除草剤を使わずに庭の雑草を生えなくする方法9選！効果的な方法はどれ？

そもそも、マルチングとは、露出した土表面をビニールやワラなどの素材で覆うことをいいます。農業用では黒いビニール素材の「黒マルチ」が使われていますね。そんなマルチングを、バークチップやくるみ殻で代用することもできます。お家の庭や花壇の花木を守りながら、かつ、おしゃれに雑草対策みてはいかがですか？

• 庭や花壇の保水管理と保温管理(土や根の凍結防止)ができる
• お庭や花壇をおしゃれに演出できる
• バラ栽培ではマルチング材で管理を行うことで、泥はねによる黒星病を予防できる

• 強風、暴風に弱い
• ダンゴムシやナメクジなどの害虫対策が必要
• 追肥や殺虫剤の混ぜ込みの際はマルチング材を退ける必要があり、お手入れに手間がかかる

バークチップはサイズがさまざまです。シンボルツリーなどの足回りには大きめのLサイズ、花壇には中くらいのMサイズ、大型の鉢にはSサイズがおすすめです。なお、くるみ殻を使うときは、実を完全に取り除きましょう。殻の内側に害虫、カビの発生が多い素材のため、定期的なお手入れと風通しなどの管理が必要です。

室外機の周りやウッドデッキの下はあまり人目につきませんが、お手入れが行き届かず雑草が生えてしまうことの多いエリアではないでしょうか。砂利でのマルチングは、プロでなくても簡単に施工できること、種類が豊富でホームセンターで購入できる手軽さから、多くの方が雑草対策に取り入れています。

• 費用が安い
• 踏むと音がするため防犯効果が高い

• 掃き掃除ができないため、落ち葉掃除に労力がいる
• 角がとがった素材もあり靴裏にささる

砂利を敷くときには、あらかじめ地面が平らになるように整地しましょう。ちなみに、歩くときに大きな音の鳴る「防犯砂利」は、踏みつける頻度が高いとすぐに粉々になってしまいますので、雑草防除用でしたら家の裏側などあまり人の歩かない場所で使うのがおすすめです。

砂利や人工芝を施工するとき、下地には防草シートを敷くことが効果的です。これから造園のプランを練るといった場合にも、防草シートだけ先に敷いておけば庭を歩くたびに靴が泥だらけになることもありません。

• 労力が少なくてすむ
• 建物基礎への泥はね汚れを防ぐ
• 一度の施工で雑草の生えない効果が長く続く

• 費用がかかる
• 目の粗いシートでは、防草効果が長続きしない

防草シートを敷くときは、等間隔でピンを打ち込みシートの固定をしましょう。はじめに費用は掛かりますが、駐車場や家の周りに敷いた砂利がだんだん土に埋まり、継ぎ足す費用やお手入れの心配もないので長期的にみるとコストパフォーマンスが高いといえます。植物を植える場合は、植える場所だけくりぬくと綺麗に整いますよ。

地域によって冬の寒い時期には枯れてしまう植物もありますが、繁殖力の強い植物は越冬して翌春にまた花を咲かせるものも多く、除草効果が高いです。

• 見た目がよい
• 肥料や害虫対策がほとんど必要ない

• ミント類やヒメイワダレソウなど雑草と同じくらいの繁殖力を持つ植物もある
• 範囲が広がりすぎないようなお手入れと草丈調整の刈り込み管理が必要
• 日当たりが悪いと育たないものもある

グランドカバープランツが完全に地表面を覆うには時間がかかります。芝生のように「ほふく茎」で広がるものは、根止めプレートを使って広がりを制御するとよいでしょう。草丈が伸びるものは刈り込む前に雑草を退治する必要があります。一緒に刈り込むことで種子を散らしてしまうため、定期的に手で抜く必要があります。

除草剤には、根から吸い取られて枯らす「土壌処理型」や、葉や茎から吸収させて枯らすタイプの「茎葉処理型」などがあります。2つの性質を合わせたハイブリット型の除草剤もあります。これまで、除草剤を使わずにできる雑草対策を紹介してきましたが、どうしても取りこぼしてしまうこともありますよね。そんな時は、除草剤を使って効率的に雑草を駆除してもいいのではないでしょうか。

ご紹介した雑草対策を一覧表にしてみました。

◎・・・（労力・時間・コストが）かからない
△・・・（労力・時間・コストが）多少かかる
✖️・・・（労力・時間・コストが）かかる

除草剤を使わずに、庭や花壇、駐車場、家の周りに雑草が生えないようにする管理方法をいくつかご紹介しました。夏の暑い時期のお手入れは、より大変ですよね。今からすぐ始められる除草対策ばかりなので、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか？