はじめに
さて、この記事では、6月(六月)から家庭菜園で育てられる野菜(主に夏野菜)を紹介します。種まきから栽培する野菜や、苗から栽培する野菜など、6月に植えるべき(6月からでも植えられる)野菜を一覧にしてまとめました。それぞれの野菜の栄養素や、プランターでも育てることのできる野菜も紹介しています。
あわせて、さいごに、暑い夏を乗り切るためのゴーヤ・バナナのスムージーの作り方なども紹介しますので、是非参考にしてくださいね。(こちらは夏バテ防止にご活用ください!)
6月に植えるべき野菜はなに?
温度変化の激しい5月から、気候の変化の激しい6月にかわりますが、そのときどきの温度や雨、湿度によっても野菜の成長は変わってきます。夏野菜は、比較的成長が早く、その成長もみてとれるため、わかりやすく育てやすいでしょう。まずは、6月に植えるべき野菜の一覧表をご覧ください。
6月に植えられる野菜一覧
野菜の種類 | 植え方 | 収穫時期 | プランター栽培 |
①つるむらさき | 6月種まき | 7~10月 | おすすめ |
②ルッコラ | 6月種まき | 7~8月 | おすすめ |
③枝豆 | 6月種まき | 9~10月 | |
④ニガウリ(ゴーヤ) | 6月苗植え | 8~9月 | どちらでも可 |
⑤芽キャベツ | 6月苗植え | 8~9月 | |
⑥アイスプラント | 6月苗植え | 7~9月 | プランターが望ましい |
⑦モロヘイヤ | 6月苗植え | 7~10月 | |
⑧スティックセニョール | 6月苗植え | 8~11月 | |
⑨落花生 | 6月苗植え | 10月上旬 | |
⑩さつまいも | 6月ツル植え | 10~11月 |
6月に植えるべき野菜①つるむらさき
つるむらさきは、夏の高温や乾燥に強く、さらに病気や害虫にも強い、非常に育てやすい丈夫な野菜です。独特の香りとぬめりがあります。花が咲いても葉が固くならないため、10月頃までと長く収穫できます。ビタミンAやC、カルシウム、鉄分など、たくさんの栄養が含まれている健康食品でもあります。
6月に植えるべき野菜②ルッコラ
ルッコラは、ごまのような風味と、ちょっとした辛味のある独特のハーブの一種です。日当たりの良い、風通しの良い場所に植えましょう。6月頃に種を蒔くと、7月~8月頃に収穫ができます。水やりは控えめにし、肥料もあまり与えすぎないように育てます。サラダとして食べるのが一般的です。プランターでも育てやすい野菜です。
6月に植えるべき野菜③枝豆
枝豆は、ビールのお供としてよく食べられている野菜です。栄養価も畑の肉と呼ばれ、たんぱく質やビタミンB1・B2を多く含んだ健康食としても知られています。枝豆は、日当たりの良い場所に種から直蒔で育てられますが、鳥害被害を避けるため、ポットで苗を作るのもおすすめです。比較的生育も早く、種まきは5月~6月頃で、約3か月後には収穫できます。
6月に植えるべき野菜④ニガウリ(ゴーヤ)
ニガウリは、別名でゴーヤと呼ばれていて、正式名は、ツルレイシといいます。ニガウリは「夏野菜の王様」と愛唱され、栄養価が高く健康野菜としても注目の夏野菜です。ニガウリの栽培は、初心者でも簡単で育てやすく、6月ですと、種からでも苗からでも育ち、定植から約2か月~3か月で収穫できます。また、直射日光にも強く、プランターでも育つため、夏の日よけとして最適です。そのため、一石二鳥と重宝されている野菜です。
6月に植えるべき野菜⑤芽キャベツ
芽キャベツは、小さなキャベツのようなかわいい芽が、茎にたくさんつく面白い野菜です。6月頃に苗の植え付けをすると、8月~9月頃には食べられます。水を好む野菜ですので、水やりは多めに、また、土に石灰や化学肥料を混ぜて育てるのがおすすめです。少し暑さに弱いので、風通しの良い半日陰となる場所で育てましょう。芽キャベツの栄養価として、たんぱく質やビタミンA・C、カリウムなどが豊富に含まれています。
