サワフタギとは?実は食べられる?特徴や花言葉、育て方までご紹介!

サワフタギとは?実は食べられる?特徴や花言葉、育て方までご紹介!

サワフタギとは春には白い花を咲かせ、木の中では珍しい青色の実をつける樹木です。日本でも見かけることができ、盆栽としても親しまれています。この記事では、サワフタギの実や花の特徴、基本的な育て方についてまとめてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.サワフタギとは
  2. 2.サワフタギの特徴
  3. 3.サワフタギの育て方
  4. 4.サワフタギの増やし方
  5. 5.まとめ

サワフタギの育て方

ここではサワフタギの基本的な育て方についてご紹介します。

育て方①水やり

Photo by sorarium

サワフタギの水やりは、水きれさせないことがポイントです。春と秋は1日1回はあたえるようにして、夏は水きれしやすいので、水やりの回数を増やします。冬は毎日でなくても土が乾燥したら水やりしましょう。また受粉しにくくなるため、花には水をあててはいけません。

花と実を楽しむために水きれさせない

Photo by_Marion

サワフタギは水きれすると花や実のつきが悪くなることがあります。特に開花時期は水きれを起こしやすいです。地植えでは水やりしなくても育ちますが、きれいな花や実をつけるためには水やりをしましょう。

育て方②置き場所

Photo byDarkWorkX

サワフタギは半日陰の場所に置きます。新芽が出てくる春には日に当てて、5月頃からは強い日差しを避けるようにしましょう。夏場の日差しで水きれしないようにします。また風通しがよい場所に置きましょう。

寒さと雪から保護する

Photo by Konstantin Leonov

サワフタギは耐寒性は強いですが、枝折れや葉枯れを防ぐために盆栽など植木鉢で育てている場合は、室内に入れて寒さと雪から守ります。地植えの場合は、剪定をしている木で可能であれば冬囲いをしてもよいでしょう。寒い気候の地域など、住んでいる地域によって必要であれば行います。

ボタ爺

ボタ爺

サワフタギのような葉を落とす落葉樹は、冬を越すために葉を落とすので、冬囲いをしなくても問題ないともいわれます。

育て方③用土

Photo byJing

サワフタギは地植えする場合は、今ある用土に腐葉土、もしくは堆肥を3~4割混ぜるようにしましょう。盆栽など小さな鉢植えで育てる場合は、赤玉土8に桐生砂2などの割合の用土を使用します。

育て方④肥料

Photo by salchuiwt

3月下旬~6月
9月~10月

サワフタギにあたえる肥料は緩効性の化成肥料です。春の新芽が出てくるころから梅雨までは月に一回、秋になったら一度肥料をあたえましょう。

ボタ爺

ボタ爺

春に肥料をやらない代わりに、冬肥として2月頃に一度あたえるのもよいでしょう。

肥料の量は控えめにする

Photo byPexels

サワフタギは肥料はあたえすぎると、枝の徒長や実がつきにくくなることがあります。そのため、あたえる肥料の量は控えめにします。花や実がつきやすくするには、骨粉などのリン酸を含んだ肥料を混ぜてあたえるとよいでしょう。

育て方⑤手入れ

サワフタギの主な手入れには、害虫駆除、剪定、針金かけ、人工授粉があります。

害虫を見つけたら取り除く

地植えの場合、サワフタギの葉を食べるシロシタホタルガが付くことがあります。見つけたら取り除くようにしましょう。ただし体液で皮膚炎を起こすといわれるため、シロシタホタルガから出る体液には触れないようにします。

枝を剪定する

Photo byOpenClipart-Vectors

開花後 6月
落葉から芽出しまでの休眠期 11月~3月

サワフタギの剪定は、時期と切る枝がポイントです。開花後は、花を咲かせなかった枝や不要な枝を剪定します。6月に花芽分化が起こるため、7月以降は剪定してはいけません。落葉以降は剪定できますが、冬の時期は強く剪定すると枯れてしまうことがあるため、強めの剪定は控えましょう。

針金かけで枝の向きを変える

針金かけ 6月
針金はずし 10月

盆栽としてサワフタギを育てる場合、針金かけをすることで枝の向きを変えることができます。サワフタギの枝はまっすぐ伸びるので、枝の向きを変えたい場合は針金かけをしましょう。

ボタ爺

ボタ爺

針金かけとは、盆栽をするときに形を整えるため、針金を枝や幹にぐるぐるとかけて矯正する方法です。

実をつけるには、別の株から人工受粉させる

サワフタギに実をつけたい場合は、2株植えて人工授粉をする方法が確実です。サワフタギは1つの木だけでは受粉しにくい性質のため、別の株を隣に植えます。さらに真ん中の雌しべに別株の雄しべをこすりつけて人工授粉すると実をつけてくれるでしょう。

育て方⑥植え付け・植え替え

Photo byPublicDomainPictures

サワフタギは休眠期である2月~3月が植え付け・植え替えをする時期です。地植えの場合は、根の植え付け後はたっぷり水をあたえます。盆栽などの小さな鉢植えは毎年1回、大きな鉢は2年に1回は植え替えましょう。鉢は一回り大きなものへと変えます。

根はとぐろを巻いたまま植える

フリー写真素材ぱくたそ

サワフタギの根は、ぐるぐるととぐろを巻いていることがあります。この根はそのまま植えてしまって問題ないです。鉢へ収まるように根を切る場合は、切りすぎないようにしましょう。切った根は根伏せに利用できます。

ボタ爺

ボタ爺

根伏せとは、切った根を使って新しい株を作る挿し木の一種です。根挿しともいいます。

サワフタギの増やし方

Photo by sayo-ts

サワフタギは種まきと根伏せ、取り木の三通りの増やし方があります。種まきは時間がかかるため、おすすめは根伏せと取り木です。

増やし方①根伏せ

植え替え時に切った根で増やす

鉢植えで育てている場合、植え替え時に切った根で根伏せをして増やせます。盆栽におすすめの方法です。まず切った根を1cmほど上が出るように用土に植えましょう。その上に水コケを被せて1~2ヵ月ほどして芽が出てきたら成功です。芽が出るまでは水を切らして乾燥させてはいけません。

ボタニ子

ボタニ子

根の植える向きも間違えないように注意しないとですね。

増やし方②取り木

挿し木よりも取り木が増やしやすい

サワフタギは挿し木でも増やせますが、取り木では上の写真のように根が出た状態で植えられるため、成功しやすいです。取り木は根を出したい枝の部分をカッターなどで傷つけます。その周りを湿らせた水コケで覆い、さらにビニール袋で密閉しましょう。しばらくして傷つけた部分から発根したら切って新しい株にできます。

サワフタギの育て方・増やし方のポイント

  • 半日陰で風通しの良い場所におく
  • 花や実がなる時期は水きれさせない
  • 肥料の量は控えめにする
  • 開花後に不要な枝を剪定する
  • 実をつけるには別株から人工授粉をする
  • 取り木と根伏せで増やす

まとめ

サワフタギは春には花を咲かせ、秋には実をつけ、冬には葉を落とすため、年間で変化を楽しめます。地植えだけでなく、枝から増やした新たな株で小さな盆栽を作って楽しむのもよいでしょう。四季の変化を感じられるサワフタギをご自宅で育ててみてください。

りっぴー
ライター

りっぴー

癒される自然の中にいることが好きです。

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