シャクナゲ(石楠花)とは?
シャクナゲとは、常緑の花木で「花木の帝王」といわれる花です。枝先に、つつじを大ぶりにしたような花が集まって咲く姿は、とても魅力的で目を引きます。高山に自生する日本のシャクナゲの花の季節は6月〜7月頃。一方、園芸品種のシャクナゲの花の季節は4月下旬〜5月中旬です。
シャクナゲ基本データ(園芸品種)
英名 | Rhododendron |
別名 | しゃくなんぎ |
開花期 | 4月下旬〜5月中旬 |
花色 | 桃色・白・黄色・紫・赤 |
樹高 | 40cm〜60cm |
日本シャクナゲの花言葉
シャクナゲの花言葉は、日本固有種のものと西洋シャクナゲで少し違いがあります。しかし、シャクナゲ色によって明確に区別されていません。そのため、シャクナゲ全般にいわれる花言葉です。まず、日本のシャクナゲの花言葉を紹介します。
花言葉①荘巌
元来、シャクナゲは高山に自生します。そのため昔は、なかなか手に入らない花木でした。見るだけで手に入らないものを「高嶺の花」と言いますが、この言葉はシャクナゲから出た言葉だといわれています。「荘厳」とは「気高い」「重々しくおごそかなこと」という意味。「高嶺の花」と同じような意味を込めて生み出された花言葉です。
花言葉②威厳
「威厳」とは、近寄りがたいほどおごそかなことをあらわします。花木の帝王と呼ばれるシャクナゲにはぴったりの花言葉ですね。昔、日本の人々は、山は神の領域と考えていました。元来シャクナゲの自生地は、高山の奥まった雪田横、稜線の岩場など険しい場所に自生する植物ですので、「威厳」「荘厳」という花言葉が生み出された理由がわかります。
花言葉③危険
シャクナゲの葉には毒があります。有毒成分グラヤノトキシン(ロドトキシン)といい、中毒症状としては嘔吐、下痢、けいれんなどが報告されています。海外からのお土産の蜂蜜で発症例がでています。毒がある花ということが由来で、「危険」という花言葉がついたといわれています。
花言葉④警戒
シャクナゲは美しさを讃えられていますが、葉には毒をもつ植物です。花言葉の「警戒」は、美しいが危険な花というイメージから生まれたといわれています。
西洋シャクナゲの花言葉
花言葉①危険(danger)
日本シャクナゲと同様に、危険という花言葉がついています。危険という花言葉の由来は、日本シャクナゲと同様に有毒成分をもつことが由来しているといわれます。なお、海外種の自生地もヨーロッパ・アルプス、ピレネー山脈、ジュラ山脈、アペニン山脈などに分布しているため、生息環境からの意味も含まれていることが考えられます。
花言葉②注意する・用心する(beware)
危険(danger)と同じ意味合いになりますが、注意・用心する(beware)は危険よりは、美しさを重視した花言葉に感じませんか?美しいが毒には注意。と呼びかけているように、bewareといういわれを持つようになったのでしょう。
花言葉③最初の愛(Beginnende Liebe)
シャクナゲは園芸種として5000以上もの種類が存在します。欧米でも人気ですが、とくに英国人が好む花だといわれています。フリルの花弁や大ぶりの花が枝先にふんわりと咲く姿は華やかで、「最初の愛」というロマンチックな花言葉も似合います。
花言葉④優雅(eleganz)
危険(danger)とは正反対のイメージの花言葉ですが、西洋シャクナゲの品種の中でも「ブルーピーター」「ウィリアムキング」などは「優雅」という花言葉に似合う、華やかな花を咲かせます。シャクナゲを贈るときに5000種以上あるシャクナゲの中から「優雅」に似合う花を探してみるのも素敵ですね。
ボタニ子
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