ギンリョウソウ(銀竜草)とは?幽霊茸ともいわれる植物の特徴を紹介!

ギンリョウソウ(銀竜草)とは?幽霊茸ともいわれる植物の特徴を紹介!

ギンリョウソウという植物を知っていますか?高山の日当たりの悪い場所で、白い咲き姿をしているため、幽霊茸とも呼ばれている神秘的な植物です。そんなギンリョウソウの特徴や見分け方、ゴキブリを利用して増やしていくという興味深い性質などをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ギンリョウソウ(銀竜草)とは
  2. 2.ギンリョウソウ(銀竜草)の特徴
  3. 3.ギンリョウソウ(銀竜草)の増え方
  4. 4.ギンリョウソウ(銀竜草)の見分け方
  5. 5.ギンリョウソウ(銀竜草)の育て方
  6. 6.まとめ

ギンリョウソウ(銀竜草)の増え方

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ギンリョウソウの増え方を知っていますか?なんと「ゴキブリがエサを食べるのを利用して増える」という、衝撃的な増え方をするのです。植物全体で見ても珍しい、ゴキブリを利用するギンリョウソウの増え方をご紹介します。

ゴキブリ(モリチャバネ)を利用する理由

出典:写真AC

ギンリョウソウを増やすためにはゴキブリを利用すると聞くと、驚く人も多いのではないでしょうか?ゴキブリの中でも「モリチャバネ」という、森に多く存在する茶色いゴキブリがギンリョウソウを増やすのに役立っています。モリチャバネは、日本で広く存在しているゴキブリです。

ゴキブリ(モリチャバネ)しか食べない

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一般的には、鳥や動物が植物の実を食べることで、その実が排泄された場所で植物が増えていくことが多いとされています。しかし、ギンリョウソウの実は無味無臭のため、鳥や動物が寄り付きません。その特性を利用し、鳥や動物に食べられることなく残った実を、モリチャバネが食べるというサイクルが生まれたのです。

ゴキブリ(モリチャバネ)には消化できない

ギンリョウソウの実はとても頑丈で、ナイフで切ろうとしても、なかなか裁断することができないほど硬いのが特徴です。そのため、モリチャバネがギンリョウソウの実を食べることがあっても、消化されないまま排泄されるので、排泄した場所に種まきしているのと同じ効果があります。

ゴキブリ(モリチャバネ)の羽化期

ギンリョウソウの実がなる時期は4月〜6月です。これはモリチャバネの羽化期とほぼ同じとされています。そのため、ちょうどエサを必要とする時期にギンリョウソウの実があるので、お腹をすかせたモリチャバネが、その実を利用しているそうです。

ゴキブリ(モリチャバネ)の生活場所

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モリチャバネは、主に地面に多く生息しています。一方、ギンリョウソウは背丈が10cm〜15cmと背の低い植物のため、モリチャバネの生活場所の近くにギンリョウソウが生えていることになります。エサをすぐに手に入れることができるので、モリチャバネがギンリョウソウの実を食べるそうです。

ギンリョウソウ(銀竜草)の見分け方

出典:写真AC
 

ギンリョウソウは白くて背丈の低い植物です。見た目から、キノコに間違われることも多いといわれています。また「ギンリョウソウモドキ」や「キンリョウソウ」などよく似た名前の植物も存在します。間違えやすい植物と、ギンリョウソウとの見分け方は以下の通りです。

ギンリョウソウモドキ

ギンリョウソウとよく似た名前のギンリョウソウモドキは、名前だけでなく、植物もよく似ています。見分け方のポイントは、花の先端部分の色を確認することです。ギンリョウソウは青白い色をしていますが、ギンリョウソウモドキは、先端がオレンジ色をしているのが特徴です。

ベニバナギンリョウソウ(紅花銀竜草)

ベニバナギンリョウソウは漢字で「紅花銀竜草」と書きます。名前の通り、花の部分が紅色をしていて、とてもかわいらしく、優しい色合いの楽しめる植物です。ギンリョウソウとの見分け方は、花の色で見分けるのが1番わかりやすいです。

キンリョウソウ(金竜草)

「銀」ではなく「金」という色の名前がついているキンリョウソウは、名前の通り全体が黄色がかった色をしています。ギンリョウソウとの見分け方は、日が当たっているかどうかを確認すると簡単です。ギンリョウソウの色違いかと思う人もいるかもしれませんが、キンリョウソウは、日当たりのよい場所に生えているのが特徴です。

ギンリョウソウ(銀竜草)の育て方

出典:写真AC

一般的な植物とは違い、腐生植物に属しているギンリョウソウは、育てるのが難しいとされています。しかし、ギンリョウソウが自生している環境に近付けることで、自宅でも育てることが可能な植物です。そんなギンリョウソウの育て方をご紹介します。

置き場所

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ギンリョウソウは菌を必要とするため、植木鉢やプランターなどの鉢植えで育てることはとても難しいとされています。ジメジメとした湿った場所で、日当たりが悪く、風通しも悪いような場所が適した環境です。落ち葉やコケがあると、菌が繁殖しやすくギンリョウソウが育ちやすいそうです。

用土

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田んぼの土を利用する場合もありますが、山の土や森林の根元の土でも育てることができます。しかし大切なのは土の成分などではなく、その土に菌があるかどうかです。ギンリョウソウには、ベニダケ属の菌が最適といわれています。そのためベニダケが寄生している木を近くに置くことが重要です。

水やり

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水をたっぷりと与える必要はありませんが、常に湿った状態をキープしておく必要があります。少しでも乾燥してしまうと、すぐに枯れてきてしまうので、表面が乾かないようにしっかりと水の管理をしてください。

肥料

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ギンリョウソウは土から養分を吸収することがないので、肥料は必要ありません。しかし、ベニダケの菌から栄養分を得ているので、肥料をベニダケに与えます。そうすることで、ギンリョウソウにも栄養が行き渡るという仕組みです。

まとめ

出典:写真AC

ギンリョウソウの特徴や花言葉、似ている植物との見分け方などをご紹介しました。ギンリョウソウは、幽霊のような見た目だけでなく、野生ではゴキブリの力を借りて増えていくという珍しい植物です。ぜひ神秘的なギンリョウソウを育てて、その魅力を味わってみてはいかがでしょうか?

Alisa.
ライター

Alisa.

よろしくお願いします。

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