「穂状」とは?花の咲き方の特徴を解説!どんな種類の植物がある?

「穂状」とは?花の咲き方の特徴を解説!どんな種類の植物がある?

花が花軸に付く配列を観察してみると、植物によって付き方がさまざまであることがわかります。花の付き方は「花序」と呼ばれますが、この記事では「穂状」と呼ばれる花の付き方について解説し、穂状花序の植物にはどんな種類があるのかご紹介します。

記事の目次

  1. 1.穂状(すいじょう)とは?
  2. 2.花序(かじょ)とは?
  3. 3.穂状花序・複穂状花序の植物
  4. 4.まとめ

穂状(すいじょう)とは?

Photo byHans

穂状の読み方と意味

「穂状」の読み方は「すいじょう」で、穂のような状態や形を意味する言葉です。園芸では「花序(かじょ)」を表す場合に使われ、「穂状花序(すいじょうかじょ)」という用語があります。花序とは花の付き方や咲き方のことで、さまざまなタイプがあります。穂状花序はその中の、花の付く形による分類の1つです。

花序(かじょ)とは?

花序①花の配列による分類

出典:筆者作成

花序には、花の付く形でグループ化するものと、花の咲く順序で分類するものがあります。形による分け方は10種類以上で、チューリップのような単頂花序、キク科品種の頭状花序、主軸に長い花柄のある花が付く散房花序、一か所から花柄がたくさん伸びる散形花序、後で紹介する穂状花序や総状花序、円錐花序など、多くの型があります。

アジサイが散房花序だね。サクラソウは散形花序!

ボタ爺

ボタ爺

藤やヒヤシンスは総状花序じゃよ。

ナンテンの花は円錐花序ね!

花序②花の咲く順序による分類

花の咲く順序による分類は、「有限花序」と「無限花序」のほぼ2つに大別されます。有限花序(遠心性花序)は、主軸の先に近い花から咲き、上から下、外側から中心の順に咲きます。一方、無限花序(求心性花序)は、下から上、内側から外側に、主軸の先から遠い花から咲く順序です。

穂状花序の形

出典:筆者作成

穂状花序は、図のように長い主軸(花軸)に花が直接付く咲き方です。例外もありますが、基本的に下から上に花が咲き始めます。似た形には総状花序があり、違いは花柄(かへい)のあるなしで、総状花序は長い主軸に短い花柄のある花が間隔をあけて付きます。

花柄は、花を支える茎のことね!読み方は「かへい」です。

<複合花序>複穂状花序

花序には、いくつかの花序が合わさった複合花序があります。この中には同じ花序の複合や、異なる花序が集ったものがあります。複穂状花序は、分岐した花軸から穂状花序が複数集まった複合花序で、読み方は「ふくすいじょうかじょ」です。また、複穂状花序や複総状花序なども含め、円錐形に見えるものは円錐花序と呼ばれます。

ボタニ子

ボタニ子

次のページで、穂状花序の植物をご紹介!

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穂状花序・複穂状花序の植物

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