栄養価の違い
パースニップもニンジンも、栄養価はどちらも高い野菜です。パースニップはニンジンにくらべるとショ糖が多く含まれているので、カロリーは高くなりますが、他にも食物繊維、ミネラル(特にカリウム)、ビタミン(特にビタミンC)などもニンジンを上回ります。抗酸化作用も非常に高いので、ガン予防にも効果がある野菜といわれています。
ニンジンとの共通点
まず、見ての通り見た目が色の違いを除けば、大きさなどは共通しています。セリ科で、栽培方法では種まきや収穫時期に少し違いはあるものの基本は同じです。初期段階の発芽して間引きしながら芽がしっかりするまでは、土の乾燥や雑草に気をつけるポイントは共通です。あと煮込み料理に活躍してくれるところも外せませんね。
パースニップの効能やアレルギー
パースニップにはたくさんの栄養素が含まれていて、その効能から抗がん作用がある野菜といわれています。しかし、一方ではパースニップはアレルギーが出るともいわれています。では、パースニップに抗がん作用がある効能があるのか、本当にアレルギーを引き起こしてしまうのか詳しく見ていきましょう。
パースニップの効能とは
アメリカ国立がん研究所が、野菜や果物を食べる食生活でがん予防に効果があるものを調査し、約40種類の野菜、果物を効果がある順にピラミッド状にしたものがあります。これを「デザイナーフーズ・ピラミッド」といい、最上位に選ばれたパースニップには、免疫機能を向上させ、抗酸化作用が非常に高いビタミンB1、B2、C、E、そしてミネラル、食物繊維も多く含まれるからです。
アレルギーは?
パースニップで、アレルギーが出ることはありません。アレルギーについて調べられる理由は、ディズニーに「ファニアスとファーブ」というアニメがあり、そこに登場するキャンディスというキャラが、パースニップに近づくだけで顔色や声まで変わってしまうほどのアレルギー症状を起こす設定で描かれているからです。このアニメを見た人が、パースニップでアレルギー症状が出ると勘違いしてしまうからです。
パースニップの美味しい食べ方
パースニップは、見た目は白い色で淡泊な野菜に見えますが、食べ方のはばは広く、揚げても、焼いても、茹でても美味しい料理に変身してくれます。レシピも豊富なのでさっそく調理の仕方別に、パースニップのいろいろな食べ方を見ていきましょう。
揚げる
いちばん簡単なレシピの一つですが、素材の甘味が感じられ次々と食べてしまう料理です。そのおすすめレシピは、そのままスライスして揚げるパースニップフライです。白い表面がきつね色に変わるので食欲をそそりますよ。
材料(2~3人分)
- パースニップ 1~2本
- サラダ油 適量
- 塩 適量
- 乾燥ハーブ 適量
作り方
- パースニップをきれいに洗い、皮をむきます。
- 食べやすい大きさに切ります。
- 適量のサラダ油でさっと揚げていきます(パースニップはショ糖が多いため焦げやすいので注意して下さい)。
- 油をきってから、器に移し食べる直前に塩、ハーブをふると完成です(パースニップは火の通りが早いので揚げているときに竹串などで確認して下さい)。