アケボノソウとは?その特徴や名前の由来を紹介!育てることはできる?

アケボノソウとは?その特徴や名前の由来を紹介!育てることはできる?

「アケボノソウ(曙草)」は、登山をする人や山野草に詳しい人はその名を知っているかもしれません。ですが一般にはあまり馴染みがのない野草です。なかなか見ることができないアケボノソウの花や種の特徴から育て方、そして名前に秘められた魅力的な由来を紹介します。

記事の目次

  1. 1.「アケボノソウ」とはどんな植物?
  2. 2.アケボノソウの名前の由来は?
  3. 3.アケボノソウの生息地はどこ?
  4. 4.アケボノソウの仲間「ミヤマアケボノソウ」
  5. 5.アケボノソウの育て方
  6. 6.まとめ

「アケボノソウ」とはどんな植物?

花びらに特徴的な斑点模様があるアケボノソウは、リンドウ科センブリ属の2年草です。発芽してから1年目は葉だけが成長し、2年目にようやく花を咲かせます。背丈が50cmから高くて1mにまで育ち、花の数も100個と多いのが特徴です。花の見頃は9月~10月。夏から秋にかけて楽しめる山野草です。

茎と葉の特徴

植物の茎はだいたい丸いストローのような形ですが、アケボノソウの茎は変わった形をしています。茎を横に切ると断面が四角形で、茎の四隅には硬いヒダがあります。ヒダのおかげで茎は折れにくく丈夫です。緑色の茎は地面から直立して伸び、先端で枝分かれ、枝の1本に1つだけ花をつけます。

茎の根元から中間にかけての葉は、大きな長い楕円形です。葉の表面にくっきりとした3本の葉脈が走っています。大きい葉は花の時期になると枯れてしまいますが、茎上部の小さい葉は枯れません。花の周りの小さな葉は尖ったクサビ形や卵形をしていて、花びらのあいだから可愛い姿をのぞかせます。

花の特徴

花の色は白やクリーム色で、花びらは先端が尖っています。花の中央にある雌しべを囲むように雄しべが並びます。雄しべの数は花びらの枚数と同じです。基本、花びらの枚数は4枚~6枚ですが、写真のように7枚や珍しいものでは8枚の花びらもあります。

そしてアケボノソウの大きな特徴である花びらの斑点模様ですが、黄緑色の斑点は「蜜腺」と呼ばれ、ここから甘い蜜がでて虫を呼びます。先端近くの小さな斑点模様は緑黒色や暗紫色で、まれに斑点のない品種もあり「ホシナシアケボノソウ」や「フシナシアケボノソウ」と呼ばれています。

種の特徴

アケボノソウの種は大きさが1mmほどで色は黒褐色です。種には細かな突起があり、いびつな形をしています。花が終わったあと雌しべは実となり、中にたくさんの種ができます。種を作り大きくなった実は時期がくるとぱっくりと割れ、地面に種をこぼします。

アケボノソウの名前の由来は?

アケボノソウは漢字で「曙草」と書きます。名前の由来はその漢字にも表れていています。白い花の色を、夜が穏やかに明けはじめた空の白みになぞらえ、花びらの斑点はその空に残る星に見立て名前がつけられました。とてもロマンティックな由来です。

アケボノソウの生息地はどこ?

アケボノソウは、北海道から九州までの広い範囲に生息しています。平地より山地に育ち、やや湿り気のある場所や木の陰、水辺でその姿が見られます。日本百名山の1つ青森県の「岩木山」や、日本三百名山に指定された長野県の「茶臼岳」、そして「天空の湖」と称される群馬県の「野反湖」など、有名な山や湖でも愛でることができる野草です。

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