大麻の麻薬としての危険性は?
大麻は「麻薬」とも呼ばれ、医療大麻としての効果もありますが、危険性や中毒性の高い薬物です。大麻の実害として、急性の害と、慢性の害の2種類に分けられます。それぞれの特徴は以下の通りです。
麻薬としての害①急性の効果
麻薬としての急性の効果は、主に学習能力や記憶に弊害が起こる「認知機能の障害」と、注意力が落ちる、動作の調整が難しくなるなどの「精神運動機能」といわれています。麻薬を使用すると、すぐにその効果があらわれるとされているので注意が必要です。
麻薬としての害②慢性の効果
麻薬としての慢性の効果は、認知機能の低下や、麻薬依存、呼吸器の疾患などといわれています。また、妊婦が慢性的に麻薬を使用した場合は、胎児への影響もあり、早産や死産の恐れがあり、危険が伴うという報告もされています。もし出産したとしても、奇形児が産まれてくる確率が高くなるので、避けたほうが安全な可能性が高いです。
中毒性・危険性①
大麻を低年齢の時期から使用すると、脳や神経の成長を妨げる危険性があります。そのため、興味本位で使用することはあまりおすすめできません。例として、大麻を乱用していた29歳の男性が手紙を書いた場合、ほとんどがひらがなで漢字の使用が困難だったという実例が、厚生労働省から発表されています。
中毒性・危険性②
大麻を入手する手段として多いのが、暴力団関係者や外国の密売組織からの購入といわれています。これらの人物と関係をもってしまうと、犯罪に巻き込まれるリスクも高くなるので大変危険です。また、大麻を取引したお金が、暴力団の資金源になってしまうこともあります。
中毒性・危険性③
大麻は依存性や中毒性が高い薬物といわれています。そのため、大麻をはじめてしまうと自分の意志ではやめることが難しく、何度も繰り返して大麻を摂取し、薬物依存になってしまう可能性があります。薬物依存の症状は、厚生労働省によると、何もやる気が起こらなくなったり、情緒不安定になったりと生活に支障をきたす恐れがあるという報告もされています。
このように大麻を吸引すると、中毒性や危険性があることから、日本では大麻取締法で厳しく規制されています。
まとめ
大麻の特徴やケシとの見分け方、合法国とその歴史についてなどをご紹介しました。大麻は、医療大麻として使われている場合もあり、海外では合法で認められている国もあります。日本では大麻取締法により厳しく規制されていますが、一方で「大麻に中毒性や危険性はない」という報告や「風邪やガン、喘息に効果が期待できる」という記述もあります。大麻について正しい知識をもち、きちんと理解して付き合っていくことが必要ではないでしょうか。