになりますように。

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