ツワブキ(石蕗)とはどんな花?
名前 | ツワブキ(石蕗) |
学名 | Farfugium japonicum |
分類 | キク科ツワブキ属 |
分布 | 東北地方から沖縄、中国など東アジア |
開花時期 | 10月~12月 |
草丈 | 20~50cm |
ツワブキ(石蕗)の特徴
ツワブキは、キク科の多年草です。大きな葉は直径20cm前後の丸い形をしていて光沢があり、革のような質感です。海岸近くや崖によくみられますが、庭などの身近な場所でも生息します。島根県の津和野の地名は「石蕗の野」が由来とされていて、津和野の町花にはツワブキが指定されています。
ツワブキの開花時期
俳句では「石蕗(つわ)の花」が冬の季語となっていますが、開花時期は10月~12月の秋から冬です。3cm前後の大きさの花が、1株に10~30輪咲きます。花の色は黄色が広く知られていますが、白やオレンジ色の花も咲きます。白花種と八重咲きが有名で、葉の形などいろいろな品種が存在します。
ツワブキの名前の由来
ツワブキの名前の由来のひとつに、ツワブキの葉がフキ(蕗)の葉に似ているからという説があげられます。ほかにも、葉に艶があることから「艶葉蕗(つやはぶき)」、葉が分厚いことから「厚葉蕗(あつはぶき)」が転じた、などの説があります。
ツワブキの花言葉
花言葉①『謙譲』『謙遜』
日本的な落ち着きを感じさせ、控え目で奥ゆかしい咲き姿が、この花言葉の由来とされています。緑と黄色のコントラストの美しさは、日本庭園や茶室などで好んで育てられています。
花言葉②『困難に負けない』
ツワブキは冬の寒い時期に花を咲かせます。また、日陰や生息地にある海岸沿いなど、厳しい環境でも強く丈夫に育つことから、この花言葉がついたとされています。
花言葉③『先見の明』
1年というくくりで考えると、季節は春から始まります。花といえばその春に咲くものが多いですが、それよりも早く冬に花を咲かせる特性が「先見の明」という花言葉の由来とされています。
ツワブキとフキの違い
「蕗」という字を使用しますが、葉の形がフキに似ているところから付けられたもので、フキの仲間ではありません。ここでは、ツワブキとフキの見分け方について見ていきます。
ツワブキ | フキ | |
分類 | キク科ツワブキ属 | キク科フキ属 |
開花時期 | 秋~冬 | 春 |
葉 | 分厚くて光沢がある | 薄くて光沢がない |
花 | 黄色い花 | 薄緑の花蕾(フキノトウ) |
冬 | 地上部が枯れて根だけになる | 常緑性 |
まとめ
緑の葉と黄色い花のコントラストが美しいツワブキ。道端や庭先、公園など身近なところに咲いています。ぜひ探してみてください。
出典:写真AC