ストレリチアの育て方②設置場所
ストレリチアは耐陰性のある観葉植物なので暗い室内でも栽培はできますが、日照が足りないと花は咲きません。本来は日当たりのよい環境を好むので、窓際のできるだけ明るい場所に設置しましょう。暖かい時期は屋外に置くとより元気に育ちますが、室内から突然日当たりのよい屋外に移すと葉焼けしてしまうことがあるので、日陰から徐々に慣らしていきましょう。
ストレリチアの育て方③水やりと施肥
過湿を嫌う
ストレリチアは多肉質の葉とゴボウのように太い根を持っており、株全体に貯水できるので、乾燥にはとても強い植物です。その反面、過湿にはとても弱いため水やりは注意が必要です。
暖かい時期はたっぷり、寒い時期は控えめに水やり
多くの植物に共通することですが、鉢土が乾いてきたら水を鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えることが、水やりのコツです。春から秋の生育期にかけて多くの水を必要とするので、しっかり水やりをしましょう。一方、冬になると成長は止まり、水も蒸発しにくくなるので、生育期のような水やりでは過湿になります。かといって水やりを止めると枯れる可能性もあるので、様子を見ながら水やりを減らしていき、やや乾燥気味に管理しましょう。
暖かい時期のみ肥料を与える
春から秋の生育期間は肥料が必要になります。植え付け時に入れる元肥は少しずつ効いていくものなので、即効性の高い追肥もしましょう。土の上に設置するだけの置き肥料や、希釈して与える液肥など様々なものがありますので、使いやすいものを選び、目安にしたがって施肥します。観葉植物専用の肥料には花を咲かせる栄養であるリン酸が少ないので、開花させたい場合はリン酸を十分含んだ花用の肥料を与えながら管理するのがおすすめです。
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ストレリチアの育て方④冬の管理
冬は休眠期間
ストレリチアは観葉植物としては寒さに強く、0℃でも枯れることはありませんが、なるべく5℃以上を保てる環境で管理してあげましょう。冬も日照は必要なので、室内の明るい窓際に設置します。寒い時期は成長が止まるので、肥料は与えません。水もあまり吸い上げなくなっていくので、鉢の中が過湿にならないように水やりの頻度も減らしていきましょう。この時期は根を触る作業はしないようにします。
ストレリチアの育て方⑤植え替え
定期的な植え替えが必要
ストレリチアは原産地の乾燥した環境に適応しているため、ごぼうのように太い根を持っています。また、自然に株数も増えていくため、同じ鉢で育てているといずれ根詰まりを起こして弱ってしまいます。陶器鉢では根の様子が分かりにくいですが、ビニールポットで管理していると、はち切れそうなほど膨らんできます。そのままにしていると根がさらに成長して取り出せなくなったり、鉢が割れてしまうこともあるので、そうなる前に株分けするか、1号ほど大きな鉢に移しましょう。
不要になった根を取り除く
鉢から株を取り出したら、古い土を優しく落とし、腐った根を剪定はさみで取り除きましょう。新しい鉢に鉢底ネットや鉢底石などを入れて土が漏れない状態にしておき、土を適量入れたら苗を乗せ、位置を調整して残りの土で苗の周囲を埋め、水をたっぷり与えたら植え替えは完了です。新しい鉢でも根が詰まってきたら、更に1号ほど大きな鉢に植え替えていきます。
ストレリチアの育て方⑥病気と害虫の予防
病気にかかりにくい
ストレリチアは病気や害虫には比較的強い植物と言われており、突然枯れることは考えにくいです。絶対に病気にならないわけではないので、基本的には健康に育てて抵抗力を保てるように管理をすることが大切です。また、過湿に弱く根腐れを起こしやすい特徴があるので、水やりは鉢が乾いてから行いましょう。時々は水をたっぷりとかけて鉢の中に溜まった肥料や老廃物を洗い流すことも、予防に役立ちます。
ボタニ子
ボタ爺
それと日当たりにも注意が必要じゃ。いきなり強い日光を浴びると、葉焼けして光合成ができなくなってしまうぞ。
茎や葉の裏に害虫が隠れていないか時々確認する
アブラムシやコナカイガラムシ、ハダニなどが住みついて繁殖することがあります。これらの生物は植物から栄養を奪う上に病原菌も運んできてしまうため、枯れる可能性も無いわけではありません。見つけたらなるべく早めに対処しましょう。葉脈にフワフワとした綿状のものがついていたら、コナカイガラムシです。小さいブラシでこそげ落とすか、布で拭き取れば簡単に駆除できます。アブラムシも同じように駆除するか、指で潰してもよいでしょう。
ハダニには薬剤を使用する
ハダニには薬剤を使用します。ハダニは単独でも繁殖できるため、1匹も残さないように丁寧に薬剤を散布することが大切です。ストレリチアは豊富な栄養を求めますが、害虫が繁殖しにくい環境を作るためには極端に多量の窒素は与えてはいけないことも意識しましょう。
窒素を過剰に与えると、害虫やハダニにとって繁殖しやすい環境になってしまうので注意してね!