キャッサバとタピオカの成分
キャッサバとタピオカの栄養比較
栄養価が高いキャッサバ
キャッサバ(100gあたりの栄養価)
エネルギー | 159kcal |
炭水化物 | 38.06g |
糖類 | 1.7g |
食物繊維 | 1.8g |
脂肪 | 0.28g |
タンパク質 | 1.36g |
ビタミンC | 20.6mg |
これはキャッサバの栄養価が記されている栄養表です。この表を見るとビタミンCや食物繊維が目立って含まれていることが分かります。カロリーや糖類を抑えることができるので健康的な食べものであり、身近な根菜類の栄養価とほぼ変わりません。次に、キャッサバの一つの食べ方である、タピオカの栄養価を見ていきましょう。
カロリーが高いタピオカ
タピオカ(100gあたりの栄養価)
エネルギー | 355kcal |
炭水化物 | 87.8g |
糖類 | 不明 |
食物繊維 | 0.5g |
脂肪 | 0.2g |
タンパク質 | 不明 |
ビタミンC | 不明 |
こちらはタピオカの栄養表です。エネルギー、炭水化物しかほぼ含まれていません。透明なタピオカは甘いジュースやミルクティーなどと一緒に飲むことが多いですが、タピオカ単体でもカロリーが多いことが分かります。キャッサバからタピオカは作られていますが、作り方が違うだけで炭水化物が多くなってしまいます。この理由から健康に害を及ぼしてしまう危険性もあります。
食べ方が違うと大きな差が
キャッサバとタピオカの主成分は大きな差があります。また、カロリーや味も異なります。比較してみますと、タピオカのほうがキャッサバよりカロリーが2倍ほど多いことが分かりました。また、何といっても食物繊維やビタミンなどの健康に良い栄養成分が多く含まれているのはキャッサバです。これらの表のように食べ方が違うと、カロリーや食物繊維、炭水化物などの主成分が異なります。
タピオカの作り方
キャッサバから透明なタピオカに
キャッサバからタピオカを作るにはいくつかの工程があります。まず、イモの部分であるキャッサバの根を使います。よくつぶし、水に溶けたデンプンを抽出するためにろ過を行います。このデンプンがタピオカ粉です。タピオカ粉に水を加え、加熱しながらよく混ぜます。するとネバネバとした糊状になるため、特殊な機械を使って球状にします。これがタピオカパールと呼ばれます。
タピオカは透明
「タピオカパール」は乾燥させると白くて小さな球体になります。この段階でタピオカパールを茹でると透明に近い白色をしています。しかし、私たちが見慣れているものは黒いタピオカです。何で色づけされているのかというと、黒いタピオカはタピオカパールにカラメルやイカ墨で着色されています。着色料で色づけをし、透明から見栄えのよい黒色にするという手間をかけられ、タピオカは製造されています。
キャッサバとタピオカのアレンジレシピ
キャッサバのアレンジレシピ
キャッサバはドーナツに
キャッサバから作られるキャッサバ粉を使用した料理は多くあります。日本のお店でも取り扱われており、私たちが食べているものもあります。キャッサバの透明なデンプンは料理の邪魔をすることもありません。モチモチとして、食物繊維たっぷりのため、健康的な料理になります。ドーナツやパン、ベーグル、和風料理など様々な食べ方があるので、自分で料理してみるのも楽しいかもしれません。
さつまいもの天ぷら
天ぷらには天ぷら粉や薄力粉を使用しますが、今回はキャッサバ粉も加えて腹持ちのよい、さつまいもの天ぷらをご紹介します。さつまいもはよく水で洗い、お好きな切り方をしてください。アク抜きのため10分弱さつまいもを水にさらし、薄力粉90g、キャッサバ粉30gに様子を見ながら水を加え、衣を作ります。油が温まったら、さつまいもに衣を潜らせ、しっかり揚げると完成です。
タピオカのアレンジレシピ
カラータピオカ
タピオカ粉をアレンジした作り方もあります。タピオカにピンクや黄色、青などの着色料をつけてカラータピオカを作るという、目で楽しめるレシピです。真っ白なタピオカパールを着色料と混ぜたお湯で茹でるだけで簡単に作ることができます。タピオカドリンクを自宅で作る場合にとてもおすすめです。
タピオカのフルーツポンチ
タピオカはフルーツや飲み物ととても相性がよい食べ物です。透明なタピオカのままでもフルーツポンチではおいしく食べることができます。市販のフルーツ缶詰めにサイダーを加え、お好きなフルーツとともにタピオカを入れるだけで立派なデザートになります。簡単な作り方ですが、自分で甘さを調節することができ、フルーツのサッパリ感もあるため、最後まで飽きずに食べることができるでしょう。
タピオカぜんざい
白玉団子を使わずにタピオカを使うことによって、新しい食感が生まれます。タピオカの色を変えてお月様のように黄色にしてみると楽しむことができます。ぜんざいの作り方はあんこにお湯を加え、よく混ぜるだけです。電子レンジだけでも作ることができます。実は、タピオカは和風スイーツにも合いますが、初めて見た方には見慣れないため「何これ?」と驚かせることができるかもしれません。
まとめ
タピオカの原料はキャッサバということが分かりました。しかし、何といってもキャッサバの皮や芯の部分には毒が含まれているので、十分に注意する必要があります。甘くておいしく、モチモチとしているタピオカですが、何が多く含まれているのかを知ることが大切です。これからのタピオカ生活を送るなかでも、糖分ばかり取りすぎないようにしていきましょう。
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