イトスギ(糸杉)ってどんな植物?花言葉や植物の特徴を詳しく解説!

イトスギ(糸杉)ってどんな植物?花言葉や植物の特徴を詳しく解説!

イトスギ(糸杉)がどのような植物かご存知ですか?イトスギをはじめ「スギはヒノキ科の植物である」ということもあまり馴染みのある話ではありません。この記事ではイトスギについて、どのような特徴や花言葉があるのか詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.イトスギ(糸杉)とは
  2. 2.イトスギの花言葉
  3. 3.イトスギの特徴
  4. 4.まとめ

イトスギ(糸杉)とは

Photo byHG-Fotografie

イトスギは名前に糸とあるように細長く成長していくヒノキ科イトスギ属の常緑針葉樹です。街路樹などで世界各国で親しまれており、クリスマスツリーとしての需要もあります。イトスギ属の仲間は数多く、育てやすい園芸品種も出回っています。

イトスギの呼び名

イトスギは別名として「セイヨウヒノキ」、また英語では「サイプレス」と呼ばれます。日本で親しまれている「ゴールドクレスト」も、モントレーイトスギが改良されたものです。また広く針葉樹のことを総称して「コニファー」と呼びます。

イトスギの基本情報

学名 Cupressus
科名・属名 ヒノキ科・イトスギ属
分類 針葉樹
樹高 0.5m~30m
英名 Cypress

イトスギは、大きいものでは高さ30mを超えます。剪定して形を整えなくても円錐にきれいに伸びていくため街路樹などにも適し、ぐんぐん成長していきます。想像以上に成長するケースもあり、ゴールドクレストなどの品種を家庭で庭植えにするときには注意が必要です。

園芸品種の耐寒性や耐暑性

ゴールドクレストといえば「冬」「クリスマスツリー」というイメージが強いかもしれません。しかし、ゴールドクレストの親であるモントレーイトスギの自生地は夏が涼しく冬は暖かい地域です。このため日本の暑さや寒い地域には向いていない植物です。

イトスギの花言葉

Photo byTanteTati

イトスギの花言葉はやや暗い印象を与えるものです。「死」「哀悼」「絶望」といった薄暗いイメージの花言葉が並んでいます。キリストが磔にされた十字架がイトスギで作れられていたという説があり、西洋では死の象徴として墓地に植えられることも少なくありません。

イトスギは生と死のシンボル

イトスギは神話や伝説から生と死の象徴の植物としてさまざまな絵画に登場します。なかでも有名なのがゴッホの「イトスギと星の見える道」で、イトスギがメインに描かれている印象的な作品です。かの有名なダ・ヴィンチ作品の「受胎告知」の背景にも描かれています。

イトスギの特徴

Photo byTama66

イトスギは高さのある常緑針葉樹で、街路樹などに向いています。また、園芸品種で小さな苗のうちは寄せ植えなどに使用されていることも多いです。樹形をはじめ、イトスギにはどのような特徴があるのかご紹介します。

イトスギの特徴①樹形

イトスギの仲間の植物は、円錐の形をキープして大きくなっていくのが特徴です。ゴールドクレストなどは剪定によって樹形を整え、トピアリーにもできる品種です。放っていても形が整ってはいますが、やはり手を加えたほうが美しさを保てます。

ゴールドクレストの注意点

イトスギのなかでも日本で親しまれているゴールドクレストは、とくに小さな苗などで購入しやすく人気もあります。しかし、気軽に地植えにしてしまうと、気づけば人の背を超え建物の屋根に迫る高さにもなってしまいます。適宜剪定して成長を止めてあげましょう。

形を活かしたクリスマスツリー

日本で馴染み深い園芸品種のゴールドクレストはクリスマスツリーに向いています。生花店でもポインセチアなどと一緒に冬の時期にたくさん並んでいます。暖かい地域では枯れにくく、飾りのついた大きなツリーはとても魅力的です。

イトスギの特徴②葉

イトスギの葉の形は鱗片葉と呼ばれるタイプで、細長い葉がいくつも枝につき立体的な樹形を作っています。イトスギの葉の色は元々深い緑や暗めの色合いのものですが、改良された品種には鮮やかな緑もあり、同じ緑のなかでも大きな差があります。

葉の色が美しい「ブルーアイス」

アリゾナイトスギの園芸品種で「ブルーアイス」という種類があります。この品種はメタリックブルーの美しい葉が特徴で人気が高いです。ゴールドクレストよりは耐寒性があるとされています。クリスマスリースにもよく使用されています。

葉を利用したクリスマスリース

枝をたくさん使ったクリスマスリースに、イトスギが利用されることはとても多いです。ゴールドクレストやブルーアイスなど、色の美しい葉がリースの飾りを引き立ててくれますが、葉そのものの美しさが重宝されています。

イトスギの特徴③実

Photo byHans

イトスギは秋にかけて、まつぼっくりのように実をつけます。成熟する前は丸く、だんだん開いて割れていくことで不思議な形に変化します。この中にある種を飛ばすことでイトスギは増えていくのです。この実もクリスマスの飾りなどに使用されます。

実もクリスマスなどのアレンジに最適

イトスギは葉だけでなく実もかわいらしいです。クリスマスの飾りに利用されることも多いですが、まつぼっくりとはまた少し違う風合いを見せてくれます。個性的かつシンプルで上品です。派手さを控えたいときにおすすめです。

イトスギの特徴

  • クリスマスツリーにもなる円錐の樹形
  • 色や立体感の美しい葉
  • ゆっくり形を変えていくまつぼっくりのような実

まとめ

Photo byGoranH

イトスギはとても大きく成長する常緑針葉樹です。育てる場合にはその高さを把握し、剪定によって自分の理想の形に仕立ててください。意外な花言葉もありましたが、その特徴を活かして広く利用され、愛されている植物といえるでしょう。

aki
ライター

aki

乳幼児ふたりを育てる元花屋スタッフです。 こどもがもう少し大きくなったら、庭にお花をたくさん植えたい! 今はプランター4つで我慢しています……。お花に興味がなくても読める、そんなわかりやすい記事を書けるように精進します!

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