ナーベラーとは?味や効能などの特徴やおすすめの調理法・レシピを紹介!

ナーベラーとは?味や効能などの特徴やおすすめの調理法・レシピを紹介!

ナーベラーは、夏に大きな果実をつける植物です。古くから全国各地で栽培されているナーベラーの活用法は幅広く、食用としても使われます。そこで今回は、ナーベラーの味や効能などの特徴と併せて、おすすめの調理法や家庭料理としても人気がある沖縄の定番レシピを紹介します。

記事の目次

  1. 1.ナーベラーとは?
  2. 2.ナーベラーの特徴
  3. 3.ナーベラーの味の特徴
  4. 4.ナーベラーの基本的な調理法
  5. 5.ナーベラーの3大栄養素
  6. 6.ナーベラーの育て方
  7. 7.ナーベラーの初心者用レシピ
  8. 8.ナーベラーの沖縄式食べ方
  9. 9.まとめ

ナーベラーとは?

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数年前から沖縄料理が全国的なブームになったことで、沖縄を代表する島野菜の1つであるナーベラーの知名度はかなり上がりました。そのためナーベラーを使ったレシピはどんどんと紹介されるのですが、肝心のナーベラーについてはあまり知られていません。

原産地はインド

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ナーベラーの原産地は、南アジアに位置するインドです。広大な面積を誇る国なので地域によって気候の特徴は異なりますが、ナーベラーなどの農作物の生産が多い南インドでは年間を通して気温が高く、20℃を下回ることはありません。

中国から日本に伝わる

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インド原産のナーベラーを日本に伝えたのは中国です。当時の日本と中国は貿易関係にあったため、シルクロードから中国に渡ったナーベラーは、当時頻繁に往来があった日中間の貿易船に、積み荷の1つとして含まれていたのではないかといわれています。

「鍋洗い」が名前の由来

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ナーベラーという名前の由来は、「鍋洗い」にあるといわれています。ナーベラーの果実は繊維が多く含まれているため、乾燥させるとタワシになります。そのため鍋にこびりついた汚れを落とすのに適した道具として使われるようになり、「鍋洗い→ナーベラー」となりました。

一般的には「ヘチマ」と呼ぶ

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実はナーベラーという呼び方をするのは、沖縄と奄美群島の一部です。そもそもナーベラーはヘチマ科の植物なので、一般的には「ヘチマ」と呼びます。なおナーベラーは室町時代には日本に伝わっているため、日本全国で様々な品種のナーベラーが栽培されています。

ナーベラーの特徴

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レシピで紹介されるナーベラーは、食用として栽培される品種です。ただしナーベラーにはさまざまな品種があり、それぞれの品種の特徴を生かした活用方が存在します。そこでここでは、さまざまな種類のナーベラーに共通する特徴を紹介します。

一年草の植物

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

巻きひげのような細長いツルを伸ばして成長していくナーベラーは、一年草の植物です。原産地がインドなので夏の暑さに非常に強く、ナチュラルカーテンとしてベランダや庭で栽培することもあります。ただし一年草なので、果実の収穫が終わると枯れてしまいます。

大きなキュウリのような果実

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ナーベラーの果実は、細長い形をしています。品種によって果実のサイズは異なりますが、いずれも巨大なキュウリのような見た目に成長します。

ナーベラーの味の特徴

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夏場の貴重な野菜として沖縄では定番のナーベラーですが、全国的には食用よりもタワシなどの実用品としての活用が多いため、どんな味がするのか想像がつかない人もいるかもしれません。そこでナーベラーの味の特徴を、わかりやす解説していきます。

味の特徴①水っぽい

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食用として収穫されるナーベラーの果実は、全体の90%近くが水分でできています。そのため生のナーベラーをスライスして食べてみると、水っぽさを強く感じます。なお生のナーベラーには、ほとんど味がありません。

味の特徴②ほんのり甘い

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生の状態ではほとんど味がないナーベラーですが、加熱するとほんのりとした甘みが出てきます。特に果実から滲み出した汁に甘みが含まれるので、加熱したナーベラー料理は砂糖を使わなくても甘みが感じられます。

ナーベラーの基本的な調理法

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ナーベラーの調理法は主に3種類あるのですが、調理する前には表面の堅い皮をきちんと剥く必要があります。なお皮を剥いたナーベラーの果実は美しい白色をしており、青臭さもなく柔らかいのが特徴です。
 

調理法①炒める

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加熱をすることによって甘みが引き出されるナーベラーの調理法では、「炒める」が最も簡単です。素材そのものに癖がある食材ではないので、冷蔵庫に残った野菜と一緒に炒めるだけのシンプルな調理法でもおいしく食べられます。

調理法②蒸す

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全体の約90%が水分というナーベラーは、分厚くカットしてじっくりと蒸すと、食べたときにほんのりと甘い汁が口いっぱいに広がります。そのため蒸す調理法は、ナーベラーを美味しく食べる調理法として人気があります。

調理法③煮る

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表面の硬い皮をきれいに剥いてから調理するナーベラーは、煮込み料理にするととろりとした食感が楽しめます。またナーベラー本来の甘さがより引き立つため、蒸す調理法もナーベラーの食べ方として人気があります。

ナーベラーの3大栄養素

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日本にナーベラーを伝えた中国では、古くから医食同源という考え方があります。食材の持つ栄養成分に注目し、調理することで薬としての効能を引きだす医食同源は、日本でも古くから注目されてきました。

栄養①カリウム

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カリウムは、体内の余分な塩分を体の外に排出してくれる効能があります。しかもナーベラーは水分が多く利尿作用もあるため、カリウムとの相乗効果によってむくみの解消や高血圧の予防が期待できます。

栄養②食物繊維

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食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があるのですが、どちらの食物繊維も多く含んでいるのがナーベラーの特徴です。ナーベラーで毎日のスッキリを実感できるとともに、腸の調子を整える作用も期待できます。

栄養③サポニン

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サポニンは抗酸化作用がある栄養素なので、美容と健康が気になる人におすすめの栄養素です。なおナーベラーから抽出された化粧水は、ナーベラーに含まれるサポニンの作用に注目したもので、加齢や疲れた肌の調子を整えてくれるでしょう。

ボタニ子

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次ページからはナーベラーの育て方を紹介します!

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ナーベラーの育て方

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