みょうがの正しい保存方法とは?長期保存向けの人気レシピもご紹介!

みょうがの正しい保存方法とは?長期保存向けの人気レシピもご紹介!

夏から秋にかけてスーパーの店頭に並ぶみょうがは、薬味以外にも調理できます。しかも保存方法によって保存期間が長くなるだけでなく、食材の魅力がアップする優れものです。そこでみょうがの正しい保存方法や、長期保存向けの人気レシピをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.みょうがとは?
  2. 2.生みょうがの正しい保存方法
  3. 3.みょうが甘酢漬けのおすすめレシピ
  4. 4.長期保存用みょうがの人気アレンジレシピ
  5. 5.まとめ

みょうがとは?

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爽やかな香りが特徴の香辛野菜・みょうがは、ショウガ科の多年草です。原産地は温帯地域にある東アジアで、日本に伝わってからは「薬味になる」として、一般家庭でも広く栽培されるようになりました。

薬味以外にも使われる万能食材

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薬味として使われることが多いみょうがは、夏に定番の冷ややっこや素麺では定番の食材です。そのため今でも庭で薬味用として栽培する人も多いのですが、みょうが農家やみょうがの産地では天ぷらや酢の物にするなど、旬の食材として重宝されています。

みょうがにまつわる迷信

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みょうがにまつわる迷信はいくつかありますが、中でも「みょうがを食べると忘れっぽくなる」という迷信は有名です。その証拠に大衆娯楽として人気の落語には、宿代をぼったくろうとして客にみょうがを食べさせる宿屋夫婦の話「茗荷(みょうが)宿」があります。

学術的根拠はない

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落語のネタにもなっているみょうがの迷信ですが、「食べると物忘れがひどくなる」という学術的根拠はまったくありません。それどころかみょうが特有の香り成分のおかげで集中しやすくなるため、栄養学的にみると迷信とは真逆であるといいます。

生みょうがの正しい保存方法

香りと食感がよいみょうがは、シンプルな和食の薬味に欠かせない食材です。そこでみょうがの美味しさを長持ちさせるために、知っておくべき「正しい保存方法」を紹介します。

みょうがの旬

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薬味として人気がある生みょうがは露地栽培のほかにもハウス栽培があるため、今では1年を通して収穫できます。そんなみょうがの旬は、6月~10月です。

夏みょうがと秋みょうが

生みょうがの旬は6月~10月なので、夏と秋に旬を迎える食材です。なお収穫の時期によって呼び方が違うのも茗荷の特徴で、夏に収穫したものは「夏みょうが」、秋に収穫すると「秋みょうが」と呼びます。

常温の場合の保存方法

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生のみょうがを常温で保存する場合、傷みや汚れがないかを確認するのがポイントです。風味のよさが薬味として重宝される食材なので、汚れは流水で洗い流し、キッチンペーパーで水気をとってから保存します。なお傷んでいる場合は、傷みの部分を包丁でカットして保存するようにしましょう。

薬味にするならカットなしがおすすめ

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香辛野菜として使われるみょうがは、包丁でカットすると、カットした断面から風味のもととなる成分が抜け出てしまいます。そのため傷みがある場合はできるだけ早く消費するのが基本ですし、カットする場合も調理する直前がおすすめです。

常温の保存期間

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生のみょうがは水分を多く含んでいるため、長持ちさせにくい食材です。収穫したばかりの生のみょうがであれば2日~3日程度は保存できますが、スーパーなどで購入した生みょうがは、常温保存だと早ければ1日で傷みます。

長持ちさせるコツ

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基本的に常温での保存はあまり向かない食材なので、「新鮮なうちに調理する(食べる)」「汚れを落とす」「傷んだ部分はカットする」の3つが長持ちさせるコツです。

冷蔵の場合の保存方法

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1番簡単で確実な保存方法が「冷蔵保存」です。パック詰めされた生のみょうがをそのまま冷蔵庫に入れるだけでもOKですが、できればパックから取り出し、湿らせたキッチンペーパーでくるんで冷蔵庫に入れた方が鮮度が長持ちします。