6月に植えるべき野菜⑥アイスプラント
アイスプラントは、軽い塩味のする、独自の特徴がある野菜です。成長も早く植え付けから約1か月半で収穫でき始めます。日当たりがよく、水はけのよい場所で育て、また、普通の水ではなくうすい塩水を与えるというのが特徴です。この野菜は多肉植物の一種で湿気に弱いため、露地ではなくプランターに苗から植え、雨に当たらないように育てましょう。種からでも育ちますが、非常に種が小さいため、水やりで流れてしまわないように気を付けるとよいです。
6月に植えるべき野菜⑦モロヘイヤ
モロヘイヤは、非常に育てやすい野菜です。病気や害虫、夏の高温や乾燥に強く、元気に育ちます。春から5月までであれば十分種から育てられますが、6月からであれば苗から育てましょう。ある程度大きくなると、10月くらいまで長い期間収穫し続けられます。さらに、栄養価としても非常に高く、ベータカロテンや食物繊維、葉酸などが含まれます。熱を通すとネバネバがでるため、夏バテ防止効果も期待できます。
ただし1点、種から育てる場合、栽培はできますが、種には毒があるのでペットや子供がいるご家庭では、誤って種を口にしないように注意しましょう。
6月に植えるべき野菜⑧スティックセニョール
スティックセニョールは、細めのブロッコリーで、「茎ブロッコリー」と言った方が分かりやすいかもしれません。通常のブロッコリーに比べて暑さに強く育てやすい野菜です。収穫は、苗を植えてから50日~60日くらいで初採りできます。また、根腐れを起こしやすいので、水やりの頻度には注意が必要です。暑い季節の収穫になると花が咲くのが早く収穫が遅れがちになりやすいので注意して早めに収穫しましょう。
6月に植えるべき野菜⑨落花生
落花生は、名前のとおり、開花した花の根元からツルが伸び、それが地中にもぐることで実をつけるという面白い植物です。6月に苗を植えると、10月から11月頃に収穫できます。ツルがもぐりにくいような粘土質の土は向かず、軽い火山灰土や砂質土が適しています。雑草をこまめに抜いてツルが土に潜りやすい環境を整えましょう。収穫後は、ゆでたり、炒たりすることで美味しく食べられます。日本では、千葉県で多く栽培されている野菜です。
6月に植えるべき野菜⑩サツマイモ
サツマイモは、夏の暑さにも強く、水はけの良い、乾燥した場所で育てます。6月に植え、10月頃に収穫できます。注意点として、肥料は必要ありません。サツマイモは、窒素分が多すぎるとツルばかりが伸びてサツマイモが育ちにくくなるからです。収穫後も追熟させると甘みが増すため、収穫からしばらく保管して食べるのがおすすめです。冬の焼きいもが美味しいのはそのためですが、サツマイモは冬の寒さに弱く腐りやすいため、保存する場合は注意が必要です。
夏バテ予防に最適ゴーヤとバナナのスムージー
では、さいごに、夏バテ防止に”ゴーヤとバナナのスムージー”をご紹介します。ゴーヤときくと苦いイメージの人が多いのですが、驚くことに凍らせて冷たい間に飲むと苦みがないのです。作り方は簡単!材料は、ゴーヤとバナナと牛乳です。まず、ゴーヤとバナナを凍らせ、凍ったままミキサーに牛乳と一緒に入れてブーンと回すだけで出来上がりです。ゴーヤに含まれる豊富なビタミンCを熱を通さず、生で飲めるのでおすすめです。砂糖も使わないのでヘルシーです。
まとめ
6月からの家庭菜園に植える野菜の紹介はいかがでしたでしょうか。他にもいろいろな野菜がありますが、初心者でも簡単に収穫までたどりつきやすい野菜の種類をピックアップし紹介しました。何を植えようか迷っていた人も、いろいろな野菜の栽培にチャレンジしてみましょう。