トサミズキとは?植物の特徴やヒュウガミズキとの違いなどを解説!

トサミズキとは?植物の特徴やヒュウガミズキとの違いなどを解説!

トサミズキは生け花や切り花によく利用される植物です。一方で、野生種が植物の生育には過酷な蛇紋岩地帯で自生するなど、意外と頑丈な植物でもあります。今回はトサミズキの特徴や、よく似た植物との見分け方、花言葉に水やりや剪定などの育て方のコツなどを紹介します。

記事の目次

  1. 1.トサミズキの概要
  2. 2.トサミズキの特徴
  3. 3.ヒュウガミズキとの違い
  4. 4.トサミズキの花言葉
  5. 5.トサミズキの育て方
  6. 6.まとめ

トサミズキの育て方

育て方のポイント①栽培環境

フリー写真素材ぱくたそ

日当たり

日当たりのよい環境を好みます。ただし、西日が当たる場所など、乾燥しやすい環境は好みません。日陰でも育ちますが、花つきが悪くなるなど、成長に悪影響が出てしまいます。地植えの場合は日当たりがよく、西日が当たりにくい場所が理想的です。

土・用土

【送料無料】 赤玉土18L 2袋(36L) 小粒 プロも使う型崩れしにくい赤玉土です 植木鉢 鉢 バラ ばら 薔薇

参考価格: 2,268円

出典: 楽天
出典: 楽天
楽天2,268円

水はけと水もちがよければ、特に土質は選びません。野生種が蛇紋岩や石灰岩地帯で自生しているため、石灰岩質を好む傾向がありますが、弱酸性でもよく育ちます。鉢植えは赤玉土(小粒~中粒)7:腐葉土3の割合で作った土がおすすめです。地植えの場合は、掘り上げた土に堆肥を混ぜ込んでおきましょう。

寒冷地は鉢植え推奨

前にも触れましたが、トサミズキは寒さが苦手な植物です。北海道や東北地方など、冬が厳しい地域の場合、地植えにしていると寒さで枯れてしまう恐れがあります。鉢植えや盆栽での栽培がおすすめです。そして冬になる前に室内へ移動させましょう。

育て方のポイント②水やりと肥料

Photo bycongerdesign

鉢植えの場合は土の表面が乾いたら、鉢底から水があふれ出すまで、たっぷりと与えるのが基本です。地植えの場合は、木が根付いた後は、水やりする必要はありません。ただし、日照りなど乾燥する時期が続いたら水を与えます。トサミズキは乾燥が苦手なので、乾燥がひどいときは根元に藁をしくなど、乾燥から守る工夫を施しましょう。肥料は、開花後に化成肥料か油粕を少量与えればOKです。

育て方のポイント③植え付け・植え替え

植え付け

トサミズキの植え付けは落葉期、季節でいえば冬に行います。地植えの場合は、根についている土を半分ほど落としてから、地面に植え付けましょう。このとき、少し山高に土を盛ってから植え付けると、水はけがよくなります。その後、苗と土をなじませるために、たっぷりと水やりすれば作業完了です。

鉢植えの植え替え

トサミズキは根がよく張る植物なので、2年~3年に1回のペースで植え替えます。適期は2月~3月です。まずは株を鉢から抜いたら、根から1/3ほど土を落とします。ハサミで少し根を切り詰めてから、1回り大きな鉢に新しい用土で植え付けましょう。なお、地植えは植え替える必要はありません。

育て方のポイント④剪定

Photo byImageParty

トサミズキは自然に樹形が整う木なので、広い場所に植栽している場合は剪定する必要はありません。地植えでも狭い場所に植えていたり、鉢植えにしていたりと、コンパクトな樹形をたもつ必要がある場合は適期に剪定します。剪定の適期は2月です。花が終わった後に行います。剪定といっても、伸び過ぎた枝を切り戻し、樹形を整える程度で十分です。

トサミズキは短い枝に花芽をつけることが多い植物です。短い枝は剪定しないように注意しましょう。

それと花がら摘みは絶対厳禁だよ。トサミズキは花の根元に新芽をつけるから、花がらを摘むと新芽まで摘んでしまう可能性が高いんだ。

育て方のポイント⑤病気・害虫対策

住友化学園芸 カリグリーン 1.2gx10袋

参考価格: 697円

出典: 楽天
出典: 楽天
楽天697円

トサミズキは基本的には病気や害虫にも強い植物ですので、それほど心配する必要はありません。ただし枝が混み合っていると、株が蒸れてうどんこ病が発生することがあります。適度に枝葉を剪定して通気性を確保しましょう。害虫はケムシが発生することがあります。発見次第駆除しましょう。

育て方のポイント⑥増やし方

トサミズキは挿し木で増やせます。挿し木の適期は季節でいえば春と夏の年2回、3月と6月~7月ですが、春のほうが失敗が少ないのでおすすめです。まずは前年度に伸びた枝を、先端から15cmほどの長さに切り取って挿し穂を作ります。節のすぐ下が発根しやすいので、節のすぐ下で切るのがコツです。

挿し木の仕方

  1. 挿し穂をあらかじめ湿らせた挿し木用の土に挿す。市販の挿し木用の土でもよいが、清潔な赤玉土でもよい。
  2. 風の当たらない半日陰に置き、挿し木用土が乾かないように管理する。成功すれば1カ月~1カ月半で発根する。

トサミズキは、発根率がやや低めで挿し木が失敗しやすい植物なんだ。挿し木する場合は、挿し穂を複数用意しておこうね。

トザミズキの枝は、成熟すると木質化します。こうなると挿し木には使えません。必ず若い枝を使用しましょう。

まとめ

トサミズキは早春の季節に咲く風情あふれる花と、野趣に富んだ枝ぶりから、生け花や切り花としても利用されてきました。秋には紅葉するため、季節ごとの変化も楽しめます。丈夫で手間もかからないので、ガーデニングでも活躍してくれるでしょう。機会があればトサミズキを、お庭の演出にお役立てくださいね。

Laylah
ライター

Laylah

バラや百合のような美しくて香り高い花も好きですが、スミレやタンポポのような野に咲く可憐で強い花も好きです。

関連記事

Article Ranking