乾燥野菜のメリットは?
野菜を干して作る乾燥野菜は、うま味を逃さず保存ができる人気の調理法です。しかも下処理のコツさえわかれば初心者でも簡単に作れるため、自家製乾燥野菜にチャレンジする人も増えています。そんな乾燥野菜のメリットを3つ挙げてみました。
メリット①保存食になる
水分が多い野菜ほど保存期間が短いのが、生野菜のデメリットです。ところが乾燥野菜では腐敗のもととなる水分を取り除く調理法なので、乾燥時間によっては1か月~半年以上の保存も可能になります。
メリット②天日干しで旨味アップ
天日干しによって野菜の内部が温められると、水分が蒸発するだけでなく野菜に含まれる酵素が活性化します。特にうまみ成分のもととなるアミラーゼが活性化すると、でんぷんが分解され糖が作られます。これによって天日干しした乾燥野菜は、生の野菜よりもうま味と甘みがアップします。
天日干しとは?
乾燥野菜の作り方にはいくつか種類がありますが、その中でも初心者におすすめなのが「天日干し」です。食材を日光にあて食材に含まれる水分を飛ばすのが天日干しなので、乾燥野菜だけでなく果物のドライフルーツや魚の干物も、天日干しを代表する製品といえます。
フリーズドライとは違う?
野菜に含まれる水分を乾燥させるのが乾燥野菜なので、フリーズドライも同じ種類に分類されます。ただしフリーズドライの場合は、特殊な製法と専用の機械でドライ化するため、家庭で自作することは難しいです。ちなみにフリーズドライ製法を代表する製品には、カップ麺や即席みそ汁などがあります。
メリット③栄養成分が増加
天日干しは野菜を紫外線(日光)にあてて乾燥させるため、紫外線による統合反応で野菜の栄養成分を増加させます。
水分の蒸発が成分増加に関係
野菜に含まれる栄養成分が増加する理由には「天日干しによる水分の蒸発」も関係します。野菜の主な成分は水分ですが、その水分が蒸発することで、水分以外の栄養成分が野菜の中に残ります。そのため生の野菜よりも乾燥野菜の方が、野菜に含まれる栄養成分が多いのです。
乾燥野菜におすすめ食材
生野菜を使うよりもメリットが多い乾燥野菜は、スペースが狭いベランダや初心者でも自作できます。そこで簡単に作れる「乾燥野菜におすすめの野菜」を紹介します。
おすすめ①根菜類
初心者でも失敗が少ないのが、だいこん・にんじん・かぼちゃなどの根菜類です。特にだいこんとにんじんの乾燥野菜は、日本でも古くから人気があります。しかもだいこんとにんじんは下処理の方法によって食感が変わりますし、使い方もアイデア次第でいろいろな料理にアレンジできます。
水分多めのかぼちゃは乾燥野菜がおすすめ
カットしたときに少し水っぽいと感じたかぼちゃは、天日干しにすると余分な水分が蒸発して美味しさが増します。

ボタニ子
次ページからもおすすめ食材を紹介していきます!