セイロンライティアの育て方
育て方①用土
水持ちのよい用土を使おう
セイロンライティアは水切れに弱いので、用土は水持ちのよい土を準備しましょう。市販の園芸用培養土でも構いませんが、黒土に腐葉土を利用してより保水性の高い用土を配合してもよいでしょう。
育て方②苗の入手
5月頃から園芸店などで苗の入手が可能
セイロンライティアは種か苗を入手して育てます。一般的には5月頃から、つぼみのついた苗が園芸店やホームセンターに出回るので、これを購入して植え付けます。濃い緑の葉っぱの品種が一般的ですが、中には斑入りの葉っぱを持つものも販売されています。
ボタニ子
育て方③置き場所
春・秋は日当たりのよい場所、真夏は半日陰、冬は室内に
セイロンライティアの置き場所は、春と秋は日当たりのよい場所を選びましょう。ただし、真夏の直射日光は苦手なので、夏場の置き場所は半日ほど日のあたる半日陰がベストです。耐寒性が低いため、冬の置き場所は室内です。
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セイロンライティアは半日陰でもちゃんと花をつけますのでご安心を!
育て方④水やり
水切れに要注意!
水切れは寒さとともにセイロンライティアが枯れる最大要因です。土の表面が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。特に夏場は水切れを起こしやすいので要注意です。また、冬は水を控えめに与えるのが水の管理のコツです。
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セイロンライティアは水を好みますが、やりすぎると根腐れを起こすことも。水の管理が丈夫な株を育てるポイントですね!
育て方⑤肥料
生育期間中は液体肥料の追肥を
セイロンライティアの生育期間である5月~11月は、10日から2週間に一度を目安に液体肥料を与えましょう。肥料が切れると花付きが悪くなります。花が咲かないな…と感じるときは肥料切れかもしれません。追肥して様子を見ましょう。
育て方⑥植え付け
一年草と割り切るなら地植えも可能
セイロンライティアは耐寒性が低いので、日本の冬を屋外では越せません。ただし、一年草と割り切って育てる場合は地植えもできます。地植えにするときは、夏の直射日光を避けられる、半日陰になる場所を選んで植え付けます。
冬越しに挑戦するなら鉢植えに
セイロンライティアの冬越しに挑戦するなら、冬場は室内で管理できるように鉢植えに仕立てます。植え付ける前に、準備した用土に元肥を混ぜ込んでおくとよいでしょう。購入時には小さめのポットに植えられていることが多いので、それよりも一回り大きな鉢に植え付けましょう。
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植え付けの直後はたっぷりと水やりをしましょう。
育て方⑦植え替え
2年に一度を目安に植え替えよう
無事に冬越しできた株は2年に一度を目安に植え替えます。元の鉢よりも一回り大きな鉢と新しい土を用意し、元肥を混ぜ込んでおきましょう。根鉢を引き抜いて古い土を落として植え替えます。植え替えの適期は年に2回、春と秋です。
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夏や冬の植え替えは株に負担をかけるので避けます。
植え替え時には地上部も剪定を
新しい鉢に植え替える際には、地上に出た部分も半分ほどの大きさに剪定します。こうすることで、根への負担を減らし、植え替えによるダメージを抑えられます。また、植え替え直後はたっぷりと水やりします。植え替えてから2週間ほどの間は日陰で管理しましょう。
育て方⑧温度管理
栽培環境は15℃以上を保つ
セイロンライティアは熱帯植物なので寒さにそれほど耐えられません。日本の冬は屋外で育てると枯れてしまうので、冬越しを考えるならば、日当たりのよい暖かい室内に取り込んで育てます。その場合も室温が15℃未満になると枯れることがあるため、15℃以上を維持します。
育て方⑨剪定・摘心
ほどよい大きさを維持するための剪定と、花数を増やすための摘心を
セイロンライティアは順調に育つと株がどんどん大きくなります。大きくなりすぎて邪魔な場合は、適当な大きさに剪定します。時期は花の終わった後が向いています。また摘心することで、脇芽が出て花数を増やせます。花数を増すためにもぜひ摘心しましょう。
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セイロンライティアの幹の下方(葉っぱのない箇所)からは新芽が出ないので、剪定するときは葉っぱを残すのがポイントです。
育て方⑩病気・害虫
セイロンライティアは病気・害虫の心配があまりありません。まれにカイガラムシやアブラムシがつくことがあります。その場合は市販薬で対処します。
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病気や害虫の心配が少ないのは、育てやすくて嬉しいですね。
次のページでは、セイロンライティアの増やし方と楽しみ方をご紹介します。
斑入りの葉っぱを持つ苗は、「セイロンライティアバニラクラッシュ」の名前で流通しています。