シャクナゲ(石楠花)の花言葉とは?種類や花の特徴も詳しくご紹介!

シャクナゲ(石楠花)の花言葉とは?種類や花の特徴も詳しくご紹介!

シャクナゲは園芸品種が5000種以上もあるともいわれています。シャクナゲの種類や花言葉について気になるという方も多いのではないでしょうか。この記事では、日本固有のシャクナゲと、園芸品種として親しまれている西洋シャクナゲに分けて、種類と花言葉を紹介します。

記事の目次

  1. 1.シャクナゲ(石楠花)とは?
  2. 2.日本シャクナゲの花言葉
  3. 3.西洋シャクナゲの花言葉
  4. 4.日本シャクナゲの種類
  5. 5.西洋シャクナゲの種類
  6. 6.まとめ

日本シャクナゲの種類

Photo byKRiemer

日本のシャクナゲの季節は初夏です。初夏の俳句の季語にも使われますね。日本固有種は主に山地帯、標高の高い場所に自生する高山植物です。桜の季節が終わり、シャクナゲの季節になると、全国の観光スポットへ足を運ばれる方も多いのではないでしょうか。しかし、現在は絶滅危惧種に登録されている種類もあり、自生環境の崩壊が懸念されています。

ホンシャクナゲ(本石楠花)

本州中部以南、四国に分布する種類。ツクシシャクナゲの変種です。ホンシャクナゲの特徴は淡桃色の大型の花で、日本シャクナゲの中ではツクシシャクナゲと並び、最も華やかな花を咲かせます。また、ホンシャクナゲと、ツクシシャクナゲの見分け方は葉の裏を見てください。長い綿毛が密集しているものがツクシシャクナゲ、銀白色の光沢があるものがホンシャクナゲです。

分布地 本州中部以南・四国
開花期 5月〜6月
花色 淡紅色・淡桃色
特徴 花冠7裂・直径5cm・雄しべ14本

ツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)

アズマシャクナゲ、ホンシャクナゲの母種で、日本シャクナゲの中では最も大型の華やかな花を咲かせます。多くのシャクナゲの特徴は花冠が5裂し、雄しべが10本ですが、ホンシャクナゲとツクシシャクナゲは、漏斗型の花冠が7裂し、雄しべが14本あります。ツクシシャクナゲの花の季節は初夏です。長崎県では絶滅危惧種に指定されています。

分布地 九州・近畿地方
開花期 4月〜6月
花色 咲き始め濃ゆい桃色・次第に淡紅色
特徴 花冠7裂・直径5cm・雄しべ14本

アズマシャクナゲ(東石楠花)

東北地方、関東地方を中心に咲く種類のため、東石楠花という名前がつけられました。別名シャクナゲといい、単に「シャクナゲ」という場合はアズマシャクナゲを指す場合が多いです。しかし、最近は園芸品種も多く混乱を起こすため、単にシャクナゲということは避けたほうがいいでしょう。開花時期は初夏です。

分布地 関東・東北の山地帯〜亜高山帯
開花期 4月〜6月
花色 淡紅色・紅紫色
特徴 花冠5裂・直径4〜5cm・雄しべ10本

ホソバシャクナゲ(細葉石楠花)

アズマシャクナゲ、セイヨウシャクナゲ などに比べて葉が細いことが名前の由来です。また、遠州に自生するため、別名「遠州石楠花」といいます。静岡県、愛知県の狭い地域にしか自生しないため、現在では絶滅危惧種に指定されてる種類です。

分布地 遠州・静岡県西部〜愛知東部
開花期 4月末〜5月上旬
花色 淡桃色
特徴 花冠5裂・直径4〜5cm・雄しべ10本

ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)

別名シロバナハクサンシャクナゲ。名前の通り白く、内側に緑の斑点がある花を咲かせます。自生地の開花時期は6月〜7月頃ですが、栽培されているハクサンシャクナゲの花は、4月〜5月が開花時期です。また、富士山の2200mあたりにも分布しています。他の日本シャクナゲに比べ花は小さめですが、枝が伸びる勢いが弱いため鉢植えも可能です。

