アイスランドポピーの育て方
育て方①栽培環境
日当たりがよく、水はけのよい場所であれば特に問題はありません。酸性の土壌を嫌い、弱アルカリ性を好みますので、あらかじめ苦土石灰を土中にすき込み中和させるようにしてください。また、連作が苦手な植物なので、最低1年は同じ場所に植えないよう注意が必要です。
育て方②種まき
種まきの適期は9月中旬~10月ごろで、15℃ぐらいの気温が発芽温度です。種まきの方法は、花壇に直播きする、鉢に直播きする、ポットなどで発芽させたものを移植するなどがあります。種が細かいので覆土はほとんどかけません。種が潜りやすいので、できるだけ水やりは直接種にかからないようにします。
育て方③植え付け・植え替え
種が発芽してきたら間引きをしましょう。本葉が6枚~8枚程度になるころ1本立ちにし、株間20cmの間隔を目安にするとよいです。ポット栽培の場合は、この時期に苗の植え替えを行います。アイスランドポピーは根が傷つくと生育が悪くなりますので、できるだけ根鉢を崩さないよう丁寧に植え付けましょう。
育て方④生育管理
水やりは表面の土が乾いてきたときに、たっぷりとあげてください。花がらを残しておくと栄養が分散しますので、こまめにつみとるようにすれば新しい蕾が出てきて長く楽しめます。
育て方⑤肥料の施し方
肥料はほとんど必要としませんので、効き目がゆっくりで肥料焼けを起こしにくい緩効性の肥料を使用する程度でよいです。もし生育が悪いようであれば、液体肥料を数回使用するとよいでしょう。
育て方⑥病害虫対策
アイスランドポピーにはあまり病害虫の被害はありませんが、しいて挙げるならアブラムシや灰色かび病でしょう。春先から梅雨の時期に発生しやすいので、開花に影響が出ないよう注意が必要です。風通しが悪かったり、水はけが悪かったりすると病害虫の原因となりますので、発生した場合は取り除くか薬剤を使用するとよいでしょう。放置すると生育が悪くなったり、枯れたりしますので生育環境の整備と管理が必要です。
アイスランドポピーの増やし方
アイスランドポピーの種を摘んで増やしてみましょう。種を取るためには花がらを摘まず、花後の果実が茶色くなるまで置いておきます。少し果実を振ってみて種がこぼれ落ちるようであれば採取時期です。果実ごと採取し、採取した種を日陰で乾燥させ、冷暗所などで保管しておき、次の種まきに使用しましょう。
まとめ
アイスランドポピーは比較的育てやすい植物ですが、一輪でも群生でも見ごたえのある品種です。今回ご紹介させていただいた育て方や植え替え、増やし方などを参考にご自身で栽培いただいたり、群生している場所にお出かけして、特徴などを参考に鑑賞いただければ自然と触れあうことが楽しくなりますよ。
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