サンダーソニアとは
サンダーソニアは南アフリカ原産の球根で増える植物で、オレンジ色の提灯のような小さな花に特徴があります。花束やアレンジメント、ブーケによく使われる人気のある花なので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。サンダーソニアの詳細や、花言葉、育て方のポイントをご紹介していきます。
サンダーソニアの基本情報
名称 | サンダーソニア |
学名 | Sandersonia aurantiaca |
別名 | クリスマスベル |
分類 | イヌサフラン科サンダーソニア属 |
原産 | 南アフリカ |
形態 | 多年草(球根) |
花期 | 6月~8月 |
草丈 | ~70cm |
耐寒性 | 弱め |
耐暑性 | 弱め |
育てやすさ | 難易度が高め |
サンダーソニアの名前の由来
旧:ナタール共和国(現:南アフリカ共和国のクワズール・ナタール州)にサンダーソニアは自生していましたが、1851年にスコットランドからの入植者であるジョン・サンダーソンによって発見されました。そのことから、サンダーソニアという名前になったという説が有力です。また、学名についているaurantiacaは、オレンジ色を意味しています。
サンダーソニアの種類
サンダーソニアにはオレンジや黄色の花色があり、個体によっても濃淡がありますが、種類としては1種類だけという珍しい植物です。発見されてからの歴史が浅いこともあり、交配が研究されています。しかし、1属1種で近縁種がないため、新しい種類をつくるのはまだ難しいようです。
サンダーソニアの特徴
ベルや提灯のような花が目をひくサンダーソニアですが、興味深い特徴は、花以外のところにもあります。葉や根(球根)など、サンダーソニアの姿を細かく見ていきましょう。
花の特徴
サンダーソニアの花期は6月~8月頃です。1本につき10輪くらいの、直径2cmほどのオレンジ色の花をつけます。提灯やベルに例えられるような形状で、中をのぞくと、中心の雌しべとそれを囲む6本の雌しべが確認できるでしょう。繊細に見えますが、1つの花は1週間くらい咲いてくれます。
葉の特徴
サンダーソニアの葉は表面に艶があり、葉脈が比較的はっきりしています。形は細長く先が尖り、上を向いて互生します。ちょっと見ただけではわかりづらいですが、じつはこの葉先は緩い巻きひげ状になることがあり、ほかの植物に寄り付いて体を支える役目をします。そのため、半つる性植物とも呼ばれます。
根(球根)の特徴
サンダーソニアは多年生の球根植物に分類され、球根で増えていくのが一般的です。球根は、球というよりも太めの根のような形状で、多くはアルファベットのVの字のようなユニークな形状です。大きな球根のものは高い草丈に、小さな球根は低い草丈になります。ちなみに球根には毒性があるので、人やペットが誤食しないよう注意が必要です。
次のページでは、サンダーソニアの花言葉と育て方をご紹介します。