分布地 北海道・本州の中部地方以北・四国
開花期 6月〜7月
花色 白色・花弁に淡緑色の斑点がある
特徴 花冠5裂・直径3〜4cm・雄しべ10本

キバナシャクナゲ(黄花石楠花)

北海道は標高800m〜2200m、本州では標高2500m〜3000mに自生しています。アズマシャクナゲや、ハクサンシャクナゲと比べると葉脈が窪み、小じわが多く、革質の葉です。自生地は6月〜7月が花の季節ですが、北海道など標高の高い場所は、8月頃も花を見ることができます。

分布地 北海道・本州(中部〜北部)
開花期 6月〜7月
花色 クリーム色・蕾の頃はより黄みが強い
特徴 花冠5裂・直径3cm・雄しべ10本

西洋シャクナゲの種類

Photo byOldiefan

ヨーロッパの高山帯には自生種が多くあり、人々に広く親しまれています。ヨーロッパで育てやすく品種改良されたものが、庭木や施設で、一般的に日本で栽培されているシャクナゲです。紅色から黄色など、さまざまな花色がありますので、好みのシャクナゲを見つけることができます。

アルペンローゼ

アルペンローゼとはドイツ語で、アルプスのバラという意味です。名前にバラとついていますが、ツツジ科ツツジ属の植物です。アルプスの三大名花の一つでもあり、夏の季節の高山地帯を彩っています。

分布地 アルプス山脈・ピレーネ山脈・ジュラ山脈
開花期 5月〜7月
花色 桃紅色
特徴 葉の裏に鉄錆のような赤茶色の斑点がある

セイヨウシャクナゲ・ブルーピーター

シャクナゲ界の貴婦人と呼ばれる「ブルーピーター 」。花のヘリがフリル状で、青紫の花色が上品な華やかさを感じさせる品種です。栽培適地は東北地方以南がよいとされています。植え付けの際は9月〜10月、3月〜4月の間に植え付け、いずれも寒い時期を避けましょう。

植え付け時期 9月〜10月・3月〜4月
開花期 4月〜5月
花色 青紫
特徴 花弁の淵がフリル状・花の内側にえんじ色の斑点

セイヨウシャクナゲ・プレジデントルーズベルト

プレジデントルーズベルトは代表的なセイヨウシャクナゲ です。花の中心から外側にかけ、白から赤のグラデーションがとても華やかです。丈夫で育てやすい品種で広く知られています。

植え付け時期 3月〜4月・9月〜10月
開花期 4月〜5月
花色 赤白のグラデーション
特徴 葉に黄色い斑点が出る

セイヨウシャクナゲ・ドッグ

花のヘリがフリル状、白から淡桃色の花、と優しい雰囲気を感じる品種です。やや寒さに弱いため、冬の寒さが厳しい地方は鉢植えをおすすめします。

植え付け時期 3月〜4月・9月〜10月
開花期 4月〜5月
花色 白〜淡桃色
特徴 フリル状の花冠

セイヨウシャクナゲ・ウィリアムキング

セイヨウシャクナゲ の中でも、最も鮮やかな黄色い花を咲かせます。夏の暑さに弱く関東以西で栽培する際は、夏場の管理に注意しましょう。また、同系のシャクナゲ色では「ナンシーエバンス」という品種もおすすめです。

植え付け時期 3月〜4月・9月〜10月
開花期 4月〜5月
花色 濃黄色
特徴 はっきりとした黄色い花

まとめ

Photo bypen_ash

日本は、ツツジ科ツツジ属のシャクナゲ亜属のものをシャクナゲとし、それ以外をツツジとしています。ヨーロッパでは、ツツジ属の常緑樹を園芸用に栽培したものをロードデンドロン(Rhododendron)と呼んでいます。ロードデンドロンとは、そもそもツツジ属の学名ですが、ヨーロッパではシャクナゲを指す言葉でもあるため、海外の表記には注意が必要です。

karifwa
ライター

karifwa

自宅の庭を癒しの花園にしようと計画している。 植えた木が立派に育つ頃には何歳かと思う日々も楽しみの一つ。

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