チドメグサ(血止め草)の駆除方法
チドメグサは、日本のありとあらゆる場所で見られる雑草です。手で茎をむしり取ったとしても、地面に根が少しでも残っていると、そこからまたすぐに茎が伸び繁殖しだします。また地表を這うように旺盛に増殖して、空き地や芝生などに入り込むと、なかなか駆除できないことでも知られています。そんなチドメグサの最適な駆除方法は、除草剤を使用することです。
駆除対策①除草剤を利用(空き地用)
チドメグサの周辺に雑草しか生えていない、空き地のような場所では「非選択性」の茎葉処理剤を用います。薬剤があたった部分の植物すべてに影響があり、散布した場所の除草をします。チドメグサは、開花後に広範囲に種子をばら撒きます。そのため、除草剤の散布時期は、花が咲く前の梅雨前が適期となります。
駆除対策②除草剤を利用(芝生、花用)
チドメグサの生える周辺に芝生や花など大切な植物がある場合には、除草剤の種類や薬剤の散布方法に注意しましょう。「非選択性」の茎葉処理剤は、葉にかかった植物をすべて枯らしてしまう効果があるので、チドメグサだけを駆除するには適していません。芝生には芝用除草剤と書かれているものや、花に影響が少ない「選択性」の除草剤を選んで使いましょう。
駆除対策③繁殖予防
チドメグサは一度薬剤で駆除したとしても、どこからともなく風で種子が飛んできて、気づいたら生えていた、ということもあります。また湿地を好む性質もあるため、水のたまりやすい排水溝周りや、窪地や日陰の湿った場所など、予期せぬ場所に発生することも。前もってこまめに除草剤をまいておき、隠れたチドメグサの種子を退治、駆除をしておきましょう。
チドメグサ(血止め草)のおすすめ除草剤3選
チドメグサは地表を這うようにいたるところに増殖し、芝生や裏庭、空き地などに生えてくると非常に駆除が厄介なことでも知られています。ここではチドメグサの駆除に効果を発揮する、おすすめ除草剤3選をご紹介します。
1.MCPP液剤
芝生などのイネ科植物に安全性が高いので、芝生の中に生えてきてしまった雑草やチドメグサのみの駆除に最適です。除草剤がチドメグサの葉や茎から吸収され、根から枯らしていきます。大きく成長したあとの雑草にもよく効きます。水で希釈して使用しましょう。
2.ザイトロンアミン液剤
こちらも芝生やイネ科雑草には効果が無いタイプなので、芝生の中に生えたチドメグサの駆除が可能です。特に芝生の中でも日本芝に使用可能なタイプです。効果が早くあらわれ、散布後1日から遅くとも10~15日後には殺草効果が現れます。希釈して使います。
3.HCCザイトロンアミンスプレースプレー液剤
ガーデニングの園芸草花の間から生えて来たチドメグサのみを慎重に駆除したい場合は、ねらいを定めて散布しやすいスプレータイプもおすすめです。除草剤を散布後に最短1~2日で枯れ始め、根元までしっかり枯らし雑草やチドメグサの再発生を防ぎます。
チドメグサ(血止め草)の花言葉
チドメグサは6~10月頃に開花すると、葉のわきに非常に小さな白~紫色の薄い色の花をつけます。チドメグサの花言葉はありませんが、似た種類である「オオチドメ」には「正義」という花言葉があります。
おわりに
チドメグサは普段歩いている道の端や庭に、いつの間にかに生えているだけのやっかいな雑草とも思われがちですが、一方ではアクアリウムの人気の水草としても、一目置かれています。ただの雑草だけには収まりきれない植物です。アクアリウムを楽しむ時には、癒しの水草としても、ぜひ目に止めてみてください。
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