冷蔵の保存期間

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常温保存よりも長持ちさせるのに適しているのが冷蔵保存ですが、湿らせたキッチンペーパーにくるんで冷蔵庫で保存しても、保存期間の目安は3日です。

長持ちさせるコツ

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水分を多く含む生のみょうがは、水につけた状態で冷蔵保存した方が保存期間が長いです。なおこまめに水を取り換えると、1週間程度は鮮度を落とさずに保存ができます。

冷凍の場合の保存方法

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生のみょうがの保存方法で最も保存期間が長いのが「冷凍保存」です。冷凍保存の方法はとても簡単で、生のみょうがをまるごと冷凍する方法もOKです。

冷凍の保存期間

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生のみょうがを常温保存した場合は半日~1日、冷蔵保存だと3日が保存期間の目安ですが、冷凍保存の場合は最長2ヵ月まで保存できます。

長持ちさせるコツ

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生のみょうがを冷凍保存する場合は、カットしてからフリーザーバッグに入れて冷凍させる方法がおすすめです。もちろん生のみょうがをまるごと冷凍することも可能ですが、冷凍保存したみょうがは自然解凍させるのが基本なので、短時間で解凍させるためにもカットしてから冷凍する方がよいでしょう。

みょうが甘酢漬けのおすすめレシピ

冷凍保存させれば生のみょうがでも長期保存が可能ですが、「甘酢漬けにする」という方法も長期保存に適しています。

甘酢漬けにするメリット

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常温・冷蔵・冷凍保存の場合、生のみょうがをまるごと保存する方法もOKです。これに対して甘酢漬けの場合、少なくとも「甘酢を準備する」というひと手間がかかります。ただし手間がかかっても甘酢漬けにしたほうが、生のみょうがにはないメリットがあるためおすすめです。

鮮やかなピンク色になる

みょうがの甘酢漬けにはさまざまなレシピがありますが、どのレシピでも酢を混ぜた漬け汁に浸すと外側の葉がピンク色に変化します。ちなみに生のみょうがの外側の葉はやや茶色っぽい色をしていますが、漬け汁に浸したみょうがの色は鮮やかなピンク色です。

常備菜になる

そのまま食べても美味しいみょうがの甘酢漬けですが、長期保存ができるため常備菜にもなります。しかも甘酢漬けにしてもみょうが本来の食感は残るので、料理の隠し味や色どりに使うなどアレンジの幅が広がり便利です。

甘酢漬けおすすめレシピ①食べきりサイズ

みょうが甘酢漬けは、1度に食べきれる量から作れるのも魅力です。食べきりサイズであれば家に余っているビン容器で保存できるので、わざわざ専用の容器を準備する手間もいりません。

材料(3~4人前)

  • みょうが(小さいものなら5~6個、大きいものは3~4個)
  • 穀物酢(大さじ2)
  • 砂糖(大さじ1/2)
  • 塩(ひとつまみ)

作り方

  1. みょうがは根元を薄く切り落とし、縦半分にカットします。
  2. 沸騰したお湯で30秒ゆでたあと、ザルに上げて水気をきります。
  3. ボウルに穀物酢・砂糖・塩をいれ、混ぜ合わせて漬け汁を作ります。
  4. 3にみょうがを入れ、漬け汁とよく和えます。
  5. 密封容器に漬け汁ごと移して完成です。
  6. 漬けてから半日で食べられますが、1日冷蔵庫で寝かせるとさらに美味しくなります。

甘酢漬けおすすめレシピ②大量消費サイズ

みょうがの大量消費として甘酢漬けにするのであれば、長期保存しても食べやすいように漬け汁に砂糖を加えたレシピがおすすめです。

材料

  • みょうが(500g)
  • 砂糖(200g)
  • 塩(30g)
  • 水(100cc)
  • 米酢(200cc)

