奇想天外は栽培できる植物なのか?
かつては、奇想天外の栽培方法・育て方がわからなく、実物を見る機会がない植物だったのですが、あらゆる研究とアイデアを結実させて、現在では育て方もほぼ確立されつつあります。あまり見た目がよくないこともあり、ごく一部の愛好家が栽培をしている希少価値の高い植物でもあります。ここでは、植え替えや水やりなどの栽培方法にも触れていきます。
奇想天外の栽培の難点
奇想天外はなかなか簡単に栽培できるものではありません。最も注意をするべき点は環境の整備です。具体的には温度と水やりについて、ある一定のルールが必要となってきます。それをクリアできていれば日本でも十分に育てられます。
奇想天外の日当たり条件
奇想天外の育て方で大切なのが日当たりです。日当たりの条件によって成長スピードが違ってきます。砂漠地帯の植物ですから暑さには強く、日当たりのよい場所で成長します。日本国内では夏は問題ありません。ただし冬はケアに気を使わなくてはなりません。温度が20℃以上で成長しますので、それ以下になってしまうと成長が止まったり枯れるという性質があります。
奇想天外の水やり条件
奇想天外への水やりは「腰水」が最適です。腰水にするための土植え用の鉢が必要となります。腰水とは、鉢植えの育て方の一つで、たらいやトレイに水を張って、そこに土植えした鉢を入れることです。ちょうど腰まで水が浸かっている状態といえます。こうすると常に土へと水分が行きわたります。
奇想天外の植え替え
奇想天外の育て方は腰水が最適と言いましたが、苗がどんどん成長するとともに根も長くなっていきます。その場合、新しい鉢植えに植え替えをする必要も考えられます。奇想天外の植え替えでは、根がぎっしり伸びている状態を傷つけないよう土をほぐし、水やりしながら新しい鉢に植え替え作業をするようにしましょう。
まとめ
奇想天外は、アフリカの砂漠地帯に生息するという意味から、サボテンと似た植物かと思われがちです。しかしその生態は全く異質なものです。水分と適温が必須となってきます。十分な日当たり条件と、水分を十分確保できる場所で育てるとよいでしょう。約1000年は生きるともいわれている奇想天外。機会があればぜひ栽培にトライしてみてください。
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