ストレリチアの剪定
ストレリチアの無茎種は名前の通り茎がないため、他の観葉植物のように剪定によって樹形を作ったり、草丈を抑えるための剪定を行ったりすることはあまりありません。ただし、古くなった葉は定期的に剪定したほうがよいでしょう。中心から新芽が生え続けるため、必然的に外側の葉が最も古い葉になります。栄養は新芽へ優先的に回るので、外側の葉は黄ばみやすく美観を損ねます。傷んできたなと思ったら、清潔な剪定はさみで葉の付け根から剪定しましょう。
ストレリチアの増やし方
増やし方は株分けが一般的
残念ながら葉挿しや挿し木では手軽に増やせません。増やし方は受粉作業を行って採種して育てるか、株分けをするかになります。種から育てると成長するまで大変な時間がかかりますが、株分けは草丈が変わらずとても簡単です。そもそもストレリチアを株分けせずに育て続けていると、栄養を吸収しにくくなってしまいますので、株分けは大切な作業です。鉢をこれ以上大きくしたくないという場合も株分けを行いましょう。
できるだけ根を傷めないように分ける
株を鉢から取り出したら、分けやすそうなポイントを探します。あまり細かく株分けすると弱ってしまいその後の生育が悪くなるので、無理はしないよう注意しましょう。手でも簡単に分けられるポイントが見つかれば理想的ですが、そうでない場合はノコギリで根を最小限だけ切って分けます。地上部は傷つけないよう気をつけましょう。株分けが終わったら植え付けと同じ手順で植えていきます。
種を採種してみる
一般的な増やし方ではありませんが、もし開花に成功したら、採種に挑戦してみましょう。ストレリチアの雌しべの下にある青い花弁を指で押し下げると花粉が入っており、綿棒や筆などで取って、雌しべにそっとつけると受粉ができます。上手くいくと、数ヶ月後にはこのような種子が見られるかもしれません。
まとめ
今回はストレリチアを育てるために大切なポイントや、増やし方などをご紹介しました。管理は簡単で、日当たりのよい環境があれば開花も期待できます。まずは1株だけでも室内に置いて、ストレリチアの栽培にチャレンジしてみてくださいね。
ストレリチアの種