作り方

  1. みょうがの下処理の前に漬け汁を作ります。鍋に塩・砂糖・水を入れ、沸騰させないようにしながら砂糖が溶けるまで混ぜます。
  2. 砂糖が溶けたら、米酢を加えて火からおろします。これで漬け汁が完成です。
  3. 次にみょうがの下処理です。大きめの鍋にたっぷりの熱湯を入れ、みょうがを入れてから火をつけます。
  4. 沸騰する直前でザルにあげ、水気を切ります。
  5. みょうがが冷める前に3に入れ、全体を混ぜ合わせれば完成です。
  6. 半日以上たてば食べられますが、保存容器に移す場合は、完全に冷ましてからにします。

甘酢漬けおすすめレシピ③作り置きサイズ

週末の作り置きレシピにみょうがの甘酢漬けを加えるなら、電子レンジを使って10分でできる作り置きサイズがおすすめです。

材料

  • みょうが(小さいものを10個)
  • 砂糖(大さじ3)
  • 米酢(100cc)
  • 塩(小さじ1/3)

作り方

  1. みょうがは、根元を薄く切り落としておきます。
  2. みょうがを軽くラップで包み、電子レンジで1分加熱します。
  3. お好みの保存容器(プラスチック容器でOK)に砂糖・米酢・塩を入れ、よく混ぜます。
  4. 加熱したみょうがを3と和えれば完成です。
  5. 漬けてから1時間以上たてば食べごろですが、冷蔵保存する場合は完全に冷めてからにしましょう。

長期保存用みょうがの人気アレンジレシピ

みょうがの甘酢漬けは、暇なときに作っておくだけで料理の箸休めやお弁当の彩りに使えます。そこでみょうがの甘酢漬けを使った人気のアレンジレシピを紹介しましょう。

アレンジ①田舎寿司

寿司ネタに味付けをした野菜を使う「田舎寿司」は、高知の郷土料理です。ここではみょうがの田舎寿司レシピのみを紹介していますが、味付けした野菜やこんにゃくを具材にしても、すし飯に混ぜてあるみょうがの甘酢漬けがアクセントになります。

材料(米1合分)

  • みょうが(大きめのものを3個)
  • 穀物酢(大さじ2)
  • 砂糖(大さじ1/2)
  • 塩(ひとつまみ)
  • 米(1合)
  • だし昆布(5cm)
  • すし酢

作り方

  1. 漬け汁を作ります。鍋に穀物酢・砂糖・塩を入れ、沸騰させないようにしながら砂糖が溶けるまで火にかけます。
  2. 生みょうがの外側の葉を3枚~4枚はがし、芯の部分と一緒に1に和えます。
  3. だし昆布と一緒に米を炊き、炊き上がったらすし酢とゴマを混ぜてすし飯を作ります。
  4. 甘酢漬けにした芯の部分を食感が残る程度のみじん切りにし、すし飯に混ぜます。
  5. 食べやすい大きさにすし飯を握ります。
  6. はがして甘酢漬けにしたみょうがの葉を、握ったすし飯の上にのせれば完成です。

アレンジ②みょうがおにぎり

みょうが甘酢漬けの作り置きさえあれば、いつもの鮭おにぎりが、彩りも鮮やかな鮭おにぎりに変身します。

材料(おにぎり2個分)

  • みょうが甘酢漬け(1個)
  • 鮭フレーク(お好みの量)
  • ゴマ(お好みの量)
  • ご飯(おにぎり2個分)

作り方

  1. みょうが甘酢漬けを、食感が残る程度にみじん切りします。
  2. ボウルに温かいご飯を入れ、刻んだみょうが甘酢漬け・鮭フレーク・ゴマを加えてよく混ぜます。
  3. 温かいうちにご飯を握って完成です。
  4. 冷蔵庫にある常備菜を加えれば、彩りと栄養バランスがよくなります。

まとめ

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生でも薬味だけでなく、天ぷら・酢の物・味噌汁などにもあうみょうがは、甘酢漬けにすると長期保存が簡単です。しかも色鮮やかなピンク色の甘酢漬けは料理の彩りになりますし、アレンジ次第では一品料理に変身します。甘酢漬けにする手間がかかりますが少量・短時間で作れるので、みなさんもぜひ挑戦してください。

Akemi
ライター

Akemi

自然や植物と楽しく暮らすヒントを、わかりやすく紹介していきます。

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