マンリョウ(万両)とは?取り木での増やし方や置くべき方角などを紹介!

マンリョウ(万両)とは?取り木での増やし方や置くべき方角などを紹介!

お正月の切り花でおなじみのマンリョウ。まん丸の赤い実は冬の景色を華やかにしてくれます。「自宅の庭で育ててみたいけれども上手に育てられるか心配」と思われている方でも大丈夫です。ここではマンリョウの基本情報や豆知識と共に、詳しい育て方や増やし方をご説明します。

記事の目次

  1. 1.マンリョウとは
  2. 2.マンリョウの花言葉
  3. 3.マンリョウの育て方
  4. 4.マンリョウの増やし方
  5. 5.マンリョウを植える方角
  6. 6.まとめ

マンリョウとは

出典:写真AC

ここでは、マンリョウの基本情報から種類・類似植物・ことわざなどの豆知識を詳しくお伝えします。古くから観賞用の植物として人々に愛されてきたマンリョウは、たびたび改良されて種類も豊富です。

基本情報

出典:写真AC

分類 ヤブコウジ科ヤブコウジ属
形態 常緑小低木
別名 アカギ・ヤブタチバナ
分布 日本(関東以西)・朝鮮半島・中国・台湾
樹高 30cm~1m
耐暑性 普通
耐寒性 弱め
難易度 育てやすい

古くから愛される古典園芸植物

マンリョウは、江戸時代から庶民の間で親しまれてきた「古典園芸植物」の一つです。冬の季節になると真っ赤な実をたわわに実らせることから、実をお金に見立ててマンリョウ(万両)と名付けられました。正月の縁起物として床の間に飾られたり、お金を運ぶ木として庭先に植えられたりします。

葉には共生細菌がいる

葉の特徴は光沢があるだ円形で、波打った形をしています。ふくれた部分には窒素を固定する共生細菌が生息しており、細菌からはアンモニアを、マンリョウからはグルコースをお互いに供給しているので、やせた土地でも成長できる大変強い植物です。

マンリョウの種類

出典:写真AC

江戸時代から愛好家の間で改良が重ねられて、さまざまな形のマンリョウが誕生しました。実や葉の色は千差万別です。ここでは、その中の一部をご紹介します。お好きなマンリョウを探してみてはいかがでしょうか。

宝船

現在鉢植えで売られているマンリョウは、ほとんどがこの種類です。実が大きくたくさん数がつきます。また、とても丈夫で育てやすい品種です。

黄実の万両

実の色が熟すと黄色になります。風水でいうと黄色は金運を呼び込むと言われており、お金に困らないように願掛けするために植える方もいます。

白実の万両

出典:写真AC

実が白いマンリョウです。正月の季節に赤実のマンリョウと共に、紅白を彩る縁起物として床の間に飾られます。

紅孔雀

葉の色が特徴的で、ほかのマンリョウと違い赤いまだら模様がつきます。実だけでなく葉も楽しめるマンリョウです。

マンリョウによく似た樹木

出典:写真AC

マンリョウと同じくお金の名前がつけられた「一両」「十両」「百両」「千両」という植物があります。数字が小さくなるほど実の数が少なく樹高が低くなります。江戸時代にカラタチバナを「百両」と名付けたのが始まりで、それより実が多いか少ないか、高いか低いかで名付けられました。また、千両は実が上向きに付くのに対し、マンリョウは下向きに垂れ下がっているのが特徴です。

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マンリョウを使ったことわざ

出典:写真AC

千両万両アリドオシ

アリドオシとは一両のことで、マンリョウと千両と共に寄せ植えをすることで、常にお金に困らないようにと縁起物として植えられていました。

目元千両・口元万両

いわゆる「美人」の意味があり、目元は千両、口元はマンリョウの価値があるほどに、整っていてきれいである象徴のことわざです。

マンリョウの花言葉

花言葉は「ことほぎ」「金満家」「陰徳」

出典:写真AC

「ことほぎ」とは長寿や幸せを願う言葉です。また、長く実をつけることから商売繁盛の意味もあります。財運を高めるためのげん担ぎや、大切な人のための贈答品としてもよいかもしれませんね。

ボタニ子

ボタニ子

次のページからは、具体的な育て方・増やし方を紹介するよ!

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マンリョウの育て方

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