プロテアの特徴
プロテアは変種が多く、種類によってさまざまな姿形をしているのが特徴です。日本では大輪の花を咲かせる、キングプロテアのようなインパクトの強いものが人気があります。しかし、種類によっては、プリンセスプロテアのように、花びらの開き切らない控えめな花をつけるものなど、花の形だけでも特徴はさまざまです。プロテアの代表的な特徴を詳しくご紹介します。
幹・葉の特徴
プロテアの樹高は種類によって異なり、30cm程度の低木から200cm以上にもなる高木もあります。幹は地面から垂直にまっすぐ伸び、広がった枝にびっしりと細長い楕円形の葉をつけるのが特徴です。葉は緑色で毛はなく、枝から葉までは長い葉柄があり、肉厚で硬い質感をしています。
花の特徴
プロテアの花は、伸ばした枝の先にそれぞれ1輪だけ花を咲かせます。しかし、咲かせる花は1輪の大きな花のように見えますが、実はたくさんの花が集合して1つの花のように見えているのが真実です。これを「頭状花序」と呼び、1輪の花に見える花の中心部分がこれにあたります。花びらのように見える部分は、花を支える役割の「がく」の集まりです。「総苞片」と呼ばれる部分ですが、これが色鮮やかなことがプロテアの特徴です。
プロテアのアレンジ方法
独特な形が特徴的なプロテアの花は、存在感が強く、異国情緒の雰囲気を演出してくれます。プロテアを庭木などとして育てるのは少し難しいため、切り花やドライフラワーなどのフラワーアレンジメントとしての楽しみ方がおすすめです。切り花とドライフラワーとしての利用方法についてご紹介します。
切り花としての利用
プロテアはとても生命力の強い植物です。耐寒性、耐暑性ともに優れており、花もちも非常によいとされています。そのため、切り花や生け花として飾る花としておすすめです。特にキングプロテアやクイーンプロテアなどの大輪の花を咲かせる種類は、1輪挿しでもエキゾチックな雰囲気を演出してくれます。また、和風の花材とも合わせやすく、和室の生け花などにも利用が可能です。
ドライフラワーとしての利用
プロテアは多湿に弱く、日本の環境では屋外で庭木として育てるのは難しいです。しかし、その分花の水分量が少ない特徴があり、簡単にドライフラワーを作ることができます。ドライフラワーにすると、一気にシックな雰囲気に変化させることができ、花や葉の色の変化なども楽しめるのが人気のポイントです。インパクトの強い花のため、そのまま1輪だけで飾っても、他のドライフラワーと合わせてブーケにしてもよく合います。
まとめ
プロテアの種類や特徴、アレンジ方法についてご紹介しました。異国情緒を感じさせる独特な形の花は存在感たっぷりで、切り花やドライフラワーなどにアレンジしてお部屋のインテリアにすると、ひと味違うおしゃれな空間を演出できます。日本での流通はまだ少ないですが、皆様にとってこの記事がプロテアを知るきっかけになれば幸いです。
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