ボロニアとはどんな花?
ボロニアはオーストラリア原産の花木です。花の色はピンクや白、薄紫など多彩で、一つ一つは小さいですが、かわいらしい花をたくさんつけるため見ごたえがあります。庭にボロニアがあるだけでも美しいですが、この花は繊細で育てるのがなかなか難しいです。今回は、そんなボロニアの管理方法や植え方、育て方などをご紹介していきます。
ボロニアの基本情報
ここではボロニアの基本情報をご紹介します。注目するポイントは、ボロニアは対暑性、耐寒性ともに低く、日本の夏と冬を屋外で育てるのが難しい植物ということです。ただし、苗の植え方や病気のなりやすさ、増やし方は他の花とあまり変わりません。
分類 | ミカン科ボロニア属 |
形態 | 低木(花木) |
原産 | アメリカ、ニューカレドニア |
開花期 | 2月下旬〜5月 |
対暑性 | 弱い |
耐寒性 | 弱い(5℃以下では育てられない) |
ボロニアは花が終わった後に新芽が出てきます。この新芽は後述の「増やし方」で必要になるため、出てくる時期を覚えておくとよいでしょう。
ボロニアの名前の由来
「ボロニア」という名前は学名でもあります。この名前の由来はイタリアの植物採集家「フランチェスコ・ボローニャ」氏からきています。また、形が小さくランタンに似ていることから「ピグミーランタン」とも呼ばれます。ちなみに、食べ物で「ボロニアソーセージ」というものがありますが、こちらはイタリアのボローニャ地方からついた名前です。
ボロニアの生態
ボロニアはとてもきれいで見ごたえのある花です。しかし、この花を日本の気候で育てるのは少し難しいため、ボロニアの主な特徴や生態を知ることが上手く育てるための第一歩です。ボロニアを育てる始める前に、特徴を把握し、整った環境を揃えられるかチェックしてみてください。
ボロニアはミカン科
ボロニアは花がメインですが、実はミカン科の植物でもあります。残念ながら実をつけることはありませんが、ほのかに柑橘の香りがするのが特徴です。ボロニアは花の数が多いため、風にのってミカンの香りが漂い、楽しませてくれます。
ボロニアは日本の自然環境が苦手
ボロニアは耐暑性も耐寒性も強くないため、日本の寒暖の差が激しい気候は苦手としています。置き場所や水やりにもかなり気を配ってあげないといけないので、育てるには根気と気配りが求められます。特に冬場は室内でしか育てることができません。
花の特徴
ボロニアは細い枝から花径1~2cm程度の花を数輪咲かせます。蕾は丸形ですが、花は4枚の花弁で星型のものが主流です。中にはスズランのような釣り鐘の形もあるので、見ているだけでも楽しめます。
葉や枝の特徴
ボロニアの枝は細いだけでなく、長いと1mくらいまで伸びることがあります。この枝に沿って小さい花と細い葉がつきます。ボロニアは柑橘の香りがしますが、花より葉の方が香りが強いのが特徴です。また、ボロニアの葉は、ちゃんと育っているかの目安にもなります。ボロニアの葉が枯れたり落ちたりしているのは、木が復活することがかなり難しいことを意味しているからです。ボロニアは花だけでなく葉にも気を配るようにして下さい。
ボロニアの花言葉
ボロニアにはいくつかの花言葉があります。まず「芳香」「心が和む」は、わずかに柑橘系の香りを漂わせ、それが心を和ませてくれることから由来しています。「にぎやかな人柄」は細い枝にたくさんの花がついて、にぎやかに見えることから来ています。他にも花言葉はありますが、基本的にはいい意味でつけられているため、人にプレゼントするのも素敵でしょう。
次のページではボロニアの植え方や管理方法、増やし方、病気の対策などをご紹介します。
出典:写真AC