ナーベラーの育て方
ナーベラーは、初心者でも育てやすい植物です。また収穫が楽しめる植物でもあるので、小学校の教材としても積極的に取り入れられています。そこで初心者でも失敗が少ないナーベラーの育て方を紹介します。
育て方①植え付け
ナーベラーは鉢やプランターでも育てられますが、スペースが確保できるのであれば地植えがおすすめです。気温が上昇する5月上旬が種まきに適しており、土の表面より1~2cm程度の穴をあけ種をまきます。なお気温が高いほど発芽しやすいため、地域によっては4月でも種まきができます。
育て方②肥料
ナーベラーの肥料は、植え付けから果実をつけるまでこまめに入れるのがポイントです。植え付けの際には有機系の肥料を用土に混ぜ、根の成長を促します。花が咲いた後は果実を成長するために肥料を入れますが、やや多めに肥料を入れると実が詰まった大きな果実ができます。
育て方③水やり
ナーベラーは、発芽するとすぐにツルが伸びてきます。そのため土が乾燥しないように注意しながら水やりを行うのが、ナーベラーの育て方のポイントです。ただし過湿は根腐れの原因となるため、通気性の良い土を使うと水やりの失敗が減ります。
果実がつき始めたらたっぷりと
ナーベラーの水やりは、果実がつき始めたら量を増やすのが育て方のポイントです。「追肥と水やりの量を増やすタイミングは同じ」とイメージしておくと、初心者でも失敗がありません。
育て方④受粉
昆虫などによる自然受粉が期待できる地域であれば、特に手間をかけなくても受粉・着果ができます。ただし着果率を上げるのであれば、人工授粉をした方がよいです。なおナーベラーは1株から雄花・雌花が数多くつきますので、質のよい雄花を選んで受粉させるようにしましょう。
育て方⑤収穫
ナーベラーの収穫時期は7月~9月です。ただし果実の成熟度によって活用法が変わるため、食用にするのであれば早めに収穫すると、実が柔らかくみずみずしいナーベラーになります。ちなみに熟成が進むと繊維質が多くなるので、タワシなどに加工する際は完熟を待って収穫します。
ナーベラーの初心者用レシピ
初めての収穫に成功したら、食べる楽しみを味わってみましょう。ここでは初めてナーベラー料理に挑戦する初心者でも美味しく作れる、初心者用おすすめレシピ3種を紹介します。
初心者用レシピ①おひたし
和食の定番レシピであるおひたしですが、初心者用のナーベラーレシピとしてもおすすめです。茹でたナーベラーをお好みのつけ汁に浸し、1時間~1日冷蔵庫で冷やすだけで美味しいナーベラーのおひたしができます。
おひたしのこつは水切り
ナーベラーのおひたしを上手に作るコツは、茹でた後にしっかりと水切りをすることです。加熱したナーベラーはとても柔らかいので、葉野菜などのように絞って水気を切ることはできません。そのためザルにあげ、時間をかけて丁寧に水切りをすることがポイントです。
おひたしのつけ汁は濃いめに
果実の約90%が水分であるナーベラーは、水切りをした後でも水分がつけ汁ににじみ出てしまいます。そのため、つけ汁に浸した後に出てくる水分のことも考えて、やや濃いめの味付けのつけ汁にするとおいしいおひたしになります。
初心者用レシピ②カレー
野菜が苦手なお子さんにおすすめなのが、ナーベラー入りのカレーです。ナーベラーは煮込むと実が崩れるほど柔らかくなるので、存在にほとんど気がつきません。なお加熱すると甘い汁が出てくるので、酸味のあるトマトベースのカレーにいれるとトマトが苦手なお子さんでも食べやすくなります。
初心者用レシピ③グラタン
加熱によってとろりとした食感が出てくるナーベラーは、グラタンにするのもおすすめです。表面にたっぷりのチーズをかけてオーブンで焼くと、焦げたチーズのぱりぱりした食感と、とろみのあるナーベラーの2つの食感が楽しめます。
ナーベラーの沖縄式食べ方
沖縄のスーパーでは一年中店頭に並んでいるナーベラーは、沖縄の家庭料理の定番食材です。そのため沖縄ではナーベラーを使ったレシピがたくさんあるのですが、その中から失敗が少なく簡単にできるレシピを2品紹介します。
沖縄式食べ方①ヘチマチャンプルー
ナーベラーは油との相性が良い野菜なので、チャンプルーと呼ばれる炒め料理にするのが手軽でおすすめです。ナーベラーに合わせる食材は何でもよいのですが、沖縄では豆腐と豚肉またはランチョンミートを大きめにカットして炒めます。なお最後に味噌で味を調えるのが沖縄式です。
沖縄式食べ方②味噌汁
沖縄の家庭料理として登場する「味噌汁」とは、単なる汁物ではなくメイン料理です。ナーベラー・島豆腐・ランチョンミートは外せない食材ですが、それ以外にも冷蔵庫のあまり野菜を入れたり、ランチョンミートの代わりに豚肉を使うこともあります。ちなみに最後に卵を割り落とすのが沖縄式です。
まとめ
ナーベラーは、暑さに強く初心者でも栽培の失敗が少ないおすすめの植物です。しかも収穫した果実には、夏に気になる体の不調に効く栄養素が多く含まれているため、食べる楽しみも味わえます。楽しく育てて美味しく食べ、さらに健康にもよい万能植物・ナーベラー栽培にあなたも挑戦してみませんか?
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