羽衣ジャスミンの種類
ソケイ属と呼ばれるジャスミンの種類は、およそ300種類にのぼり、その多くはジャスミンティーや香水の原料として使用されています。世界の熱帯・亜熱帯を中心に栽培され、白やピンク、黄色などの小さな花から、甘い香りが漂うのが特徴です。ここでは、主な3つの種類を紹介します。
茉莉花(まつりか)
日本でも古くから親しまれている、常緑性つる植物です。香料用として知られ、ジャスミンティーなどによく使われているほか、花と根は漢方にも使用されています。純白の花から強い香りを放ち、仏教では仏が住む国の香りともいわれているのです。自生地は熱帯アジアのため、地植えで1年中花を咲かせますが、日本では室内で冬越しをさせ夏に開花の時期を迎えます。
スタージャスミン
キョウチクトウ科テイカカズラ属の常緑性つる植物です。5月~6月の初夏に白い花を咲かせます。羽衣ジャスミンと違い、長い花筒の先につく花弁はプロペラのような形をしており、葉も羽衣ジャスミンと比べて一つひとつ大きいのが特徴です。つるは最長で10mほどにまで成長し、日当たりのよい森林などで自生しています。
オオバナソケイ
黄金葉であることが特徴で、夏に緑色に変化して秋には紅葉します。中国南部やインドを原産国とし、香水の原料に使用されることが多く、甘い香りが楽しめる種類です。耐寒性はありますが、霜が降りるほどの気候であれば葉を落としてしまいます。春になると新芽が出始め、四季咲き性であるため6月~11月までを主に、繰り返し白い花を咲かせるのが特徴です。
まとめ
香りの女王と呼ばれるバラと並び、香りの王と称されるジャスミンは、満開時に咲き誇る白い花が魅力的です。咲き終えたあとにも深い緑の葉が生い茂る様子は、目を楽しませてくれます。冬には手入れが必要ですが、初心者の方でも育てやすく人気があります。暮らしのなかに取り入れることももちろん、恋人へのプレゼントなどにもおすすめです。
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